雪中悍刀行~徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道~ 第2話 あらすじ/ネタバレ
徐鳳年(シュー・フォンニエン)は酒宴で泥酔し、意識を失っていた。弟の徐龍象(シュー・ロンシャン)は兄を心配し、背負って陵州城王府へと歩き出す。親兵たちは慣れた様子で後をついていく。
王府に戻ると、家丁や侍女たちが駆け寄り、徐鳳年(シュー・フォンニエン)を介抱する。身なりを整えると、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は再び貴公子としての風格を取り戻した。
一方、老黃(ラオ・ホワン)は久しぶりに静かな時間を過ごしていた。3年ぶりに訪れた自分の部屋で、大切に保管していた酒を取り出す。しかし、窓の外に人影を感じ、酒を懐に隠す。老黃(ラオ・ホワン)は、北椋王徐驍( シュー・シャオ)の信頼を得て世子と共に旅をしたことに感謝の意を表していた。
夜が深まり、世子府は灯火に照らされていた。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は眠りについていたが、闇殺者が忍び寄る。侍女姜泥(ジャン・ニー)が再び闇殺を試みるが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は怒るどころか、笑って彼女を床の下に隠す。その直後、徐驍( シュー・シャオ)の声が聞こえてきた。
戦場では敵を恐れさせる北椋王徐驍( シュー・シャオ)は、息子に対しては優しい一面を見せていた。徐鳳年(シュー・フォンニエン)のふざけた行動に対して、彼は笑いながら謝り、父子で追いかけっこをする。この様子を見た使用人たちは、そっと目を逸らしていた。
徐龍象(シュー・ロンシャン)が目を覚まし、父子2人はすぐに役割を入れ替える。徐龍象(シュー・ロンシャン)が部屋を出て行くと、雰囲気は一変する。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は西楚の首領に会いたいと申し出る。徐驍( シュー・シャオ)は快諾し、同時に床の下にいる姜泥(ジャン・ニー)に気づきながらも、何も言わずに息子と一緒に牢獄へと向かう。
道中、徐驍( シュー・シャオ)は姜泥(ジャン・ニー)の身分と過去について語り、彼女の忠誠心を気遣う。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は昨日の闇殺事件の謎、特に西楚残兵の異常な行動に疑問を抱き、北椋軍の中に内通者がいると確信する。首領の驚きが徐鳳年(シュー・フォンニエン)の推測を裏付けるが、彼はさらに慎重に振る舞う。
夜になると、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は老黃(ラオ・ホワン)のもとを訪れ、身分を明かす前に旧友との時間を過ごそうとする。しかし、老黃(ラオ・ホワン)は密かに豚肉を食べていた。3人は一緒に食事をし、親しみと友情の温かさを分かち合う。食事の後、老黃(ラオ・ホワン)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)に武術を学ぶように勧めた真意を明かす。それは、彼が自衛できるようになってほしいという願いだった。
翌朝、徐鳳年は老黃(ラオ・ホワン)、徐龍象(シュー・ロンシャン)、姜泥(ジャン・ニー)を連れて湖畔で釣りに出かける。穏やかな風景の中、北莽の南宮世家出身の南宮僕射(ナンゴンプーイエ)が現れる。彼女は武術を学ぶために離陽にやってきた。
北椋王府の秘宝である聴潮亭には、無数の武術秘伝書が隠されており、徐鳳年の師匠である李義山(リー・イーシャン)もそこにいる。南宮僕射(ナンゴンプーイエ)と徐鳳年の最初の出会いは、この湖光山水の地であった。
徐鳳年は冗談めかして条件を出し、彼女に時間製限付きで聴潮亭を見学させ、闇殺事件についての考えを尋ねる。徐驍( シュー・シャオ)の義理の息子6人が疑われているため、徐鳳年は南宮僕射(ナンゴンプーイエ)を一時的に自分の護衛にすることを決意し、真相が明らかになったら、彼女は自由に聴潮亭に出入りできるようになる。
そのとき、北椋王の義理の息子の一人である褚祿山 (チョ・ロクザン)という名の彪悍な武将が、この静寂を破る。彼の独特の体型と直接的な行動は、この風雲急を告げる北椋の情勢に再び濃密な一筆を加えることになる。
第2話の感想
第2話は、徐鳳年の成長と北椋王府の複雑な人間関係が垣間見える回でした。酒宴で泥酔した徐鳳年を背負って王府に戻る徐龍象(シュー・ロンシャン)の姿は、兄弟の絆を感じさせます。また、老黃(ラオ・ホワン)と徐驍( シュー・シャオ)の信頼関係や、徐鳳年と姜泥(ジャン・ニー)の微妙な距離感も描かれていました。
南宮僕射(ナンゴンプーイエ)の登場は、物語を大きく動かす予感を感じさせます。彼女は武術を学ぶために離陽にやってきた北莽の武術者であり、徐鳳年の師匠である李義山(リー・イーシャン)とも関係があるようです。徐鳳年との初対面は、緊張感あふれるものでしたが、今後どのような展開になるのか楽しみです。
褚祿山 (チョ・ロクザン)の登場も、北椋王府の勢力争いをさらに激化させる可能性があります。彼は北椋王の義理の息子の一人で、豪快かつ直情的な性格の持ち主です。徐鳳年との対立は避けられないでしょう。
つづく