雪中悍刀行:徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道 第21話 あらすじ/ネタバレ

芦苇荡で、生死と名誉をかけた戦いが始まろうとしていた。王明寅(ワン・ミンイン)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)に向かって威嚇し、高手同士の対決が迫る。その時、李淳罡が龍のように現れ、木剣を手に王明寅(ワン・ミンイン)の横暴を止めるべく立ち向かう。両者が剣を抜こうとした瞬間、吳六鼎(ウー・リウディン)が素王剣を携えて戦いに加わり、李淳罡に剣術で勝負を挑む。新旧の剣術がぶつかり合い、火花が散る。

一方、芦苇荡の奥では危機が迫っていた。魏叔陽(ウェイ・シューヤン)、呂錢塘(リュウ・チェンタン)、舒羞の三人は、五行缺水の伏将紅甲に立ち向かう。魏叔陽(ウェイ・シューヤン)は巧妙な陣形で紅甲を閉じ込めようと試み、舒羞は南疆の巫術で木甲と戦う。呂錢塘(リュウ・チェンタン)は実力の差を承知しつつも、仲間を守るため火甲に単身で挑む。彼の姿は火の中で揺れ、一歩一歩が困難を極めるが、意誌は固い。

芦苇荡の外でも激しい戦いが繰り広げられていた。徐鳳年(シュー・フォンニエン)の側には、青鳥(アオトリ)、寧峨眉(ニン・アーメイ)、そして百余騎の軽騎兵しか残っていない。王明寅(ワン・ミンイン)の強さの前に、寧峨眉(ニン・アーメイ)率いる部隊は何度も敗北する。王明寅(ワン・ミンイン)は一人で千軍万馬を相手に戦い、その実力を遺憾なく発揮する。青鳥(アオトリ)も勇敢に戦うが、王明寅(ワン・ミンイン)の勢いを止めることはできない。李淳罡が駆けつけ、内力を駆使してようやく形勢を立て直す。

その頃、芦苇荡の中では呂錢塘(リュウ・チェンタン)と火甲の戦いが白熱化していた。彼は渾身の力を振り絞り、赤霞剣訣を使って火甲と相打ちになる。その瞬間、火光が天を衝き、爆発音が轟く。呂錢塘(リュウ・チェンタン)は忠誠と犠牲の精神を命をかけて示した。

魏叔陽(ウェイ・シューヤン)は土甲の痕跡を見つけ、徐鳳年(シュー・フォンニエン)に伝える。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は李淳罡から授かった技を使い、仙人跪の姿勢で土甲を完全に破壊する。しかし、一息つく間もなく、王明寅(ワン・ミンイン)が再び襲いかかり、危機が迫る。生死の瀬戸際、呵呵姑娘(かかこじょう,ふふ、女の子)が突然現れ、王明寅(ワン・ミンイン)を一撃で倒し、その後姿を消す。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は驚愕に包まれる。

戦いが終わった後、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は悲しみに暮れ、青鳥(アオトリ)は重傷を負い、呂錢塘(リュウ・チェンタン)は壮絶な戦死を遂げた。彼は悲しみを堪え、魏叔陽(ウェイ・シューヤン)と共に呂錢塘(リュウ・チェンタン)を見送る。呂錢塘(リュウ・チェンタン)の最後の願いは、徐鳳年(シュー・フォンニエン)に林家をよく扱ってほしいということだった。彼の遺言は、場にいた全員の心を打つ。

危機が去ったと思った矢先、靖安王が軍隊を率いて現れ、漁夫の利を得ようと企む。青州兵は徐鳳年(シュー・フォンニエン)の馬車を包囲し、再び緊張が高まる。裴南葦(ペイ・ナンウェイ)は靖安王を見て複雑な表情を浮かべ、何か言い難そうな様子を見せる。

その時、呵呵姑娘が再び現れ、徐鳳年(シュー・フォンニエン)を殺すように命じられるが、直前で彼を守り、靖安王の手下と戦う。李淳罡も駆けつけ、徐鳳年(シュー・フォンニエン)と青鳥(アオトリ)を救出する。苦戦の末、一行はなんとか危機を脱するが、芦苇荡の戦いは彼らの心に永遠に刻まれることになる。

この戦いを経て、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は自分の信念をより強く持つようになる。彼は前途多難であることを理解しているが、前に進むことだけが、愛するものを守る道であることも知っている。芦苇荡の爆発音、血の一滴一滴が、彼の成長の糧となるだろう。

第21話の感想

第21話は、息もつかせぬ展開と緊迫感あふれる戦闘シーンが印象的なエピソードでした。特に、芦苇荡での戦いは、各キャラクターの個性が際立ち、手に汗握るような興奮を味わうことができました。

王明寅(ワン・ミンイン)の圧倒的な強さ、李淳罡の圧倒的な剣技、そして呂錢塘(リュウ・チェンタン)の壮絶な犠牲など、見どころ満載の内容でした。また、呵呵姑娘の謎めいた行動や靖安王の思惑など、今後の展開が気になる要素も盛りだくさんです。

徐鳳年は、この戦いで多くのものを失いましたが、同時に大切なものを得たと思います。仲間の絆、李淳罡の教え、そして自分の進むべき道。これらの経験は、彼が北椋王への道を歩む上で大きな糧となるでしょう。

つづく