雪中悍刀行~徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道~ 第27話 あらすじ/ネタバレ

緊迫した報国寺

運命の博弈が繰り広げられる報国寺は緊張感に包まれている。徐鳳年(シュー・フォンニエン)の安否を気遣う魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)は、母である大楚剣侍筆頭の身份で彼を庇おうとする。剣戟一触即発の雰囲気の中、李淳罡が神のごとき登場を果たす。無形の剣気で地面を切り裂くが、曹長卿(ソウ・チョウケイ)の前で突如止まる。両者の力が見えないところでぶつかり合い、一触即発の事態となる。

姜泥(ジャン・ニー)の決断

緊迫した瞬間、姜泥(ジャン・ニー)の優しい言葉が清泉のように流れ、曹長卿(ソウ・チョウケイ)は攻撃を止める。死を覚悟していた陳錫亮(チェン・シーリャン)は、徐鳳年(シュー・フォンニエン)の知遇を得て新たな生を得る。乱世の中で明君に出会えたことに感謝し、北椋からの誘いを快諾。女児と共に未知の未来へと旅立つ。

闇流渦巻く朝堂

一方、韓貂寺(ハン・ディアオシ)と張巨鹿(チョウ・キョロク)の闇躍は、朝廷の複雑な情勢を浮き彫りにする。張巨鹿(チョウ・キョロク)は表面上冷淡だが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)と曹長卿(ソウ・チョウケイ)の遭遇を静かに見守り、機会を伺っている。

西楚復興への道

報国寺では、西楚復興のため、姜泥(ジャン・ニー)に故郷への帰還を懇願する人々が再び跪く。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は複雑な思いを抱きながらも、それを止めることはできない。

姜泥(ジャン・ニー)の同行

姜泥(ジャン・ニー)は重責を担うことを決意し、曹長卿(ソウ・チョウケイ)と共に旅立つ。ただし、まずは徐鳳年(シュー・フォンニエン)と共に龍虎山へ向かう。曹長卿(ソウ・チョウケイ)は危険を察知し、姜泥(ジャン・ニー)に同行しながら闇に守ることを提案する。魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)を通じて、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は姜泥(ジャン・ニー)が長年自分を闇殺しようとしていた裏に深い愛情があったことを知る。感動した彼は、決意を新たにする。

徐驍( シュー・シャオ)の深謀遠慮

実は、徐驍( シュー・シャオ)の過去の行動にはすべて深い意味があり、姜泥(ジャン・ニー)の闇殺を許したのも、今日の計画のためだった。姜泥(ジャン・ニー)の離脱は、楚の王女としてのアイデンティティを復活させるだけでなく、北椋の地位をより強固なものにする。世襲製はもはや既定路線となった。

別れと旅立ち

別れ際、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は姉の徐脂虎(シュー・ジーフー)から前例のない温情と強靭さを感じる。赤い服が蒼白な顔色を映し出す徐脂虎(シュー・ジーフー)は、病に耐えながら弟を見送る。しかし、徐鳳年(シュー・フォンニエン)の馬車が視界から消えると、徐脂虎(シュー・ジーフー)の体はついに耐えきれず、咳き込み、命の火が消えそうになる。

新たな挑戦

一方、姜泥(ジャン・ニー)と魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)は曹長卿(ソウ・チョウケイ)と共に旅に出る。迫り来る試練に、姜泥(ジャン・ニー)は葛藤と苦悩を抱く。自分の選択が個人だけでなく、北椋や天下の行く末に影響を与えることを知っている。一方、姜泥(ジャン・ニー)の離脱後、徐鳳年(シュー・フォンニエン)はより寡黙になり、李淳罡は彼の最大の支えとなる。彼を守り、武術を教えるだけでなく、武道の本質を悟らせる。

謎の書物

趙楷(チャオ・カイ)の闇躍により、呉素(ウー・スー)の生涯を描いた書物が偶然徐鳳年(シュー・フォンニエン)の手に渡る。これは母親の過去を解き明かす鍵であり、物語を大きく進展させる重要な要素である。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は書を読み進め、母親の生い立ちや隠された大きな秘密を少しずつ明らかにしていく。権力、復讐、救済をめぐる壮大な物語が幕を開ける。

第27話の感想

第27話は、緊張感と感動が入り混じった素晴らしいエピソードでした。徐鳳年と姜泥の複雑な関係、そして徐驍( シュー・シャオ)の深謀遠慮が明らかになり、物語が大きく動き出したことを感じさせます。

特に印象に残ったのは、姜泥の決断と徐脂虎(シュー・ジーフー)の別れです。姜泥は、故郷と徐鳳年との間で葛藤を抱えながらも、自分の道を歩むことを決意します。一方、徐脂虎(シュー・ジーフー)は病に苦しみながらも、弟の旅立ちを見送る姿が胸を打ちます。

また、李淳罡の登場も大きな見どころでした。彼は徐鳳年の最大の支えとなり、武術を教えるだけでなく、人生の指針を示す存在となります。

つづく