雪中悍刀行~徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道~ 第29話 あらすじ/ネタバレ

馬を走らせて道教の聖地・龍虎山を目指す徐鳳年(シュー・フォンニエン)一行は、旅の途中で偶然、軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)と再会する。3年前、徽山で出会った彼女は、鮮やかな服装に身を包み、馬に乗って颯爽と登場した。数々の言葉遊びを交わし、街中を何本も追いかけられた彼女は、老黃(ラオ・ホワン)の助けでなんとか逃げ出すことができた。

再会した徐鳳年(シュー・フォンニエン)は、彼女の強さを恐れて馬車の中に隠れてしまう。姜泥(ジャン・ニー)は、彼が浮気をしたと勘違いし、冷たくあしらう。

軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)は、軒轅家の長女でありながら、父親の軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)が武術を好まなかったため、冷遇されていた。軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)は文学を好み、武術を嫌ったため、家族の笑いものとなり、他の2つの家に移っていった。

一方、趙楷(チャオ・カイ)は分かれ道で袁庭山(エン・テイザン)と遭遇し、交戦する。袁庭山(エン・テイザン)は敗北し、軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)が現れると、舒羞と寧峨眉(ニン・アーメイ)が協力して袁庭山(エン・テイザン)を倒す。しかし、金甲(キン・コウ)の戦士が現れ、袁庭山(エン・テイザン)を連れ去ってしまう。趙楷(チャオ・カイ)は袁庭山(エン・テイザン)を味方につけ、徐鳳年(シュー・フォンニエン)を闇殺しようと企てる。

徐鳳年(シュー・フォンニエン)一行は旅を続け、軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)も同行する。彼女は龍虎山を観光し、千年蛟鲵を探したいと思っていたが、願いは葉わなかった。帰路、偶然徐鳳年(シュー・フォンニエン)と出会い、徽山に北椋が介入したことに不満を漏らす。姜泥(ジャン・ニー)は軒轅家のことを尋ね、徐鳳年が簡潔に説明する。

休憩中、青鳥(アオトリ)が食事を運んでくる。李淳罡は、軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)が密林に入り、袁庭山(エン・テイザン)と密会していることに気づく。実は、軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)は娘が家に帰ってくるのを阻止していた。それは、老祖宗が彼女を問鼎閣に招き、武術を教えたいと思っていたが、実は彼女を生きた鼎炉として利用しようとしていたからだ。

軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)は娘が下山したことを知り、表面上は平静を装っているが、内心は焦っていた。彼は軒轅敬宣(ケンエン・ジンシュエン)と一緒に船に乗って迎えに行くことにする。徽山の大きな船が川を下っていると、偶然、竹筏に乗って釣りをしている徐鳳年と徐龍象(シュー・ロンシャン)師匠に出会う。軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)は簡単に挨拶をして船に乗り、徐鳳年は李淳罡の力を借りて竹筏に飛び乗り、軒轅敬宣(ケンエン・ジンシュエン)と軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)とさらに交流を深める。

軒轅敬宣(ケンエン・ジンシュエン)は、徐鳳年の正体を知って驚き、警戒心を強める。一方、軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)は徐鳳年を意味深な目で見て、お互いに相手の存在を心に刻む。

第29話 感想

第29話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。徐鳳年と軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)の再会、袁庭山の登場、そして軒轅家の複雑な事情が明らかになりました。

特に印象に残ったのは、軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)のキャラクターです。彼女は一見豪快で奔放な女性ですが、家族に対する強い思いと、自身の運命に翻弄される姿に共感を覚えました。また、徐鳳年が彼女に対して抱く複雑な感情も興味深く描かれていました。

また、袁庭山の登場も今後の展開を予感させるものでした。彼は趙楷(チャオ・カイ)と手を組み、徐鳳年の命を狙っていますが、その真の目的は謎に包まれています。

つづく