雪中悍刀行~徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道~ 第3話 あらすじ/ネタバレ

忠誠なる褚祿山 (チョ・ロクザン)の来訪

北椋王府に、忠誠心で知られる褚祿山 (チョ・ロクザン)が風塵僕僕と駆けつけた。彼は徐鳳年(シュー・フォンニエン)への忠誠を胸に、王府に新しく入った花魁・魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)を推薦する。彼女の剣舞の才能を聞き、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は興味津々となり、南宮僕射(ナンゴンプーイエ)と姜泥(ジャン・ニー)を連れて紫金楼へ向かう。

湖畔の静寂と老黃(ラオ・ホワン)の決意

人々が立ち去った湖畔の小さな亭は静寂に包まれ、徐龍象(シュー・ロンシャン)は釣り糸を垂らし、老黃(ラオ・ホワン)は椅子にゆったりと寄りかかっていた。そこへ徐驍( シュー・シャオ)が現れ、徐龍象(シュー・ロンシャン)を遠ざけて老黃(ラオ・ホワン)と密談する。老黃(ラオ・ホワン)が持っている木箱を前に、徐驍( シュー・シャオ)は複雑な思いに駆られる。老黃(ラオ・ホワン)と姜泥(ジャン・ニー)は境遇が価ているが、全く異なる道を歩んでいることを痛感する。老黃(ラオ・ホワン)は、これまでの人生を捨て、剣匣を湖底に沈め、剣九黄としての過去に別れを告げる決意をする。徐驍( シュー・シャオ)は驚きながらも敬意を表し、老黃(ラオ・ホワン)は何も語らずに微笑む。

紫金楼での闇流

一方、紫金楼では徐鳳年(シュー・フォンニエン)一行の到著が話題を呼んでいた。才色兼備の花魁・魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)は、世子殿下に対しても毅然とした態度を崩さない。しかし、この一見穏やかな観賞には闇流が渦巻いていた。魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)は舞を装って徐鳳年(シュー・フォンニエン)を闇殺しようとするが、失敗に終わる。しかし、その行為は徐家に対する深い憎悪を露呈させた。彼女は徐家が楚を滅ぼした元凶だと誤解しており、幼い公主が殺害されたとの知らせを受け、悲憤に暮れていたのだ。

真実の明かされる瞬間

危機一髪のところで、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)の自害を阻止し、姜泥(ジャン・ニー)を呼び寄せる。姜泥(ジャン・ニー)が神符匕首と楚王后に価た容貌を明らかにしたことで、真実が明らかになる。公主は殺害されておらず、徐驍( シュー・シャオ)に秘密裏に保護され、姜泥(ジャン・ニー)という名で王府で暮らしていたのだ。この事実に魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)は驚き、徐家への憎悪も和らぐ。

王府での粛清劇

王府に戻った徐鳳年(シュー・フォンニエン)は、褚祿山 (チョ・ロクザン)の軽率な行動を厳しく罰し、衆人環視の中で鞭打ちの刑に処す。この行為は軍内で大きな波紋を呼び、将校たちが続々と面会を求めるが、徐驍( シュー・シャオ)は拒否する。しかし、その裏には徐鳳年(シュー・フォンニエン)と褚祿山 (チョ・ロクザン)の綿密な計画が隠されており、この苦肉計によって軍内に潜む敵をおびき出す狙いがあった。

陳芝豹(チェン・ジーバオ)の登場と複雑化する状況

緊張が高まる中、陳芝豹(チェン・ジーバオ)が現れ、内通者の首を差し出し、黒幕を指弾する。彼は徐鳳年(シュー・フォンニエン)の策略を理解しており、北椋軍で注目を集める将領として、その威厳と実力は計り知れない。彼の登場により、複雑な状況はさらに混迷を深める。

権力と智謀の戦い

権力と智謀の戦いで、徐鳳年(シュー・フォンニエン)と陳芝豹(チェン・ジーバオ)は闇闘を繰り広げ、北椋の未来に対する異なる考え方を示す。彼らの対立は、未来に大きな試練と変数を予感させる。また、魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)と姜泥(ジャン・ニー)の出会いは、この物語に感情的な葛藤と人間性の輝きを加えることになる。

第3話の感想

第3話は、徐鳳年(シュー・フォンニエン)と北椋王府の権力闘争が本格的に始まった回だった。忠誠心厚い褚祿山 (チョ・ロクザン)、謎めいた老黃(ラオ・ホワン)、そして野心的な陳芝豹(チェン・ジーバオ)など、魅力的なキャラクターが次々と登場し、物語を盛り上げた。

特に印象的だったのは、老黃(ラオ・ホワン)の決意のシーンだ。彼は過去を捨て、剣九黄としてのアイデンティティを断ち切ることで、新たな一歩を踏み出した。このシーンは、老黃(ラオ・ホワン)の強い意誌と決意を象徴しており、今後の展開が楽しみだ。

また、魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)と姜泥(ジャン・ニー)の出会いは、物語に新たな展開をもたらした。彼女たちの複雑な関係は、今後のストーリーに大きな影響を与えそうだ。

つづく