雪中悍刀行~徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道~ 第31話 あらすじ/ネタバレ

霧に覆われた徽山で、家族の運命をかけた戦いが始まろうとしていた。妻と娘のために命を懸ける儒士、軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)は、徽山の闇を晴らすべく、北椋世子徐鳳年(シュー・フォンニエン)や剣神李淳罡ら一流の剣客たちを招集した。山麓の儀門には人々が集まり、両陣営が対峙し、緊張が高まっていた。徐鳳年(シュー・フォンニエン)一行は軒轅敬意(ケンエン・ケイイ)によって阻まれ、衝突が勃発しそうになったその時、軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)が駆けつけ、老祖宗軒轅大磐(ケンエン・タイバン)の名において徐鳳年(シュー・フォンニエン)に大雪坪での観戦を要請し、ようやく通行が許可された。

空は闇雲に覆われ、雷鳴が轟き、まるで徽山に大惨事が訪れようとしているかのように感じられた。軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)は一人大雪坪に足を踏み入れ、その一歩一歩が重く感じられた。彼にはただ一つの思いがあった。妻と娘の安全のために、どんな犠牲を払っても。天象境に達した老祖宗軒轅大磐(ケンエン・タイバン)がついに姿を現し、その目は傲慢さを表し、軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)の挑戦を鼻で笑った。

戦いが始まると、軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)は風雨の力を借りて天地異変を起こし、三本の竜巻が軒轅大磐(ケンエン・タイバン)に襲いかかった。しかし、老祖の実力は計り知れず、軽くいなして攻撃を防ぎ、逆に軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)を傷つけた。絶体絶命の状況に陥った軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)は、自身の血を燃やし、陸地神仙の境地に達し、軒轅大磐(ケンエン・タイバン)との同歸于尽を誓った。

その瞬間、牯牛降の風鈴の音と雷鳴が重なり、この戦いの最後の音となった。軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)と軒轅大磐(ケンエン・タイバン)の激闘は、二人の灰になったことで終わりを告げ、残されたのは埃と軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)の悲痛な叫び声だけだった。徽山の空は依然として闇かったが、風雨の中の軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)は強く見えた。彼女は徐鳳年(シュー・フォンニエン)の支援を受け、徐々に地位を固め、新しい家族の柱となった。

一方、軒轅夫人は大磐の死を知り、複雑な思いに駆られた。安堵と悲しみが入り混じっていた。彼女は軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)が残した錦囊を開くと、そこには家族の未来への計画だけでなく、妻と娘への深い愛情が綴られており、涙が止まらなかった。軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)は家族を復興させ、問鼎閣を開放し、誰もが武術を学べるようにすることを誓い、門客たちの支持を得た。軒轅敬意(ケンエン・ケイイ)の陰謀もこれで終わりを告げた。

趙楷(チャオ・カイ)と袁庭山(エン・テイザン)は闇躍していたが、運命のいたずらから逃れることはできなかった。陰謀が露見した袁庭山(エン・テイザン)は、趙楷(チャオ・カイ)に投靠せざるを得なくなり、彼の駒となった。徽山の騒乱は収まったものの、闇流は依然として渦巻いており、それぞれが自分の未来のために計画を立てていた。

軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)は父親がいつも座っていた席に座り、父親が残した手紙を読み返していた。一字一句に父親の愛と気遣いが込められていた。彼女は、家族を陰ながら守ってきた父親のことを何も知らなかったことに気づいた。錦囊を読み終えた徐鳳年(シュー・フォンニエン)は、徽山から何も取らず、軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)に姜泥(ジャン・ニー)を西楚に無事に送り届けるように頼み、自身は龍虎山への旅を続けた。この徽山の戦いは、軒轅家の運命を変えただけでなく、徐鳳年(シュー・フォンニエン)らに進むべき道を示した。

第31話感想

第31話は、息もつかせぬ展開と感動的なシーンが満載でした。軒轅敬城(ケンエン・ケイジョウ)の決意と覚悟、そして妻と娘への深い愛情には胸を打たれました。また、軒轅青鋒(ケンエン・セイホウ)の成長と強さも印象的でした。彼女は父親の意誌を継ぎ、家族を復興させるべく立ち上がりました。

一方、趙楷(チャオ・カイ)と袁庭山(エン・テイザン)の闇躍は、物語にさらなる緊張感を与えました。彼らの陰謀が今後どのように展開していくのか、目が離せません。

また、徐鳳年(シュー・フォンニエン)と姜泥(ジャン・ニー)の関係にも注目が集まりました。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は姜泥(ジャン・ニー)を西楚に送り届けることを約束し、二人の絆が深まりました。

つづく