雪中悍刀行~徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道~ 最終回 第38話 あらすじ/ネタバレ
一行は川辺で休憩していた。穏やかな時間が流れていたが、李淳罡が戦死し、広陵軍が敗北したという衝撃的な知らせが飛び込んできた。一行は再び旅を続け、韓貂寺(ハン・ディアオシ)は突然馬を止めて水路を選ぶことを決意する。
実は、これはすべて徐鳳年(シュー・フォンニエン)の策略だった。彼は王仙芝から韓貂寺(ハン・ディアオシ)と白衣事件の関わりを知り、復讐を誓っていたのだ。韓貂寺(ハン・ディアオシ)は驚きを隠せない。なぜ徐鳳年(シュー・フォンニエン)は遠く離れた場所から自分の行動を知っていたのか?
謎が明かされる。袁庭山(エン・テイザン)が黒幕であり、顧剣棠(コ・ケントウ)の駒だったのだ。顧剣棠(コ・ケントウ)はかつて刀の達人だったが、情勢に迫られて北椋と手を組んでいた。彼は離陽皇室の冷酷さを知り、徐鳳年(シュー・フォンニエン)を利用して韓貂寺(ハン・ディアオシ)と趙楷(チャオ・カイ)を排除し、自由を手に入れようとしたのだ。
徐鳳年(シュー・フォンニエン)は一見放蕩だが、実は綿密な計画を立てていた。彼は世間に軽視されている時こそ、真の実力を発揮できると考えていたのだ。今回の計画は、母の仇を討つだけでなく、徐家の四兄弟が再会し、大計を立てるための重要な機会だった。
徐脂虎(シュー・ジーフー)、徐渭熊(シュー・ウェイシオン)、徐龍象(シュー・ロンシャン)が次々と現れ、韓貂寺(ハン・ディアオシ)への復讐劇が始まった。金甲(キン・コウ)は勇敢だったが、徐家の兄弟姉妹の連携には敵わなかった。指玄境の達人である韓貂寺(ハン・ディアオシ)は、紅蛇剝繭の術で恐れられていたが、陳芝豹(チェン・ジーバオ)率いる北椋の精鋭が水路を利用して包囲していた。
武帝城の外では、徐家の四兄弟、青鳥(アオトリ)、陳芝豹(チェン・ジーバオ)、そして軍勢が韓貂寺とその弟子たちと死闘を繰り広げた。韓貂寺は一人千人を相手に戦い、人猫の本領を発揮したが、衆誌成城的敵には次第に力尽きていった。陳芝豹(チェン・ジーバオ)は天象境に達していたが、韓貂寺の陰湿な手段には苦戦を強いられた。そこに南宮僕射(ナンゴンプーイエ)が現れ、戦況はさらに混とんとした。
激しい戦いの末、韓貂寺は疲弊し、徐鳳年(シュー・フォンニエン)を捕らえて大黄庭を奪おうとした。しかし、徐鳳年は李淳罡から授かった両袖青蛇で天門を開き、戦況は一変した。韓貂寺は12本の飛剣に貫かれ、一代の梟雄は落命した。
趙楷(チャオ・カイ)は師匠の死を目の当たりにして絶望し、自害を選んだ。金甲(キン・コウ)も消滅した。趙楷(チャオ・カイ)は韓貂寺との思い出を振り返り、運命の皮肉を感じながらも、それを受け入れた。
復讐劇が終わり、陳芝豹(チェン・ジーバオ)は義母との約束を果たし、軍を率いて去っていった。徐鳳年は家族の背中を見送り、複雑な思いに駆られたが、それぞれの道を歩むことが今は最善だと理解した。南宮僕射(ナンゴンプーイエ)も旅立ち、青鳥(アオトリ)は徐鳳年と共に旅を続けた。
未来への道は長く険しいが、徐家の子供たちは希望を持ち、力強く歩みを進めた。彼らは手を取り合って進めば、必ず自分たちの輝かしい未来が訪れると信じていた。
第38話の感想
第38話は、壮絶な戦いと感動的な別れが描かれた最終回にふさわしいエピソードでした。徐鳳年が綿密な計画を立て、韓貂寺と趙楷(チャオ・カイ)を倒したシーンは圧巻でした。また、徐家の四兄弟が揃い、それぞれの道を歩み始めるシーンは感動的でした。
特に印象に残ったシーンは、徐鳳年が李淳罡から授かった両袖青蛇で天門を開くシーンです。このシーンは、徐鳳年の成長と強さを象徴するものでした。また、陳芝豹(チェン・ジーバオ)が義母との約束を果たし、軍を率いて去っていくシーンも感動的でした。