雪中悍刀行~徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道~ 第4話 あらすじ

北椋の広大な大地で、"小人屠"であり"白衣戦仙"としても知られる陳芝豹(チェン・ジーバオ)は、類まれなる文武の才で徐驍( シュー・シャオ)の六義子の中でも筆頭の座を確固たるものとしています。彼の手に握る梅子酒槍は、戦場での武器であるだけでなく、北椋の安寧を守る誓いの証でもあります。世子・徐鳳年(シュー・フォンニエン)の探りに、陳芝豹(チェン・ジーバオ)は「自分がいる限り、北椋は乱れない」と力強く宣言します。その自信と責任感は、徐驍( シュー・シャオ)に安堵と感慨をもたらし、このような人材を製御するのは難しいと悟らせます。

一方、南宮僕射(ナンゴンプーイエ)は長廊に静かに座り、聴潮亭を見つめています。侍衛の任を解かれるまでは決して越権行為をしないと心に誓い、波乱のない日々を送っていました。気分の良い徐鳳年(シュー・フォンニエン)は、焼鳥を湖に投げ入れた後、南宮僕射(ナンゴンプーイエ)を伝説の聴潮亭に誘います。亭内には、無数の奇兵利器、秘伝書、骨董品が所狭しと並べられ、見る者を圧倒します。好奇心旺盛な南宮僕射(ナンゴンプーイエ)は、なぜ徐鳳年(シュー・フォンニエン)がこれほど多くの宝物を所有しながらも使わないのかと疑問を投げかけ、北椋を継ぐよう促しますが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)はただ淡々と笑い、その言葉には触れません。

二人が亭を出ようとした時、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は突如、南宮僕射(ナンゴンプーイエ)の佩剣を使って書棚を叩きます。その音に驚いた守閣奴・魏叔陽(ウェイ・シューヤン)が駆けつけ、徐鳳年(シュー・フォンニエン)を叱責しますが、外人がいることに気づき、すぐに態度を改めます。北椋王府の老臣である魏叔陽(ウェイ・シューヤン)は、徐鳳年(シュー・フォンニエン)の行動を気にかけていますが、彼が闇殺の件で悩んでいることを察し、そっと忠告して去ります。

陵州城内では、林探花(リン・タンホア)が満腔の怒りを込めて徐家を糾弾し、朝廷の法令を尊重するよう民衆に訴えます。しかし、彼の言葉は難解で、民衆には理解できませんでした。そんな中、突如として起こった"すり"事件が人々の注目を集めます。盲目の老人・許湧関(シュー・ヨンガン)の出現により、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は事件に介入せざるを得なくなり、一連のやり取りの後、老人を無事に自宅まで送り届けます。実は、許湧関(シュー・ヨンガン)はかつて魚鼓営の勇士であり、死線を潜り抜けて生き延びた人物でした。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は彼に負い目を感じており、長年面倒を見ていました。

一方、林探花(リン・タンホア)は樊姑娘(ファン・グニャン)と共に北椋王府を訪ねようとしますが、門前払いされてしまいます。落胆と怒りが入り混じり、徐家への嫌悪感はさらに強まります。徐鳳年(シュー・フォンニエン)らが戻ってくるまで、林探花(リン・タンホア)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)を友人と思い込み、滔々と意見を述べていました。しかし、徐鳳年の正体を知った彼は、自分が笑いものにされていたことに気づきます。

湖畔で、徐鳳年は林探花(リン・タンホア)と樊姑娘(ファン・グニャン)の闇殺計画を暴露し、それをきっかけに青鳥(アオトリ)の正体を試します。徐鳳年の試みに対し、林探花(リン・タンホア)は自己保身に走るものの、最終的に樊姑娘(ファン・グニャン)を殺害することはできず、その弱腰ぶりを露呈します。最終的に、徐鳳年は樊姑娘(ファン・グニャン)を許すことにしますが、林探花(リン・タンホア)には自分の無力さと弱さを痛感させます。

雪中悍刀行 第4話 感想

第4話は、徐鳳年と北椋の面々が織りなす、緊張感とユーモアが絶妙に絡み合った回でした。

まずは、陳芝豹(チェン・ジーバオ)の圧倒的な存在感に魅瞭されました。彼の文武両道の才能と、北椋への揺るぎない忠誠心は、見る者を圧倒します。また、徐鳳年と南宮僕射(ナンゴンプーイエ)のやりとりは、二人の関係性の変化を巧みに表現しており、今後の展開が楽しみになりました。

一方で、林探花(リン・タンホア)と樊姑娘(ファン・グニャン)の闇殺計画は、物語に新たな緊張感をもたらしました。徐鳳年の鋭い洞察力と、林探花(リン・タンホア)の葛藤が見事に描かれており、目が離せませんでした。

特に印象に残ったのは、徐鳳年が湖畔で林探花(リン・タンホア)と樊姑娘(ファン・グニャン)に真実を突きつけるシーンです。彼の冷静さと、相手を思いやる優しさが見事に表現されており、この作品の深みを感じさせました。

つづく