雪中悍刀行~徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道~ 第5話 あらすじ/ネタバレ

林探花(リン・タンホア)はかつての傲慢さと風格を一瞬にして失い、落魄な犬のように立ち上がります。彼は必死に媚びへつらい、生き延びるためにあらゆる手段を尽くします。徐鳳年(シュー・フォンニエン)はそれを察して、使用人に下がり、姜泥(ジャン・ニー)だけを残して林探花(リン・タンホア)と湖に舟を浮かべ、静かなひとときを過ごします。潮聴亭の楼上では、李義山(リー・イーシャン)は湖面を見渡しながらも目を閉じて瞑想し、徐鳳年(シュー・フォンニエン)の計画を見抜いていました。

小舟が湖の中心へと進むにつれ、沈黙が続いた後、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は突然に姜泥(ジャン・ニー)に船を止めて魚のエサを撒くように命じます。林探花(リン・タンホア)は表面上は動揺していませんが、闇殺を実行するために週りの様子を伺っています。しかし、彼は徐鳳年(シュー・フォンニエン)のこの一手が、敵をおびき寄せるための計略であり、すでに万全の準備が整っていることを知りませんでした。

徐鳳年(シュー・フォンニエン)は恐れずに湖に飛び込むと、水泳の達人である林探花(リン・タンホア)も後に続きます。彼が勝利を確信した瞬間、目の前に衝撃的な光景が現れます。湖底には鉄の檻が隠されており、その中には目を閉じて座り、手足を鉄の鎖で繋がれた謎の男がいました。男は目を開け、冷たく無表情な視線を向けます。徐鳳年(シュー・フォンニエン)はすぐに合図を送って助けを求め、肉を報酬として提供することを約束します。後に続いた姜泥(ジャン・ニー)は、この光景を目の当たりにして驚きを隠せません。男は内力を駆使して3人を瞬時に岸辺へと送り届け、林探花(リン・タンホア)は気を失いますが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)と姜泥(ジャン・ニー)は無傷です。

姜泥(ジャン・ニー)は謎の男の正体に興味を示しますが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は深く追求しません。彼はただ、その男が内力が強く、「老魁(ラオ・クエイ)」と呼ばれ、湖底で魚や魚の浮き袋を食べて生活していることを知っています。姜泥(ジャン・ニー)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)も自分を試していると思い込み、不満を募らせますが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)が断固として否定したことで、ようやく気が落ち著きます。

老黃(ラオ・ホワン)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)の著替えを用意しますが、一同が立ち去ろうとした時、徐鳳年は突然湖に戻ります。再び水面に現れた際、彼の手に質素な剣匣がありました。その剣匣は一見平凡に見えますが、老黃(ラオ・ホワン)にとっては特別な意味を持ちます。それはかつて老黃(ラオ・ホワン)が捨てた宝物であり、徐鳳年が偶然に発見したことで、老黃(ラオ・ホワン)は感慨にふけります。

夜が訪れると、徐鳳年は一人で牢獄へと向かい、林探花(リン・タンホア)と対峙します。彼は林家が破滅の危機にあることを率直に告げます。林探花(リン・タンホア)は疑念を抱きますが、信じたくありません。この時、徐鳳年は事件の背後にある謎を徐々に解き明かしていきます。黒幕はなんと靖安王・趙衡でした。趙衡は青州に駐屯し、大軍を率いていますが、皇位継承争いで皇帝の信頼を失い、青州の財政を握る河東林家に目をつけます。趙衡は一連の闇殺計画を通じて、刺客が成功しようが失敗しようが、北椋を弱体化させ、青州を支配することを目的としていました。

しかし、徐驍( シュー・シャオ)は趙衡よりも一枚上手でした。彼はすでに青州に潜入しており、それが樊姑娘(ファン・グニャン)に変装した舒羞でした。舒羞は林探花(リン・タンホア)の純粋さを利用して、彼を北椋王府に招き入れ、趙衡の計画の駒として利用します。林家が敗北したことで、徐鳳年もこれが巧妙に仕組まれた罠だったことに気づきます。

父の問いかけに、徐鳳年は無実の寧峨眉(ニン・アーメイ)を守り、純粋な弟の徐龍象(シュー・ロンシャン)を助ける決意を表明します。徐驍( シュー・シャオ)は息子の決意を理解し、知恵と勇気を試す2つの困難な道を示します。徐鳳年は権力闘争の中で、徐々にその才能と責任感を開花させていきます。

第5話感想

第5話は、徐鳳年と林探花(リン・タンホア)の対決がメインとなる重要な回でした。林探花(リン・タンホア)はかつての傲慢さを失い、命乞いをする姿が印象的でした。徐鳳年はそんな林探花(リン・タンホア)を湖に誘い込み、罠にかけるという大胆な作戦を実行します。

湖底に隠された鉄の檻に閉じ込められた謎の男の存在は、今後の展開を予感させるものでした。彼の正体や徐鳳年との関係が気になります。

また、徐鳳年が老黃(ラオ・ホワン)からかつて捨てた剣匣を取り戻すシーンも印象的でした。この剣匣にはどのような秘密が隠されているのでしょうか。

ラストシーンでは、徐鳳年が父の徐驍( シュー・シャオ)から2つの困難な道を示されます。彼はこの試練を乗り越えて成長していくのでしょうか。今後の展開が楽しみです。

つづく