雪中悍刀行~徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道~ 第6話 あらすじ/ネタバレ

前回の身分暴露事件後、青鳥(アオトリ)は罪悪感に苛まれ、徐鳳年(シュー・フォンニエン)と顔を合わせることができず、自ら辞表を提出します。しかし、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は青鳥(アオトリ)の気持ちを理解し、許しませんでした。さらに、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は徐家に代々伝わる秘密、死士の存在を青鳥(アオトリ)に明かします。徐鳳年(シュー・フォンニエン)が生まれた時から、父である徐驍( シュー・シャオ)は4人の死士を育てていました。それぞれ、天幹の甲、乙、丙、丁を代号としています。4人はそれぞれ独立して行動しており、互いに幹渉することはありません。乙と丁はすでに徐鳳年(シュー・フォンニエン)を守るために戦死しており、青鳥(丙)と謎の甲が残っています。青鳥(アオトリ)は紅薯が関係しているのではないかと推測しますが、老黃(ラオ・ホワン)の正体にはさらに疑問を抱きながらも、最も信頼しています。

時局は不安定で、次々と起こる事件に徐鳳年(シュー・フォンニエン)は心を痛め、親友との別れに無力感を感じています。老黃(ラオ・ホワン)は、湖底に長年囚われている高手、楚狂奴を救出して王府の力を強化することを提案します。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は同意し、南宮僕射(ナンゴンプーイエ)から春雷刀を借りて碧波湖に向かいます。

湖畔に到著した徐鳳年(シュー・フォンニエン)は、武術の心得はありませんが、希望に満ちています。しかし、隕星鉄索は非常に頑丈で、蛮力だけでは動かすことができません。仕方なく、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は楚狂奴に刀を渡し、結果を待ちます。すると、湖面が波立ち、楚狂奴が双刀を抜くと、まるで蛟龍が水から飛び出すように、壮大な気勢を放ちます。楚狂奴を阻止しようと、守閣奴の魏叔陽(ウェイ・シューヤン)が軽功で飛び出し、水柱を噴射しますが、楚狂奴に簡単に避けられ、逆に重傷を負ってしまいます。

楚狂奴がさらに攻め込もうとしたその時、老黃(ラオ・ホワン)が立ち上がり、枯れた体ながら驚異的な剣術を披露します。紫檀木匣を開けて9本の剣を取り出すと、老黃(ラオ・ホワン)は剣を自在に操り、精妙な剣技を繰り広げます。3本の剣で、楚狂奴は降参せざるを得ませんでした。この光景に、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は驚愕します。普段は目立たない老黃(ラオ・ホワン)が、実は隠れた高手であり、剣神李淳罡に匹敵する実力を持っているとは思いもしませんでした。

戦いが終わると、老黃(ラオ・ホワン)は威厳をもって楚狂奴に王府に残り徐鳳年(シュー・フォンニエン)を守るよう命じ、自身は2か月後に龍虎山と東海の武帝城に向かう約束をします。徐鳳年は、老黃(ラオ・ホワン)の旅の目的が自己鍛錬だけでなく、20年前の未完成の戦い、王仙芝との決戦を補うためであることを知ります。王仙芝は武帝城の城主であり、自らを天下第二と称していますが、実際には誰にも負けたことがありません。榜首の座は20年間空席であり、それは老黃(ラオ・ホワン)が途中で引き下がり、黄廬剣を恥の象徴として残したためです。

出発の前夜、老黃(ラオ・ホワン)は徐鳳年におなじみの歌を歌います。徐鳳年は、それが老黃(ラオ・ホワン)の想いを託した歌であるだけでなく、老黃(ラオ・ホワン)自身の過去との決別を意味していることに気づきます。徐鳳年は老黃(ラオ・ホワン)の剣九に「六千裏」と名付け、3年間の共同の旅を意味します。別れの日、2人はお互いに塩巴葫芦を贈り、生活の平凡さと大切さを表します。長い道の先で、徐鳳年は老黃(ラオ・ホワン)が馬を引いて遠ざかっていくのを見送り、心には別れと期待が入り混じっていました。

第6話 感想

第6話は、徐鳳年と老黃(ラオ・ホワン)の絆が深まる感動的なエピソードでした。青鳥(アオトリ)の罪悪感や徐鳳年の無力感など、登場人物の心情が丁寧に描かれており、物語に深みを与えていました。

特に印象に残ったのは、老黃(ラオ・ホワン)の剣術のシーンです。普段は目立たない老黃(ラオ・ホワン)が、驚異的な剣術を披露する姿は圧巻でした。老黃(ラオ・ホワン)の過去や、王仙芝との決戦への思いが明らかになり、彼のキャラクターにさらなる魅力を感じました。

また、徐鳳年と老黃(ラオ・ホワン)の別れも感動的でした。2人の友情の深さや、お互いを大切に思う気持ちが伝わってきました。

つづく