雪中悍刀行~徐鳳年(シュー・フォンニエン)、北椋王への道~ 第8話 あらすじ/ネタバレ

徐鳳年(シュー・フォンニエン)は老魁(ラオ・クエイ)と共に武当山へと向かう。武当山に到著すると、威厳のある掌門・王重楼(ワン・チョンロウ)と、徐脂虎(シュー・ジーフー)が想いを寄せていた若い師叔祖・洪洗象(ホン・シーシャン)に出会う。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は洪洗象(ホン・シーシャン)への怒りを抑えきれず、王重楼(ワン・チョンロウ)が見ているにもかかわらず、彼に激しい拳を振るう。しかし、洪洗象(ホン・シーシャン)は仮撃せず、ただただ殴られ続ける。

洪洗象(ホン・シーシャン)は武当山で最も若い師叔祖であり、その優れた才能から次期掌門に内定していた。しかし、徐鳳年(シュー・フォンニエン)の怒りに対しても、彼は猫に怯えるネズミのように抵抗しない。その理由は、徐脂虎(シュー・ジーフー)と洪洗象(ホン・シーシャン)の未練のある恋に遡る。

かつて、徐脂虎(シュー・ジーフー)は武当山を訪れた際に洪洗象(ホン・シーシャン)に一目惚れし、洪洗象(ホン・シーシャン)も徐脂虎(シュー・ジーフー)の赤い衣装に惹かれていた。しかし、運命のいたずらで、2度目の出会いの時には徐脂虎(シュー・ジーフー)は江南に嫁ぐことになっていた。師命により、洪洗象(ホン・シーシャン)は天下第一になるまでは下山しないと誓い、2人は永遠に離れ離れになった。

再会した徐鳳年(シュー・フォンニエン)は洪洗象(ホン・シーシャン)への怒りを抑えることができないが、それ以上に弟・徐龍象(シュー・ロンシャン)の安否を心配している。徐龍象(シュー・ロンシャン)の根骨が無事であることを知って、徐鳳年(シュー・フォンニエン)はようやく安心する。しかし、徐龍象(シュー・ロンシャン)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)と一緒に北椋に戻ることを拒否する。父である徐驍( シュー・シャオ)から、北椋に戻るとトラブルに巻き込まれると言われたためだ。王重楼(ワン・チョンロウ)は徐龍象(シュー・ロンシャン)が武当山に留まることで権力争いに巻き込まれず、安全を確保できると説得する。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は利害を考慮し、最終的に徐龍象(シュー・ロンシャン)を武当山に残すことに同意し、王重楼(ワン・チョンロウ)から徐龍象(シュー・ロンシャン)の根骨を奪わないという約束を取り付ける。

徐龍象(シュー・ロンシャン)の身の振り分けを終えた徐鳳年(シュー・フォンニエン)は、考えを整理するために武当山に数日滞在することにする。その時、姜泥(ジャン・ニー)が大きな荷物を持って山に登ってきて、徐鳳年(シュー・フォンニエン)の著替えや日用品を持ってきてくれた。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は彼女の優しさに心が温まる。夜になると、部屋にベッドが1つしかないため、少し気まずい雰囲気になる。姜泥(ジャン・ニー)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)のために布団を敷き、自分は窓辺で休む。徐鳳年は彼女と場所を交換しようとするが、断られてしまう。姜泥(ジャン・ニー)の疲れた姿を見て、徐鳳年は彼女を憐れみ、春雷剣を枕にして眠りにつく。

翌朝、姜泥(ジャン・ニー)は庭で野菜を植えるのに適した土を見つけ、洪洗象(ホン・シーシャン)と一緒に菜園に行って野菜を選ぶ。その様子を目撃した料理人が、急いで王重楼(ワン・チョンロウ)に報告する。しかし、王重楼(ワン・チョンロウ)はすでに知っており、むしろ喜んでいた。一方、龍虎山の一行が突然武当山を訪れ、姜泥(ジャン・ニー)は驚きを隠せない。

同じ頃、徐鳳年は山の中で徐龍象(シュー・ロンシャン)と話をし、彼が紫竹林に住んでいることを知る。2人が紫竹林に入ろうとした時、徐鳳年は強大な内力によって気絶させられる。目を覚ますと、徐龍象(シュー・ロンシャン)は木剣道士の剣気で怪我をしたことを告げる。数日の生活に慣れた徐龍象(シュー・ロンシャン)は武当山での生活を気に入り、兄に北椋に戻って自分のことを心配しないでほしいと頼む。

徐鳳年が兄弟の絆を深めていると、老魁(ラオ・クエイ)が慌てて駆けつけてきて、龍虎山が徐龍象(シュー・ロンシャン)を探していることを伝える。徐鳳年はすぐに仮応し、徐龍象(シュー・ロンシャン)に隠れるように指示し、老魁(ラオ・クエイ)と一緒に対応に向かう。現場に到著すると、龍虎山天師の趙希摶(チャオ・シーチュアン)が輿から降りてきて、徐鳳年に対して徐龍象を引き渡すように要求する。徐鳳年は屈せず、老魁(ラオ・クエイ)に趙希摶(チャオ・シーチュアン)と戦わせる。数回の手合わせの後、趙希摶(チャオ・シーチュアン)は突然剣九黄の名前を口にし、空気が一変する。徐龍象を巡る争奪戦が武当山で繰り広げられようとしている…

第8話感想

第8話は、徐鳳年と洪洗象(ホン・シーシャン)の複雑な関係に焦点を当てたエピソードでした。徐鳳年は洪洗象(ホン・シーシャン)への怒りを抑えきれず、彼に暴力を振るうシーンは衝撃的でしたが、その裏にある徐脂虎(シュー・ジーフー)との未練のある恋を知ると、同情せずにはいられませんでした。

一方、徐龍象は武当山での生活に馴染み、兄の心配をよそに穏やかに過ごしている様子が描かれました。彼の成長と、徐鳳年との兄弟の絆の深まりを感じることができました。

また、姜泥(ジャン・ニー)の献身的な姿も印象的でした。彼女は徐鳳年のために尽くし、彼の心の支えとなっていることが伝わってきました。

そして、物語の後半では、龍虎山が徐龍象を巡って武当山に訪れるという新たな展開が描かれました。徐鳳年と趙希摶(チャオ・シーチュアン)の対峙は、今後の物語の重要なポイントになるでしょう。

つづく