天地に問う~Under the Microscope~ 第11話 あらすじ/ネタバレ

朝焼けが差し込む部屋で、焦燥に駆られた豊碧玉(フォン・ビーユー)は、まだ眠っている程仁清(チョン・レンチン)を起こします。彼女は弟の豊宝玉(フォン・バオユー)の行方を尋ねますが、程仁清(チョン・レンチン)は知らないと答えます。彼は、隣の部屋にいる帥家黙(シュアイ・ジアモー)に聞いてみることを勧めます。

豊碧玉(フォン・ビーユー)の心配そうな様子を見た程仁清(チョン・レンチン)は、豊宝玉(フォン・バオユー)は仁華県で有名になり、安全で活躍しているだろうと慰めます。

程仁清(チョン・レンチン)は起きて、考え込んでいる帥家黙(シュアイ・ジアモー)に近づき、昨日の助けに感謝します。彼は、二人は境遇は違えど、世の中で珍しい「孤独な行者」であると感慨深げに語ります。帥家黙(シュアイ・ジアモー)はそれを理解していないようで、円週率の話をして程仁清(チョン・レンチン)を困らせます。

別れる前に、程仁清(チョン・レンチン)は豊碧玉(フォン・ビーユー)に、まだ何も決まっていないこと、真の勝者はまだ決まっていないことを意味深長に告げます。

その頃、村では騒ぎが起きていました。村長の娘である小枝(シャオジー)が、人丁絲絹の案件で役人と衝突し、村長は娘を守るために鍬を振りかざします。

そこに駆けつけた豊宝玉(フォン・バオユー)は、事態を収拾しようとしますが、役人は横暴な態度で、5畝の土地に対する課税を主張し、不服なら県衙に訴えろと言い放ちます。

役人が去った後、豊宝玉(フォン・バオユー)は村長と小枝(シャオジー)に、隣の県の県府に訴えることを勧めます。そこの知事は公正で廉明なので、きっと公正な裁きをしてくれるだろうと。小枝(シャオジー)は、もし本当に名君がいるなら、なぜ人々は山を開墾しなければならないのかと疑問を呈します。村長は、娘に豊宝玉(フォン・バオユー)と一緒に外の世界を見てもらうことにします。

一方、田畑の測量が始まってから7日しか経っていないのに、各地で減刑を求める声が上がっています。劉(リュウ)知県は、道のりが遠いことを考えると、民衆の不満がなぜこれほど高まっているのか理解できません。宋(ソン)通判(ソン・レン)は、民情を探るために人を派遣することを提案し、黄凝道(ホアン・ニンダオ)はそれを許可します。

告示が出されると、民衆の怒りはさらに高まります。彼らは、戸房の役人が横暴で、勝手に田畑の面積を増やして、余分に税金を徴収していると非難します。役人は民衆の声を無視して立ち去ります。

豊宝玉(フォン・バオユー)はそれを目の当たりにして、複雑な気持ちになります。小枝(シャオジー)から、自分と帥家黙(シュアイ・ジアモー)が民衆の苦しみの元凶になっていることを聞かされ、彼は何も言えず、行動を起こすことを決意します。

彼は同陽県に鄧(ドン)知県を訪ねて、民衆のために嘆願しますが、鄧(ドン)知県は帥家黙(シュアイ・ジアモー)との旧情を理由に断り、自分は流官で実権がなく、背後に複雑な勢力が働いていると明かします。

鄧(ドン)知県はすぐに黄凝道(ホアン・ニンダオ)に報告し、黄凝道(ホアン・ニンダオ)は無奈ながらも清丈政策を継続するよう命じます。豊宝玉(フォン・バオユー)は諦めきれず、攬溪に戻って程仁清(チョン・レンチン)に高額の報酬を払って絲絹全書の情報を集め、そこから突破口を見つけようとします。

一方、鹿飛龍(ルー・フェイロン)は範(ファン)郷紳の指示で、仁華県を攻撃し、民衆を扇動して騒ぎを起こします。

程仁清(チョン・レンチン)と豊宝玉(フォン・バオユー)は庭でそれを聞き、程仁清(チョン・レンチン)はこれは馬文才(マー・ウェンツァイ)の陰謀であり、帥家黙(シュアイ・ジアモー)は危険な状態にあると断言します。

方(ファン)知県と黄凝道(ホアン・ニンダオ)は城楼に立ち、騒ぎ立てる民衆を見つめ、進退窮まります。馬文才(マー・ウェンツァイ)と宋(ソン)通判(ソン・レン)が現れ、強硬策を提案します。黄凝道(ホアン・ニンダオ)は不本意ながらも、それを止めることができません。

最終的に、馬文才(マー・ウェンツァイ)は民衆の怒りを鎮めるために、帥家黙(シュアイ・ジアモー)をその場で処刑することを決定します。仁華県に嵐が近づいています。

第11話の感想

第11話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。豊宝玉(フォン・バオユー)は民衆の苦しみを目の当たりにして、行動を起こすことを決意します。しかし、彼の前に立ちはだかるのは、複雑な権力構造と、それを操る悪人たちです。

一方、帥家黙(シュアイ・ジアモー)は民衆の怒りの矛先を向けられ、窮地に陥ります。彼の運命はいかに?

つづく