天地への問いかけ~顕微鏡の下で~ 第12話 あらすじ/ネタバレ

仁華県の静寂は、急な馬の蹄の音によって破られた。馬文才(マー・ウェンツァイ)の手下が命を受けてやってきて、帥家黙(シュアイ・ジアモー)を逮捕しようとしたのだ。この場面をたまたま目撃した豊碧玉(フォン・ビーユー)は、ためらうことなく立ち上がり、大声で官兵の企みを暴露した。そして、見物している人々に、帥家黙(シュアイ・ジアモー)は仁華県の恩人であり、こんな災難に遭うべきではないと説明した。人々はそれを聞いて激怒し、次々と立ち上がって仮対し、官兵に釈放を要求した。しかし、官兵は人々の声援を無視して、帥家黙(シュアイ・ジアモー)を連れ去ろうとした。

まさにその時、方(ファン)知県が駆けつけた。彼の登場は、まさに時宜を得たもので、製御不能になりそうな衝突を阻止した。官兵の横暴な態度に、方(ファン)知県は厳しく叱責し、通報なしに勝手に仁華県で人を捕まえるのは規則違仮だと非難した。官兵は、方(ファン)知県が左遷されたことを盾に脅迫したが、方(ファン)知県は動じず、馬文才(マー・ウェンツァイ)は防務を掌握しているとはいえ、政務に幹渉する権利はなく、帥家黙(シュアイ・ジアモー)は仁華県の民として保護されるべきだと主張した。人々はそれを聞いて、方(ファン)知県を支持する姿勢をさらに強め、一触即発の雰囲気になった。

最終的に、方(ファン)知県は人々の声援を受けて、強引に帥家黙(シュアイ・ジアモー)を県衙に連れ戻した。城楼下の人々は、測量作業が始まろうとしていることを知り、歓声を上げ、大老和小枝(シャオジー)も笑顔で新しい生活の始まりを期待した。一方、城楼上の馬文才(マー・ウェンツァイ)は、測量によって名声を博したものの、帥家黙(シュアイ・ジアモー)に対する恨みはますます募っていった。

宋(ソン)通判(ソン・レン)は傍で油を注ぐように、方(ファン)知県の行動を馬文才(マー・ウェンツァイ)に伝え、彼に自ら県衙に行って人を捕まえろとけしかけた。馬文才(マー・ウェンツァイ)は県衙にやってきて、帥家黙(シュアイ・ジアモー)のいわゆる「罪状」を聞いた後、なんと京城に報告し、秋に処刑すると宣言した。方(ファン)知県は強く仮対したが、馬文才(マー・ウェンツァイ)は一歩も引かず、さらに帥家黙(シュアイ・ジアモー)をすぐに処刑すると脅迫した。馬文才(マー・ウェンツァイ)の強引さに、方(ファン)知県は心の中では不服であったが、それでも原則を堅持し、屈服しなかった。馬文才(マー・ウェンツァイ)は仕方なく、彼に5日間猶予を与え、心の準備をさせた。

この5日間、豊宝玉(フォン・バオユー)と程仁清(チョン・レンチン)は緊密に協力して行動し、夜通し任(レン)主簿の屋敷に赴き、絹の全書の行方を追及した。努力の末、ついに任(レン)主簿からこの重要な書物を手に入れた。書物に記録されている事件は、すべて宋(ソン)通判(ソン・レン)に関連しており、2人は真実を明らかにする決意をさらに固めた。

5日間の期限が迫り、方(ファン)知県は焦燥に駆られた。彼はもはやどうすることもできないことを悟り、帥家黙(シュアイ・ジアモー)のために最後の食事を用意するしかなかった。処刑の日、馬文才(マー・ウェンツァイ)の号令一下、刑場は重苦しい雰囲気に包まれた。豊宝玉(フォン・バオユー)和小枝(シャオジー)は群衆に紛れ込み、機会を伺っていた。緊迫した瞬間、小枝(シャオジー)は人々を率いて混乱を起こし、豊碧玉(フォン・ビーユー)も群衆の中で闇躍した。任(レン)主簿の息子が突然現れ、麻と孝服をまとって父のために冤罪を訴え、現場はさらに騒然となった。

宋(ソン)通判(ソン・レン)は焦り、馬文才(マー・ウェンツァイ)に一刻も早く処刑するよう促した。馬文才(マー・ウェンツァイ)は面目を潰さないために、任家に弔いを許可したが、宋(ソン)通判(ソン・レン)の催促により、最終的に処刑を決断した。豊宝玉(フォン・バオユー)はそれを知って、必死に前に出て、宋(ソン)通判(ソン・レン)と対峙し、時間を稼ごうとした。馬文才(マー・ウェンツァイ)は激怒し、帥家黙(シュアイ・ジアモー)と豊宝玉(フォン・バオユー)を一緒に処刑するよう命じた。

豊碧玉(フォン・ビーユー)は弟が処刑されそうだと聞いて、悲しみに暮れて倒れてしまった。まさにその時、程仁清(チョン・レンチン)が右都御史の李世達(リー・シーダー)を連れて駆けつけた。彼は屠殺人の刀を奪い、処刑の中止を宣言した。李世達(リー・シーダー)の登場は、まさに一筋の光明のように、闇闇に包まれた仁華県を照らし、帥家黙(シュアイ・ジアモー)と豊宝玉(フォン・バオユー)に生への希望をもたらした。

第12話感想

第12話は、緊張感と感動が入り混じった、衝撃的な展開でした。仁華県の人々の団結力と、正義を貫こうとする方(ファン)知県の姿に胸を打たれました。

特に、豊碧玉(フォン・ビーユー)が馬文才(マー・ウェンツァイ)の横暴に立ち向かうシーンは、彼女の勇気と正義感に心を揺さぶられました。また、任(レン)主簿の息子が父の無実を訴える場面は、涙なしには見られませんでした。

一方、馬文才(マー・ウェンツァイ)の悪辣さと宋(ソン)通判(ソン・レン)の卑劣さは、見ていて腹立たしい思いでした。しかし、彼らの悪行が暴かれ、正義が勝利する結末は、見ていて爽快でした。

つづく