天地を問う~Under the Microscope~ 第8話 あらすじ/ネタバレ

静かな山村で、豊宝玉(フォン・バオユー)は慈祥なおばあさんの家に泊まり、英気を養っていました。ある日、おばあさんの娘が熱々の料理を運んできました。その中の一切れの肉の香りに誘われて、豊宝玉(フォン・バオユー)は何も言わずに口に運び、満面の笑みを浮かべました。しかし、それが「ネズミ肉」だと聞くと、顔面蒼白になり、吐きそうになりました。週りの人々はそれを聞いて大笑いし、娘は笑みを浮かべて、それは実は珍しいウサギ肉だと説明しました。最近山の中でウサギを2匹捕まえ、家計を助けるために特別に煮込んだのだそうです。

食事の後、娘と父親は交代で忙しく働いていました。豊宝玉(フォン・バオユー)は黙って観察していましたが、心中複雑でした。娘の言葉から、生活の苦しさが伝わってきました。昔は3人の息子が支えていましたが、それでも生活は苦しかったそうです。近年、官府の税金が重く、正税以外に雑税も多く、家計は火の車でした。娘は豊宝玉(フォン・バオユー)に、なぜ世の中は貧富の差が激しいのに、税金は逆行しているのかと疑問を投げかけ、豊宝玉(フォン・バオユー)も考え込んでしまいました。

一方、方樊珍(ファン・ファンチェン)知県は碁盤の上で戦略を練っていました。豊宝玉(フォン・バオユー)と帥家黙(シュアイ・ジアモー)が攬溪を脱出し、同陽県に向かったという知らせを受けました。一方、劉景(リウ・ジン)と黄知事は人丁絲絹案の難しさを話し合い、劉景(リウ・ジン)はこれを機に挽回を図ると意気込み、見せしめにすることを誓いました。

豊宝玉(フォン・バオユー)の姉、豊碧玉(フォン・ビーユー)は弟が窮地に陥っていることを知り、救出に向かいました。しかし、途中で程仁清(チョン・レンチン)が現れ、海捕文書は自分が書いたものだと告げ、金銭でしか正義は買えないと主張しました。豊碧玉(フォン・ビーユー)は万死に値する思いでしたが、弟のために泣く泣く所持金すべてを渡しました。しかし、程仁清(チョン・レンチン)は受け取らず、策だけを残して去っていきました。

豊宝玉(フォン・バオユー)の行方はついに官府に知られてしまい、急いで大爷一家に別れを告げ、身につけていた玉佩を大爷の娘に形見として託しました。帥家黙(シュアイ・ジアモー)と合流した後、2人は再び枷を付けられ、帰路につきました。途中、鹿飛龍(ルー・フェイロン)が捕手を装って護送を引き継ごうとしましたが、2人は拒否しました。一悶著の後、2人は無事に攬溪県の大牢に戻ることができました。

御史たちは帥家黙(シュアイ・ジアモー)の帰還の知らせに慌てふためき、範(ファン)郷紳は官の手で対応する構えでした。しばらくして、帥家黙(シュアイ・ジアモー)は牢獄で再び来訪者を迎えます。それは父親の旧友で、昔の恩義で帥家黙(シュアイ・ジアモー)に真相の追及を諦めさせようとしたのです。しかし、帥家黙(シュアイ・ジアモー)は意誌が固く、揺らぎませんでした。

思い出が潮のように押し寄せ、老人が語った10年に一度の大飢饉は、帥家黙(シュアイ・ジアモー)の記憶を遥か昔に連れ戻しました。当時、人々は生き延びるために、龍王に逆らって打龍王の儀式を行ったのです。老人はこれを取引材料として、帥家黙(シュアイ・ジアモー)に人丁絲絹案の訴訟を諦めさせ、自分が握っている秘密を手に入れようとしていました。しかし、帥家黙(シュアイ・ジアモー)の心には正義と真実しかなく、老人の提案を拒否し、自分の道を貫きました。

最終的に、鹿飛龍(ルー・フェイロン)たちの追跡と策略の中、豊宝玉(フォン・バオユー)と帥家黙(シュアイ・ジアモー)は奇跡的に攬溪県の大牢に戻ってきました。しかし、人丁絲絹案をめぐる戦いは、まだ始まったばかりです。

第8話感想

第8話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。豊宝玉(フォン・バオユー)と帥家黙(シュアイ・ジアモー)の逃亡劇、豊碧玉(フォン・ビーユー)と程仁清(チョン・レンチン)の駆け引き、そして帥家黙(シュアイ・ジアモー)の過去と決意など、見どころ満載でした。

特に印象に残ったのは、豊宝玉(フォン・バオユー)と帥家黙(シュアイ・ジアモー)の友情です。2人は性格も立場も違いますが、お互いを信頼し、支え合っています。豊宝玉(フォン・バオユー)の無邪気さと帥家黙(シュアイ・ジアモー)の真面目さがうまく調和しており、見ていてほっこりするシーンもありました。

また、帥家黙(シュアイ・ジアモー)の過去が明らかになったことで、彼が人丁絲絹案にこだわる理由がより理解できました。彼の強い正義感と真実を追求する姿勢には、胸を打たれました。

つづく