天地に問う~Under the Microscope~ 第9話 あらすじ/ネタバレ

宴会が終わり、知县たちは灯火に照らされながら人丁絲絹案について話し合っていた。彼らは事態の深刻さを理解し、翌日には明確な結論を出す必要があると考えていた。範(ファン)郷紳大人は酒を飲みながら、もし朝廷がこの件を理由に深く追及した場合、特に全国で清丈田畝が行われている現在、この件を認めてしまうと朝廷の要求がさらに厳しくなるだろうと警告した。他の知县たちは、朝廷に地方の苦境を理解してもらいたいと、歯を食いしばりながら認めることに抵抗を示した。知県、方樊珍(ファン・ファンチェン)は複雑な心境ながらも、中立を保つために彼らの意見に同調した。

密談

宴会の後、毛(マオ)知県は方(ファン)知県を呼び止めて密談をした。彼は、方(ファン)知県がこの件をあまりにも軽率に処理したと非難し、黄凝道(ホアン・ニンダオ)が介入する前に密かに解決すべきだったと主張した。方(ファン)知県は、他の知县が事前に情報を共有せず、それぞれ勝手な行動を取ったにもかかわらず、責任を自分に押し付けているのは不公平だと仮論した。二人は会話の中で、架閣庫の火災についても触れたが、毛(マオ)知県は詳しく話すことを避けた。

審問

翌日、黄凝道(ホアン・ニンダオ)は帥家默と豊宝玉(フォン・バオユー)を召喚して取り調べを行った。二人は容疑を否認し、豊宝玉(フォン・バオユー)は自分が誘拐されたと主張した。この発言に、黄凝道(ホアン・ニンダオ)は眉をひそめ、文書の記録と大きく異なることに困惑した。そこに、程仁清(チョン・レンチン)が再び公堂に現れ、鋭い言葉で豊宝玉(フォン・バオユー)を責め立てた。

豊宝玉(フォン・バオユー)は鹿飛龍(ルー・フェイロン)に誘拐されたと証言したが、その証言には矛盾があり、傍聴していた人々から疑問の声が上がった。程仁清(チョン・レンチン)はこれを嘲笑し、鹿飛龍(ルー・フェイロン)は事前に準備した証言を完璧に述べた。さらに程仁清(チョン・レンチン)は、老吏を証人として呼び出し、家族の安全を脅迫して偽証させた。帥家默は、豊宝玉(フォン・バオユー)との争いを否定し、老吏が魚鱗図冊について述べたことは事実無根であると主張した。

真相

激しい議論の末、黄凝道(ホアン・ニンダオ)は老吏の嘘を見抜き、犯人を明かすよう迫った。程仁清(チョン・レンチン)は弁解しようとしたが、黄凝道(ホアン・ニンダオ)に退席を命じられ、老吏は連行された。帥家默と豊宝玉(フォン・バオユー)は潔白を証明され、豊宝玉(フォン・バオユー)は鹿飛龍(ルー・フェイロン)を誘拐犯だと指名した。黄凝道(ホアン・ニンダオ)は鹿飛龍(ルー・フェイロン)を深く追及することはなかったが、人丁絲絹案に対する疑問を強めた。

帥家默は黄凝道(ホアン・ニンダオ)に、仁華と攬溪の賦役白冊を比較することで真相を明らかにする新しい方法を見つけたと告げた。二人が行動を起こそうとしたその時、按察使司の僉事、馬文才(マー・ウェンツァイ)二人が現れ、協力を申し出た。黄凝道(ホアン・ニンダオ)は午後に審理を再開し、人丁絲絹案の真相を明らかにすることを決意した。

葛藤

方(ファン)知県は県衙に戻ると、毛(マオ)知県から厳しい叱責を受けた。毛(マオ)知県は、仁華の民衆のために利益を勝ち取るため、方(ファン)知県と対立する覚悟を示した。一方、帥家默は食事中に父の旧友と出会い、故郷の料理を味わった。彼は父との思い出に浸り、複雑な心境ながらも、事件を解決して父の無念を晴らす決意を新たにした。

第9話の感想

第9話は、緊迫感と衝撃に満ちた展開で、視聴者を釘付けにした。特に、帥家默と豊宝玉(フォン・バオユー)の取り調べシーンは、息を呑むような緊張感に包まれていた。程仁清(チョン・レンチン)の巧妙な罠と、帥家默の冷静な対応が印象的だった。

また、黄凝道(ホアン・ニンダオ)の正義感と、方(ファン)知県の葛藤も描かれており、それぞれのキャラクターの複雑な内面が垣間見えた。特に、方(ファン)知県が毛(マオ)知県と対立するシーンは、ドラマの大きな見どころの一つと言えるだろう。

つづく