ロマンスの降る街 第21話 あらすじ/ネタバレ
林亦揚が家へ帰ると、賀先生の笑顔が春の日差しのように暖かかった。師母は精心な料理を並べており、その寵愛に江楊は羨ましさを感じていた。食卓で林亦揚の視線は本棚に置かれた、キャリア初の優勝トロフィーに止まる。賀先生は林亦揚が引退した時にもっと試合を続けられていれば、トロフィーで棚が埋め尽くされていたかもしれないと残念そうに語った。
温馨な雰囲気の中、林霖のビデオ通話が静寂を破った。画面に笑顔を浮かべる林霖は、殷果を鏡頭に映し、2人揃って賀老に挨拶をした。賀老は殷果と林亦揚の関係を直接明言しなかったが、2人の間に漂う空気はそれを物語っていた。食事の後、林亦揚は賀先生に殷果が恋人であることを打ち明けた。しかし、自身の引退という過去が殷果の家族に抵抗感を与えているため、まだ公表していないという。賀先生は驚きながらも落ち著きを取り戻し、呉淺に電話をかけた。その言葉には長老としての寛容と期待が滲んでいた。呉淺は、林亦揚が優秀な選手である限り偏見を持たず、彼の未来に期待していると答えた。
試合では、林亦揚は神がかったプレーで147点満点を達成し、決勝進出を決めた。決勝の舞台、スノーカー中国オープンでは、林亦揚はかつてない落ち著きと自信を見せた。相手の厳しいスノーカー布局にも冷静に対応し、正確な解球だけでなく、相手へのプレッシャーも忘れない。そして、相手のミスをついて林亦揚はついに優勝を勝ち取った。会場は歓喜に沸き、テレビの前で観戦していた賀老は感極まって涙を流した。
会議のため林亦揚の優勝決定の瞬間を見逃した殷果は、会議終瞭後すぐに携帯を確認した。林亦揚の優勝と甘い告白のメッセージに涙が溢れ、彼女はたくさんのハートの絵文字で返信した。試合後、林亦揚はチームメイトに囲まれ、彼らは彼を「六叔」と呼んだ。林亦揚は笑顔で手を振り、愛用のキューを江楊に託した後、子供のように人群を駆け抜けた。彼の純粋さと喜びは、周りの人々を感動させた。
殷果は泣きすぎて目が腫れてしまったため、帽子を被った。江楊は再び東新城の管理について話そうとしたが、林亦揚は発展理念が合わないことを理由に断り、今後は恋愛に専念すると告げた。空港で、林亦揚は突然姿を現した。彼は殷果を送り、個人的な用事を済ませるためにヘルシンキへ向かう予定だった。2人は見つからないようにマスクを著用した。賀老について話した時、林亦揚は冗談交じりに「今は師匠の娘の恋人だ」と言い、殷果は緊張と恥ずかしさでいっぱいになった。
飛行機の中で、殷果のチームメイトは2人の関係を興味津々で聞いてきた。殷果は恥ずかしそうに、林亦揚の外見に惹かれたのかもしれないと答えた。林亦揚は、年上だが「哥」と呼んでいいよと優しく言った。夜が深まり、林亦揚はそっと殷果に毛布をかけて「今日の試合は君に捧げるよ、小queen」と囁いた。殷果は感動して「もうすぐ著くわ、今度は私が優勝する」と答えた。2人の会話は、未来への希望と揺るぎない信念に満ちていた。
第21話の感想
第21話は、ロマンスと緊張感のバランスが絶妙な素晴らしいエピソードでした。林亦揚と殷果の恋の進展に胸が躍り、スノーカー中国オープンでの林亦揚の活躍に手に汗握りました。
特に印象に残ったのは、林亦揚が賀老に殷果との交際を打ち明けるシーンです。賀老の寛容さと期待が伝わってくる温かい場面でした。また、スノーカー中国オープンでの林亦揚のプレーは圧巻でした。冷静さと自信に満ち溢れたプレーは、まさに王者にふさわしいものでした。
つづく