ロマンスの降る街 第24話 あらすじ/ネタバレ
林亦揚は、殷果に初めて出会った時のことを優しく語りかけます。その瞬間、すべての悩みが暖かい日差しに溶けていくようで、忘れられない優しい気持ちが残ります。夜が訪れ、陳安安は眠れぬ夜を過ごし、林亦揚も喉の渇きでキッチンへ。そのとき、突然の電話が静寂を破ります。林亦揚の命の恩人である賀老先生が、この世を去ったのです。
突然の悲報に、林亦揚は悲しみを堪え、殷果の部屋のドアをそっと開けます。そして、クローゼットの奥からパスポートを取り出し、急用でヘシンに戻らなければならないと、殷果に嘘をつきます。約束した試合への同行は果たせなくなりました。
試合会場では、殷果のコーチが東新城チームの欠席を尋ねます。劉希冉は淡々と、彼らは帰国したと答えます。殷果は、揺るぎない意誌で承妍を破り、決勝の舞台に立ちます。
食事中、殷果は東新城男子チームの試合状況を尋ねます。すると、陳安安も帰国したことを知ります。彼女はすぐに林亦揚にメッセージを送りますが、返ってきたのは「先生がお亡くなりになりました。試合に集中してください」という重い言葉でした。
その後、殷果は孟曉東に電話し、帰国の航空券を手配してもらいます。兄からは、試合では強く振る舞うようにと忠告されます。同時に、孟暁天は林亦揚の朋友圏を転送します。それは、師兄弟と賀老先生の貴重な写真で、「岁月無情」というタイトルが付けられていました。
飛行機の中で、林亦揚は窓の外を眺め、思いに耽ります。両親を早くに亡くし、幼い弟の林亦東を一人で育てなければならなかった過去が蘇ります。そんな中、賀老先生は慈父のように現れ、林亦東を引き取ってくれただけでなく、彼らの生活の面倒を見てくれました。しかし、生活の重圧から、弟を養子に出すという決断を迫られます。この決断は、賀老先生の心を深く傷つけました。
飛行機のトイレの中で、林亦揚はついにすべての防御を解き、涙が静かに流れます。陳安安は外で黙って見守り、無言のサポートを与えます。
到著後、林亦揚は重い足取りで弔問に向かいます。先に到著していたウー・チェンと少し話した後、師母のもとへ。感情を抑えきれず、師母に抱きつき、声を上げて泣きます。「早く帰ってくるべきだった」と何度も繰り返します。
屋内では、兄弟弟子たちが待っていました。林亦揚は賀老先生の遺影の前に跪き、深く頭を下げます。すべての後悔と未練をこの3つの深いお辞儀に込めようとするかのように。兄弟弟子たちは彼を憐れんで起こし、先生は彼を責めたことがないと言って慰めます。
夜が更け、江楊と林亦揚は師母のそばにいます。江楊は、賀老先生の臨終の際の遺言を明かし、林亦揚に自分の夢を勇敢に追いかけ、失敗を恐れないようにと励まします。林亦揚は、東新城に初めて来た時のこと、江楊との誤解から相互理解に至るまでのことを思い出し、再び涙を流します。彼は、自分がこの重責を担うことができるのか、みんなの期待を裏切ってしまうのではないかと不安になります。江楊は手術後で右手が不自由ですが、左手で林亦揚の肩を強く叩き、無限の信頼と支持を示します。
一方、劉希冉は賀老先生の死を悲しみながらも、アスリートとして試合の重要性を認識し、すぐに気持ちを切り替えて殷果と決勝で激突します。激しい戦いの末、殷果は重要な場面でチャンスを掴み、9ボールオープン優勝を果たします。
試合後、彼女は急いで戻り、江楊が悲しみに沈んでいること、林亦揚が東新城の重責を背負い、新しい道を歩み始めたことを知ります。
第24話感想
第24話は、別れと新たな始まりが描かれた感動的なエピソードでした。賀老先生の死は、林亦揚と殷果、そして東新城チーム全員に大きな衝撃を与えました。林亦揚は悲しみを乗り越え、賀老先生の遺誌を継いで東新城を率いていく決意をします。殷果は決勝戦で優勝し、賀老先生への追悼の意を表します。
このエピソードは、人生の無常さと夢を追いかけることの大切さを教えてくれます。賀老先生の死は、どんなに素晴らしい人でも、いつかは別れが来ることを改めて教えてくれました。しかし、林亦揚と殷果は、賀老先生の教えを胸に、これからも夢に向かって進んでいくでしょう。
つづく