ロマンスの降る街 第29話 あらすじ/ネタバレ
楽しい雰囲気の中、殷果は林亦揚に冗談めかして、東新城に自分に想いを寄せる人がいることを明かす。林亦揚は真剣に、殷果に自分の家に住むことを提案する。殷果は少し恥ずかしそうに、同棲は現実的ではないかもしれないが、たまには泊まるのは受け入れられると答える。しかし、林亦揚は突然結婚の提案をし、殷果は瞬間的に固まってしまい、どう答えていいのかわからなくなる。林亦揚はそれを察して、無理強いはせず、優しく彼女に水を渡して気まずい雰囲気を和らげる。
その時、殷果は近くのギターに気づく。林亦揚は笑いながら、それは江楊のギターだと説明する。最近お見合い相手が文係青年を好むため、江楊は再びギターを手に取り、技術を磨いているのだという。林亦揚は自嘲的に、自分は子供の頃から一番面白くない人間だと語るが、殷果はそんな彼を愛おしそうに「私はあなたのそういうところが大好き」と答える。
大会の開始と共に、周斌はチームを率いて熱意と実力を兼ね備えた姿で登場し、チームの優勝に自信を見せる。大会は白熱した展開となり、3日目には林亦揚がビリヤードで金メダルを獲得。4日目には承妍も素晴らしい成績を収め、中国チームに銀メダルを追加する。5日目には、林亦揚はさらに勢いを増し、中国チームに5つ目の金メダルをもたらし、男子9ボールの金メダルを殷果に手渡し、明日の女子9ボールでも金メダルを獲得して、真の「9ボールキング」になるよう励ます。
しかし、6日目の大会は波乱の展開となる。男子スヌーカー決勝で、林亦揚は孟曉東と激戦を繰り広げるが、旧傷が再発し、重要な球を逃してしまう。その隙に孟曉東が逆転し、金メダルを獲得する。敗北したものの、林亦揚は楽観的な姿勢を崩さず、殷果に笑顔で「また頑張るよ。次のメダルを目指して」と語る。一方、殷果は女子6レッドボールスヌーカーで著実に勝ち進み、準決勝に進出する。
林亦揚の怪我を心配した殷果は、医務室を訪れて彼を慰める。そして、自分とチームメイトの林霖が準決勝に進出したことを報告し、夜は金メダルをかけて頑張り、男子団体戦のプレッシャーを軽減すると約束する。その言葉通り、夜の女子スヌーカーで林霖は素晴らしい活躍を見せ、中国チームに貴重な金メダルをもたらす。
休憩時間、殷果は林亦揚の朋友圏から、彼がここ数日の間に努力し、成果を上げていることを知り、敬意の念を抱く。男子部屋では、江楊と孟曉東もそれぞれの経験と怪我について語り合い、互いに競争心と敬意の気持ちを抱いている。
ついに女子9ボール決勝が訪れ、殷果は卓越した技術と安定した精神力で劉希冉を破り、金メダルを獲得する。会場は熱狂に包まれる。女子チームの活躍は男子チームを大いに鼓舞し、林亦揚はチームドクターの助けを借りて、痛みを堪えながら男子団体戦に挑む決意をする。
男子スヌーカー団体戦決勝では、林亦揚、孟曉東、江楊が力を合わせて、インドチームの強敵に立ち向かう。激しい戦いの末、林亦揚は決勝局で優れた攻守を見せ、相手の逆転を阻止し、中国チームに今大会最後の金メダルをもたらす。3人は優勝の表彰台に肩を並べて立ち、国旗が掲揚され、国歌が奏でられる。会場の熱気は最高潮に達する。
試合後、3人は球場で互いの心境や将来の夢を語り合う。林亦揚は殷果のサブアカウントを通じて、彼女が自分を陰ながら支えてくれていたことを知り、2人の絆はさらに深まる。この夜、勝利の喜びも、怪我の苦しみも、彼らのプロとしてのキャリアにおいて忘れられない思い出となる。
第29話の感想
第29話は、ロマンスと競技が絶妙に絡み合った、見応えのあるエピソードでした。特に印象に残ったのは、以下の3つのポイントです。
1. 林亦揚と殷果の急接近
林亦揚の突然の結婚提案に、殷果は戸惑いを隠せませんでしたが、2人の距離が一気に縮まったことは間違いありません。林亦揚の殷果への想いが明らかになり、今後の展開がますます楽しみになりました。
2. チームワークの大切さ
男子チームと女子チームの活躍は、チームワークの大切さを改めて教えてくれました。互いに励まし合い、支え合う姿は感動的で、チームスポーツの醍醐味を感じさせてくれました。
3. 勝利と挫折
林亦揚の怪我や、男子スヌーカー決勝での敗北は、スポーツの厳しさを改めて突きつけられました。しかし、それでも諦めずに立ち上がる姿は、見ている人に勇気を与えてくれました。
つづく