ロマンスの降る街 第9話 あらすじ/ネタバレ
殷果はいつものホテルのビリヤード場へ林亦揚を誘います。そこは孟曉東がこっそりとチームの練習場として借りていた場所でした。ビリヤード場に入ると、チームメイト全員が揃っていることに殷果は驚き、急いでコーチを探しに行こうとします。林亦揚を好奇心旺盛なチームメイトに任せて、殷果はコーチを探しに行きます。別れる際、林亦揚は殷果の頬をそっと撫で、「急がないで、ゆっくりやればいい」と温かい声で慰めます。この場面は、北城のチームメイトたちの好奇の視線を集め、特に殷果の幼馴染である李清厳は、予備役のメンバーとして、林亦揚が彼らの「領地」に入れるかどうかを半ば冗談で尋ね、林亦揚が彼らの仲間に入れるかどうかを試します。
林亦揚は怯むことなく、逆に目を輝かせ、50球を賭け、赤い球の位置は自由に設定し、3球入らなかったら負けという条件を提示します。この言葉は、在場のメンバーだけでなく、コーチの耳にも届きます。コーチは、林亦揚が後輩たちのメンタルを調整するためにわざとこの賭けをしたことを知っていました。林亦揚はかつて孟曉東を負かしたほどのビリヤードの名手だったからです。結果は予想通り、50球すべてを正確にポケットに入れ、全員の尊敬を集めました。李清厳も握手を求め、林亦揚は沈黙で応えます。その落ち著きと自信は印象的でした。コーチは殷果に、「林亦揚はプライドも度量も気品もある。君にふさわしい人だ」と言います。
時間が迫り、殷果は電車に乗らなければなりません。二人は急いでビリヤード場を後にします。エレベーターの前で、林亦揚は突然殷果をエレベーターに連れ込み、屋上まで行きます。月の光の下、彼はそっと殷果の顎を上げ、優しく情熱的なキスをします。甘くて柔らかなキスに、殷果は酔いしれ、目を閉じます。別れ際、林亦揚はすぐに戻ると約束し、殷果は4月初旬まで待つと可愛らしく答えます。二人の会話には、惜しさと期待が溢れています。
地下鉄に乗る途中、殷果は思わず林亦揚に他の恋愛関係があるかどうかを尋ねます。林亦揚はすぐに返信し、一字一句が真剣さと確固たる意誌を伝えてきます。これにより、殷果の心は完全に落ち著き、林亦揚を見送るために駅に向かうことを決意します。二人は電車の中で偶然出会い、その闇黙の瞭解と深い愛情は電車の車厢に静かに広がります。林亦揚はさらに情熱的に告白し、学業とビリヤード以外に、自分の心には殷果しかいないと言います。
林亦揚は帰途につきますが、殷果のためにタクシーを手配して家に送り届け、疲れた体を公寓に戻って薬を飲んで眠りにつきます。夜中に目が覚め、すぐに殷果に無事を知らせますが、眠気に負けて再び眠りに落ちてしまいます。殷果は彼がトラブルに巻き込まれたと勘違いし、翌日真相が明らかになるまで不安な思いをします。
木曜日、林亦揚は学業が忙しく、予定通りに帰ることができず、殷果は少し落胆します。しかし、孟暁天がレストランを予約し、殷果に付き添うように林亦揚から頼まれたという嬉しい知らせが、その陰りを一掃します。林亦揚の心遣いに感謝した殷果は、孟暁天からの返金を拒否し、今の状態を楽しんでいること、林亦揚との純粋で真実の愛を大切にしていることを伝えます。
第9話の感想
第9話は、殷果と林亦揚のロマンスが大きく進展した回でした。ビリヤード場で林亦揚が実力を発揮し、チームメイトの尊敬を集めたシーンは、彼の頼もしさを改めて感じさせました。また、2人が屋上でキスをするシーンは、ロマンチックで胸キュン必至でした。
特に印象的だったのは、林亦揚が学業とビリヤード以外に、自分の心には殷果しかいないと告白するシーンです。彼のまっすぐな思いに、殷果の心は完全に奪われたことでしょう。
一方、林亦揚が学業で忙しく、予定通りに帰ることができなかったのは残念でした。しかし、孟暁天がレストランを予約し、殷果に付き添うように林亦揚から頼まれたという嬉しい知らせは、2人の関係がさらに深まることを予感させます。
つづく