永安夢~君の涙には逆らえない~ 第11話 あらすじ/ネタバレ
夜が訪れ、趙(ちょう)衝の陰謀が静かに動き出す。彼はまず、沈甄(しんしん)と陸時硯(りくしげん)の間に隔たりを生じさせようと企む。一方では、沈甄(しんしん)の忠誠心を試すために内室に閉じ込め、もう一方では、仮面の刺客を送り込み陸時硯(りくしげん)を襲撃させる。刺客は刃を向け、沈甄(しんしん)が彼の身分を偽っていると主張し、陸時硯(りくしげん)に降伏を迫る。陸時硯(りくしげん)は驚きながらも、沈甄(しんしん)の安否を察知し、自分が偽名を使っていることはバレていないと強弁する。
緊迫した瞬間、刺客の剣は趙(ちょう)衝の前に達し、そこで止まる。陸時硯(りくしげん)はこの機を利用し、巧妙に趙(ちょう)衝の信頼を得る。沈甄(しんしん)も一時的に危機を脱する。
その後、陸時硯(りくしげん)は趙(ちょう)衝の不信感を装い、憤慨して立ち去る。趙(ちょう)衝は事態を収拾するため、利益の2割を譲歩することを提案する。沈甄(しんしん)は陸時硯(りくしげん)のために弁明し、大局を優先するよう説得する。最終的に、両者は合意に達し、趙(ちょう)衝は食糧の支援を約束し、陸時硯(りくしげん)は3日以内に10箱の金と秋月図を手に入れる必要がある。
家に帰った陸時硯(りくしげん)は、すぐに金の準備に取り掛かる。しかし、水路での輸送が突如として難航し、金の半分が天候不良で遅延してしまう。信用を失わないため、陸時硯(りくしげん)は先に秋月図を交換することを決意する。彼は夜中に趙(ちょう)衝の邸宅に潜入し、神不知鬼不覚に本物の絵と偽物をすり替える。まさに脱出しようとした時、趙(ちょう)衝が画室に現れ、手下と帳簿のことで密談を始める。
趙(ちょう)衝の邸宅には隠し部屋があり、そこには邸内外のお金の動きがすべて記録されていた。彼は金の6割を宮中に送り、残りの4割を邸宅の運営に充て、事後は帳簿を破棄して証拠を隠滅する計画を立てていた。
一方、宮中では新たな動きがあった。李棣(りてい)は側室の蘭児(らんじ)を賜る。彼女は皇后の側で長年仕えていた経験豊富な女性だった。沈姌は当主の妻として、蘭児(らんじ)の到著に警戒しつつも、礼儀正しく接し、適切な処置を講じる。しかし、蘭児(らんじ)の到著は簡単なことではなく、彼女と李棣(りてい)の間には何らかの秘密の取引があるようだった。李棣(りてい)は彼女に敬意を表し、袖から渡された紙を受け取る。これらのことから、李棣(りてい)と宮中の重要人物との密接な関係が伺える。
陸時硯(りくしげん)は次の行動を計画する。彼は部下に沈甄(しんしん)を先に城外に避難させ、翌日には再び趙(ちょう)衝の邸宅に侵入し、重要な帳簿を取り戻すつもりだった。1箱の金しかないという窮地に立たされた陸時硯(りくしげん)は、バレればどうなるか分かっていた。しかし、彼は決意を固め、部下と共に趙(ちょう)衝の邸宅に潜入し、混乱に乗じて高手を満載した箱を金の中に紛れ込ませ、帳房を製圧し、帳簿を奪い返すことに成功する。
一方、沈甄(しんしん)は扶曼(ふまん)の巧みな交渉術によって、嫁入り前の花嫁に扮し、賑やかな太鼓の音と共に無事に宮門に到著する。突然の妨害に遭った沈甄(しんしん)と扶曼(ふまん)は、機転を利かせて警備兵を説得し、無事に城外へと旅立った。
権力、信頼、知恵を巡る戦いは一時的に終結したが、真の嵐はこれから始まるのかもしれない。
第11話の感想
第11話は、緊張感とサスペンスに満ちた展開で、視聴者を釘付けにするストーリーでした。趙(ちょう)衝の陰謀が明らかになり、陸時硯と沈甄(しんしん)は窮地に立たされますが、彼らの知恵と勇気によって危機を乗り越える姿は感動的でした。
特に印象に残ったのは、陸時硯が趙衝(ちょうしょう)の邸宅に潜入するシーンです。彼は大胆な作戦で帳簿を奪い返すことに成功しますが、その過程はハラハラドキドキするものでした。また、沈甄(しんしん)が嫁入り前の花嫁に扮して城外に脱出するシーンも、彼女の機転と扶曼(ふまん)の巧みな交渉術が見事でした。
つづく