永安夢~君の涙には逆らえない~ 第13話 あらすじ/ネタバレ

陸時硯(りくしげん)の胸に去来する疑問

沈甄(しんしん)との接触は本当に境界を越えてしまったのか? 陸時硯(りくしげん)は心中に解けない謎を抱えていた。 その不確実さは彼を言葉に詰まらせ、清渓(せいけい)の言葉が朝の鍾と夕暮れの太鼓のように彼の心の迷いを打ち消すまで続いた。 原来、清渓(せいけい)は彼が沈甄(しんしん)に「積極的に」近づいた場面を目の当たりにしており、軽薄な行為をされたと誤解したものの、平然を装っていたのだ。 陸時硯(りくしげん)は苦笑しつつも、心の中でひそかに安堵していた。 真相が明らかになり、彼はむしろ名状しがたい喜びを感じ、沈甄(しんしん)に堂々と向き合い、責任を負うことを決意した。

陸時硯(りくしげん)の求婚と刺客の襲撃

ある日、陸時硯(りくしげん)は沈甄(しんしん)の轎にわざわざ訪れ、帰京後すぐに求婚し、沈甄(しんしん)を妻に迎えたいという気持ちを切々と語った。 二人が情を交わし合っている最中、突如其来的刺客がその静けさを破った。 刺客の刀光剣影は陸時硯(りくしげん)に直撃し、危機一髪のところで沈甄(しんしん)は彼の身を挺して緻命の一撃を防いだ。 陸時硯(りくしげん)は素早く仮応し、沈甄(しんしん)を安全な場所に引きずり寄せ、彼の護衛も訓練されたように素早く刺客を製圧した。 しかし、これらの刺客はすでに死ぬ覚悟を決めていたようで、一人生き残らず、謎を残したままだった。

沈甄(しんしん)の返事と清渓(せいけい)の助力

陸時硯(りくしげん)の求婚に対し、沈甄(しんしん)は簡単に承諾しなかった。 彼女は、たった一度の出来事で結婚を語るのはあまりにも軽率だと考えた。 特に、父親の命が風前の灯火で、残り2ヶ月しかない状況では、彼女は自分の感情を顧みる余裕がなかった。 それを知った清渓(せいけい)は、陸時硯(りくしげん)の護衛と協力して、二人の関係の発展を陰ながら支援した。

李棣(りてい)の陰謀と沈姌の救出

一方、李棣(りてい)の陰謀も静かに進行していた。 彼は側室に祈願に行かせるという名目で、実は殺意を秘めていた。 側室は轎の中で驚愕し、車夫が彼女を絶路に導いていることに気づいた。 幸い、沈姌が及時に知らせ、周述安(しゅうしゅつあん)が救出したため、彼女は一命を取り留めた。 側室は魂が抜け落ちた状態で、沈姌に李棣(りてい)の悪意を明かし、蘭児(らんじ)的正体が明月楼から派遣された細作であることを暴露した。 この一連の黒幕には、別の黒幕がいるようだ。

沈甄(しんしん)と陸時硯(りくしげん)の帰還、姉妹の再会

沈甄(しんしん)と陸時硯(りくしげん)は無事に城に戻り、姉妹は再会を果たし、温かい気持ちで溢れた。 沈姌は陸時硯(りくしげん)の沈甄(しんしん)への深い愛情に気づき、同時に二人の身分の違いも認識し、沈甄に自立し、過度に頼らないように注意するよう促した。 その後、陸時硯は入念に計画を立て、脱獄と趙(ちょう)衝と李記の偽の闇殺を利用して、重要な情報を引き出し、京城と皇宮の隠されたつながりを明らかにした。 彼は調査結果を皇帝に報告し、皇帝は彼の功績を称賛したものの、真相がさらに解明されるまでは沈甄の父をすぐに釈放することはなかった。

李棣(りてい)の狼狽と闇流

沈甄が生きていて趙(ちょう)衝が捕まったことを知った李棣(りてい)は、不安と焦燥に駆られた。 さらに、隠し持っていた金銀財宝が消えていることに気づき、怒りに燃えて急いで家に帰ると、密室の帳簿から手がかりを探そうとした。 この一連の出来事は、沈甄と陸時硯の感情的な葛藤を深めるだけでなく、京城全体に闇流が渦巻くようになり、さらに大きな嵐が近づいていることを予感させた。

第13話の感想

第13話は、波乱に満ちた展開と複雑な人間関係が描かれており、視聴者を釘付けにする魅力的なエピソードでした。 陸時砚(りくしげん)と沈甄の恋の行方に注目が集まる中、刺客の襲撃や李棣(りてい)の陰謀など、次々と起こる事件が物語をより一層スリリングなものにしています。

特に印象的だったのは、沈甄が陸時砚(りくしげん)を庇って負傷したシーンです。 このシーンは、沈甄の陸時砚(りくしげん)への深い愛情と、彼女が自分の命を顧みずに彼を守ろうとする強い意誌を表現しており、視聴者の心を揺さぶりました。 また、李棣(りてい)の側室に対する冷酷な仕打ちや、蘭児(らんじ)的正体が明月楼の細作であることが明らかになるなど、物語の謎がさらに深まり、今後の展開がますます気になります。

つづく