永安夢~君の涙には逆らえない~ 第15話 あらすじ/ネタバレ
夜明け前の静寂を破り、李棣(りてい)は周述安(しゅうしゅつあん)の屋敷に駆け込んだ。彼は、妻の不貞を告発し、族規に従って彼女を水責めに処すべきだと主張する。周述安(しゅうしゅつあん)は動揺しつつも冷静さを保ち、証拠を要求する。李棣(りてい)は確たる証拠があると自信満々に語り、一族の規則に従って処理すると宣言する。
李棣(りてい)の訪問の後、周述安(しゅうしゅつあん)は不安な気持ちを抱えたまま、沈姌が常連だった薬局へ向かう。しかし、そこには見知らぬ店主が立っていた。地契を確認すると、沈姌の筆跡ではなく、端には血痕が残っていた。店主の話によると、沈姌は姿を消したようで、事件は不穏な様相を呈していく。
李棣(りてい)の圧力に屈した周述安(しゅうしゅつあん)は、沈姌の屋敷を捜索する。すると、裏庭で女性の遺体が発見される。遺体は李棣(りてい)の妻、蘭児(らんじ)だと判明し、事件はさらに複雑さを増していく。沈姌の行方は分からず、周述安(しゅうしゅつあん)は陸時硯(りくしげん)に事態を報告する。
一方、沈甄(しんしん)も災難に見舞われる。何者かが陸時硯(りくしげん)を装って彼女を人裏離れた場所に連れ出し、暴行を加えた後、牢屋に閉じ込めた。趙(ちょう)衝の遺体には、沈甄(しんしん)が持っていた李家の凶器が置かれていた。看守は沈甄(しんしん)を脱獄して殺害した犯人と誤解し、彼女を投獄する。
陸時硯(りくしげん)は沈甄(しんしん)の窮状を知り、怒りを抑えつつも落ち著いて行動する。彼は自分の権限を使って沈甄(しんしん)を釈放し、真相を究明すると約束する。二人は立て続けに襲撃を受け、背後には大きな陰謀が潜んでいることが明らかになる。陸時硯(りくしげん)と周述安(しゅうしゅつあん)は警戒を強め、対策を練る。
皇帝の突然の召集により、事態はさらに緊迫する。陸時硯(りくしげん)は牢獄から戻るとすぐに宮殿に向かう。皇帝は沈文祁(しんぶんき)が娘を利用して証人を殺害したのではないかと疑っている。陸時硯(りくしげん)はそれを否定し、沈文祁(しんぶんき)の無実を証明するために一日以内に真犯人を捕まえると誓う。
時間がない中、陸時硯(りくしげん)は事件当日の当直の看守を一人ずつ尋問する。看守たちは、牢内の水を飲んだ後に集団で下痢になり、監視の機会を逃したと口を揃える。水を検査すると、下剤が混入していたことが判明し、誰かが計画的に仕組んだことが明らかになる。陸時硯(りくしげん)は看守たちに詳細を思い出させるよう厳命し、わずかな手がかりから突破口を見つけようとする。
一方、周述安(しゅうしゅつあん)は苦労の末、荒れ果てた山の中で沈姌を発見する。彼女は李棣(りてい)によってボロボロの箱に閉じ込められ、重傷を負っていた。周述安(しゅうしゅつあん)は幼い頃に沈姌から受けた優しさを思い出し、胸が張り裂ける思いで彼女を抱きしめ、永遠に守ると誓う。
夜が更けていく中、陸時硯(りくしげん)の捜査は進展せず、彼は絶望と不屈の思いに駆られる。しかし、沈甄(しんしん)と視線を交わした時、彼女の揺るぎない信頼が彼を奮い立たせる。二人は視線を交わし、前途が険しいことを知りながらも、恐れずに立ち向かう決意をする。陸時硯(りくしげん)は沈甄(しんしん)に「怖がらないで。たとえ死んでも、君を守る。でも、姉にはまだ言わないでくれ」と語りかける。その言葉には、尽きることのない優しさと決意が込められていた。
第15話の感想
第15話は、衝撃的な展開が続く緊迫感のある回でした。李棣(りてい)の不貞の告発、沈姌の失踪、沈甄(しんしん)の投獄、そして沈姌の発見と、次々と事件が起きて目が離せませんでした。
特に印象的だったのは、周述安(しゅうしゅつあん)と沈姌の再会シーンです。ボロボロになった沈姌を強く抱きしめる周述安(しゅうしゅつあん)の姿は、二人の強い絆を感じさせ、感動的でした。また、陸時硯(りくしげん)と沈甄(しんしん)の決意のシーンも印象的でした。二人が前途多難な状況の中でも、互いに信頼し合い、立ち向かう姿は勇気を与えてくれました。
つづく