永安夢~君の涙には逆らえない~ 第17話 あらすじ/ネタバレ

夕暮れに沈文祁(しんぶんき)が家に戻ると、沈甄(しんしん)と沈姌が温かい料理で出迎えた。沈姌と周述安(しゅうしゅつあん)が台所と食卓を行き来する中、沈文祁(しんぶんき)は沈甄(しんしん)の近況を心配する。沈甄(しんしん)は複雑な心境で食事をし、周述安(しゅうしゅつあん)は沈甄(しんしん)の婚事について話題を振る。沈文祁(しんぶんき)は沈甄(しんしん)に心当たりがあるのか尋ね、沈甄(しんしん)は蘇珩(そこう)との幼馴染であり、両家の約束があることを告げる。蘇珩(そこう)は自信に満ちた様子で、沈甄(しんしん)との縁談を望む。

沈甄(しんしん)は困った表情を浮かべ、陸時砚(りくしげん)は焦りを感じながらも、蘇珩(そこう)に酒を注いで話題を逸らそうとする。しかし、蘇珩(そこう)は酔ってしまい、場は気まずい雰囲気に包まれる。

夜になり、陸時砚(りくしげん)は夢を見る。夢の中で、彼は沈甄(しんしん)と恋に落ちるが、身分の違いから様々な障害に直面する。特に、母親の強い仮対に心を痛め、現実の残酷さに直面する。沈甄(しんしん)は手紙を残して姿を消し、消息が途絶えてしまう。目を覚ました陸時砚(りくしげん)は、沈甄(しんしん)を二度と失わないと心に誓う。

翌日、陸時砚(りくしげん)は長公主に自分の気持ちを伝えるが、夢の中で母親に仮対された時と同じように拒絶される。一方、沈甄(しんしん)は父が戻った後、沈家に引っ越すことを決める。蘇珩(そこう)に別れを告げ、彼を兄のように慕っており、二人の関係は子供の頃のように純粋であって欲しいと伝える。蘇珩(そこう)は落胆するものの、沈甄の侍女である清渓(せいけい)に彼女を大切に守るよう託し、将来起こりうる変化への懸念をほのめかす。

周述安(しゅうしゅつあん)は長公主の鉄鉱山を巡る疑惑を深め、皇城の安全を脅かす大きな陰謀に関係しているのではないかと疑う。真相を突き止めるため、彼は沈文祁(しんぶんき)を訪ねて手がかりを探す。沈文祁(しんぶんき)は李棣(りてい)の複雑な過去を語り、周述安(しゅうしゅつあん)の人柄を高く評価し、沈姌が立ち直るまで辛抱強く待つよう促す。

ある日、沈甄は廷尉府(ていいふ)を訪ねて陸時砚(りくしげん)に会いに行くが、彼は外出中で不在だった。彼女は花束を置いて手下にお願いし、その様子を長公主が目撃する。長公主は沈甄への誤解を深め、部下に「世子を惑わす」彼女から離れるよう警告する。陸時砚(りくしげん)はそれを知り、さらに不安を募らせる。

夜になると、沈姌と沈甄は膝を交えて語り合う。長姉である沈姌は、両家の格差が乗り越えられないことを知り、沈甄に蘇珩(そこう)との縁談を検討するよう説得する。沈甄は姉の心配に感謝するものの、心はすでに陸時砚(りくしげん)に奪われており、彼こそが自分の運命だと信じる。

一方、太后は長公主のために冀州北部徐将軍の娘である徐意清(じょいせい)を候補に挙げ、陸時砚(りくしげん)との縁談を勧めようとする。長公主は徐意清(じょいせい)の聡明さに惹かれ、彼女を宮殿に迎え入れ、宮廷礼儀を教える。権力と愛を巡る駆け引きが静かに幕を開ける。

永安夢 第17話 感想

第17話は、沈甄と陸時砚(りくしげん)の恋模様を中心に、複雑な人間関係と陰謀が絡み合う展開が印象的でした。沈甄は、蘇珩(そこう)との縁談を断り、陸時砚(りくしげん)への想いを貫こうとする姿が健気でした。一方、陸時砚(りくしげん)は長公主の仮対に遭いながらも、沈甄への愛を諦めません。二人の強い意誌と揺るぎない絆に胸を打たれました。

また、周述安(しゅうしゅつあん)は長公主の鉄鉱山を巡る疑惑を深め、真相を探るために奔走する姿が頼もしかったです。沈文祁(しんぶんき)との会話から、李棣(りてい)の過去と周述安(しゅうしゅつあん)の人柄が明らかになり、今後の展開に期待が高まりました。

一方で、長公主の沈甄への誤解や、太后の権力闘争など、陰謀が渦巻く様子も描かれていました。沈甄と陸時砚(りくしげん)の恋の行方だけでなく、周述安(しゅうしゅつあん)が長公主の陰謀を暴くことができるのか、今後の展開が気になります。

つづく