『永安夢~君の涙には逆らえない~』第9話 あらすじ/ネタバレ

沈姌は李棣(りてい)の部屋から秘密裏に持ち出した鎮尺の拓本を周述安(しゅうしゅつあん)に渡した。その拓本は、闇号で書かれた手紙に隠された真実を解き明かす鍵だった。李棣(りてい)は木材の品質に問題があることを知りながら隠蔽し、危機に陥った時に罪を他人に擦り付けるための証拠として手紙を保管していたのだ。周述安(しゅうしゅつあん)は沈姌に不幸な結婚から早く抜け出すように勧めるが、沈姌は李棣(りてい)を法で裁くためにどんな犠牲を払う覚悟もできていると答える。李棣(りてい)の狡猾さと企みは、沈姌の家族を窮地に追いやっており、彼の罪は許されるべきではないと考える沈姌の決意は固い。

一方、趙(ちょう)衝は陸時硯(りくしげん)を宴に招き、扶曼(ふまん)を妾に迎えるよう懇願する。扶曼(ふまん)は弱々しい様子で、陸時硯(りくしげん)に妾にならないと年老いた男性に嫁がされる運命にあると訴える。陸時硯(りくしげん)は趙(ちょう)衝の真意を理解しているが、妥協せざるを得ず、扶曼(ふまん)を屋敷に連れ帰る。陸時硯(りくしげん)は本来、秋月図を取り戻すために趙(ちょう)衝を訪れたのだが、代わりに子孫繁栄を意味する百子千孫図を受け取るだけだった。

陸時硯(りくしげん)が家に帰ると、秋月図の消息はなく、代わりに顔を赤い布で覆った扶曼(ふまん)が待っていた。沈甄(しんしん)は状況を察し、わざと物を壊して家庭内紛争を装う。陸時硯(りくしげん)は沈甄(しんしん)をなだめるが、無力感を感じている様子が見て取れる。この様子を見て、扶曼(ふまん)は沈甄(しんしん)が良き夫に恵まれていると感じる。

沈姌は李棣(りてい)の罪を暴くため、さらなる証拠を探し始める。何氏(かし)は賄賂を受け取ったと思われる金の箱を隠していたことから、沈姌は再び何氏(かし)の旧居に潜入することにする。しかし、李棣(りてい)は沈姌を疑っており、密かに尾行させていた。幸いなことに、周述安(しゅうしゅつあん)はこれを察知して先回りし、沈姌の危機を救う。

李棣(りてい)が屋敷に押し入ると、沈姌と周述安(しゅうしゅつあん)が「絡み合っている」場面を目撃する。周述安(しゅうしゅつあん)は沈姌への想いを隠さず、李棣(りてい)が離縁を承諾すればすぐに沈姌を娶るとまで言い放つ。李棣(りてい)は地位が低いながらも嫉妬心が強く、沈姌への疑念が周述安(しゅうしゅつあん)の行動によって消し去られたことで、複雑な心境に陥る。

その頃、陸時硯(りくしげん)の手下は趙(ちょう)衝が問題のある木材を保管している倉庫を発見する。陸時硯(りくしげん)は自ら倉庫を調査することにし、出発前に沈甄(しんしん)は扶曼(ふまん)を監視して行動を漏らさないように約束する。しかし、扶曼(ふまん)の側近は彼女に薬を飲ませて陸時硯(りくしげん)を闇殺させようとする。

扶曼(ふまん)は沈甄(しんしん)に挨拶をするために訪れるが、沈甄(しんしん)はわざと威厳のある態度で接し、陸時硯(りくしげん)との接触を製限する。しかし、扶曼(ふまん)は諦めず、沈甄(しんしん)の足を捻挫した際に巧みに治療を行い、一時的に信頼を得る。しかし、沈甄(しんしん)は扶曼(ふまん)の真の目的を疑い始め、彼女は香作りや芸術だけでなく、より複雑な動機を持っているのではないかと考える。

陸時硯(りくしげん)は倉庫に火を放ち、問題のある木材をすべて燃やしてしまう。さらに、倉庫から李棣(りてい)の名前が書かれた秘密のリストを発見する。この発見は李棣(りてい)の罪を暴くための重要な証拠となり、事件の真相が徐々に明らかになっていく。

第9話の感想

第9話は、沈姌と李棣(りてい)の対立がさらに激化し、事件の真相が明らかになり始める重要な回でした。沈姌は李棣の罪を暴くために危険を顧みず行動し、周述安(しゅうしゅつあん)の協力も得て、徐々に李棣の悪事が明らかになっていきます。

一方で、趙(ちょう)衝の策略によって陸時硯(りくしげん)は扶曼(ふまん)を妾に迎えることになり、沈甄(しんしん)との関係にも影響が出始めます。扶曼(ふまん)の真の目的がまだ明らかになっていないため、今後の展開が気になるところです。

第9話のラストシーンで、陸時硯が趙(ちょう)衝の倉庫から李棣の名前が書かれた秘密のリストを発見したことで、事件の真相が大きく前進しました。このリストは、李棣の罪を証明する重要な証拠となり、今後の展開に大きな影響を与えるでしょう。

つづく