あらすじ
第17話は、魏瓔珞が姉・瓔寧の死の真相究明を続ける様子を描いています。傅恒は彼女を心配し、諦めるよう説得しますが、瓔珞は調査を続行することを決意します。
一方、皇后は慈悲深く賢明な一面を見せます。間もなく出産を迎える愉貴人を長春宮で受け入れ、出産の間も温かく見守ります。
しかし、高貴妃は愉貴人が産んだ金色の瞳を持つ皇子を利用し、宮廷の規則に則って生き埋めにするよう企て、皇后の立場を危うくしようとします。
魏瓔珞は愉貴人親子を守るため、皇室の権威を犯す危険を顧みず、皇后の金印を独断で使用し、高貴妃の企みを阻止します。そして皇帝の前で皇子を弁護し、危機を回避することに成功します。
ネタバレ
高貴妃は皇后と純妃の不正の証拠をつかめず、苛立ちを募らせていた。皇后が何かを隠していると確信するも、証拠がない。一方、瓔珞は姉・瓔寧の死の真相究明に執念を燃やしていた。傅恒は瓔寧の死んだ日に皇帝が宮中で宴を催し、全ての王族が出席していたことを瓔珞に伝える。真犯人は真相を隠蔽するために殺人に手を染めたのだと推測し、その人物は相当な権力者だと傅恒は考えた。瓔珞の身を案じ、調査をやめるよう説得するが、瓔珞は聞き入れない。最終的に、傅恒は瓔珞の安全を確保するため、皇后に全てを話すぞと脅し、瓔珞はやむなく軽挙妄動はしないと約束した。
明玉が下手な二胡を弾き、周囲を騒がせているところに皇帝が現れる。元々瓔珞に良い印象を持っていない皇帝は、皇后に瓔珞の教育を命じる。その夜、皇帝は長春宮に泊まり、翌日も名残惜しそうにしている。皇后は国事を優先するよう諭し、皇帝は皇后の賢さに感銘を受け、長春宮を後にした。
愉貴人の出産が近づき、皇后は彼女を長春宮に迎え入れる。明玉は出産のリスクを長春宮に持ち込むことに仮対するが、皇后は孤立無援の愉貴人を助けたい一心だった。瓔珞も不安を感じつつも、皇后的思いを汲み、出産の準備を手伝う。間もなく、愉貴人は産気づいた。その夜、皇后は嫻妃と囲碁を打ちに出かけ、長春宮には宮女たちだけが残された。明玉は出産を軽視するが、瓔珞は不安を募らせる。
高貴妃は帝后の仲を引き裂く作戦は失敗に終わったものの、皇后を失脚させる機会を窺っていた。愉貴人の出産を知り、長春宮へ様子を見に行く。愉貴人は男児を出産するが、生まれた子は金瞳で全身が金色だった。高貴妃は宮規に従い、金瞳の子は生き埋めにするべきだと主張する。愉貴人を威圧するためにも、我が子の死を目の当たりにさせるよう命じる。瓔珞は止めようとするが、明玉は長春宮への影響を恐れ、傍観する。怒った瓔珞は明玉を平手打ちする。愉貴人は自ら穴に飛び込み、我が子を抱きしめる。高貴妃は土をかけ始める。誰もが見て見ぬふりをする中、瓔珞は皆に愉貴人を助けるよう呼びかけるが、明玉は仮対する。瓔珞は仕方なく皇后的金印を使って高貴妃を製止する。そこに皇帝が現れる。瓔珞は金印を私用した罪を覚悟する。高貴妃は皇帝にも宮規を盾に主張する。皇帝は板挟みになる。窮地に立たされた瓔珞は、子供は病気であり、皇帝の血を引く者として守られるべきだと訴える。
第17話の感想
第17話は、瓔珞の正義感と機転、そして皇后の慈悲深さが際立つエピソードでした。姉の死の真相を追う瓔珞の強い意誌と、傅恒の彼女を案じる気持ちの対比が印象的です。傅恒の説得にも屈せず、真実を明らかにしようとする瓔珞の芯の強さが伝わってきました。
一方、長春宮では、愉貴人の出産という一大イベントが描かれました。皇后の温情で長春宮に迎え入れられた愉貴人ですが、金瞳の赤ん坊を出産したことで、高貴妃の策略によって悲劇に見舞われそうになります。この場面での高貴妃の冷酷さと執拗さは、見ていて恐ろしいほどでした。
そんな中、瓔珞は機転を利かせ、皇后的金印を使って事態を収拾しようとします。私用は重罪であることを承知の上での行動は、彼女の勇気と決断力を示しています。また、明玉の保身的な態度と瓔珞の正義感の対比も興味深かったです。明玉は長春宮を守るために見て見ぬふりをしようとしますが、瓔珞はそんな明玉を叱咤し、行動を起こします。
つづく