あらすじ
第二話は、新入りの宮女たちが張嬷嬷の指導の下、後宮での生活を始める様子を描いています。その中で、魏瓔珞は持ち前の才気煥発さで錦繍の嫉妬を買い、衝突を起こしますが、最後は瓔珞の毅然とした態度で事を収めます。実は瓔珞には、姉の瓔寧が殺された真相を突き止めるという目的がありました。夜になると、宮女たちは決められた寝姿で眠らなければならず、宮中の厳しい掟が浮き彫りになります。
一方、高貴妃は愉貴人と怡嬪の間にある秘密を疑い、愉貴人を詮索し始めます。怡嬪は事が露見することを恐れ、皇后に助けを求めます。魏瓔珞は宮中の複雑な人間関係を目の当たりにし、愉貴人を助ける中で機転を利かせます。しかし、怡嬪は重圧に耐えきれず自害してしまいます。瓔珞は憤りを覚えるも、ぐっと堪えます。
最後に、魏瓔珞は誤って御神木を傷つけてしまい、皇帝から罰を受けることになります。
ネタバレ
新しい宮女たちが張嬷嬷の厳しい指導を受け、後宮での生活が始まりました。吉祥は宮廷生活に喜びを隠せない様子でしたが、魏瓔珞は冷静さを保っていました。錦繍は魏瓔珞の優秀さに嫉妬し、吉祥との仲を裂こうとしますが失敗。怒った錦繍は魏瓔珞の寝具に水をかけますが、逆に魏瓔珞から仮撃され、びしょ濡れになってしまいます。周りの宮女たちも巻き込まれましたが、魏瓔珞の勢いに押され、錦繍は謝罪しました。
夜、魏瓔珞は姉の瓔寧の死を思い出していました。瓔寧は殺されたと確信しており、真相を究明するために宮廷に入ったのです。瓔寧はかつて宮廷から追放され、その後すぐに亡くなっていました。
宮廷では就寝時の姿勢まで決められており、夜中に嬷嬷の厳しいチェックが入ります。高貴妃は愉貴人のことが気になり、怡嬪が何か隠していると疑っていました。怡嬪は高貴妃が愉貴人に危害を加えるのではないかと心配し、皇后に助けを求めます。しかし、皇后と怡嬪が愉貴人のもとへ駆けつけた時には、高貴妃が愉貴人に薬を飲ませようとしていました。怡嬪は高貴妃を皇嗣を害そうとしたと責めますが、薬は枇杷膏だと判明。高貴妃は逆に怡嬪を誣告で罰しようとし、怡嬪は自ら罰を受けることを申し出ます。
魏瓔珞は張嬷嬷に瓔寧のことを尋ねますが、高貴妃と同音の名前であったため、宮中では別の名前を使っていたと聞かされます。張嬷嬷は魏瓔珞に後宮での生き方を教え、魏瓔珞は感謝します。その後、魏瓔珞は高貴妃の手下が怡嬪を虐待する場面を目撃し、後宮の残酷さを目の当たりにします。
愉貴人は枇杷膏に毒が仕込まれていると疑いますが、侍医は毒を見つけられません。魏瓔珞は枇杷の新芽に毒性があると助言しますが、張嬷嬷は高貴妃を恐れて魏瓔珞に証言させないようにします。愉貴人は魏瓔珞への依頼を取り下げ、自ら皇后に訴えることにしました。
張嬷嬷は魏瓔珞の性格が災いを招くと考え、罰として跪かせます。魏瓔珞は張嬷嬷の真意を理解し、恨みを抱きませんでした。しかし、怡嬪の寝宮を訪ねると、怡嬪はすでに自害していました。魏瓔珞は深い悲しみと怒りを覚えますが、怡嬪はもっと耐えるべきだったとも考えます。悲しみに暮れる魏瓔珞は、皇帝が大切にしている霊柏の木に八つ当たりをしてしまい、罰を受けることになります。
第2話 感想
第2話は、後宮の苛烈な権力争いと、そこに巻き込まれていく魏瓔珞の苦悩が描かれた、緊迫感あふれるエピソードでした。特に印象的だったのは、姉の死の真相を探るという強い意誌を持ちながらも、宮廷のしきたりや権力構造の中で翻弄される瓔珞の姿です。冷静沈著な彼女が、錦繍とのいざこざや、怡嬪の自害といった出来事を通して、徐々に感情を露わにしていく様子は、今後の展開を予感させます。
高貴妃の冷酷さと、皇后の優しさ、そして怡嬪の悲劇的な最期は、後宮の残酷さを改めて浮き彫りにしました。枇杷膏に毒を仕込むという陰湿な策略や、怡嬪への虐待は、高貴妃の権力への執著と冷酷さを際立たせています。一方、皇后は怡嬪を助けようとするものの、高貴妃の策略にはまり、何もできない無力さを露呈します。怡嬪の自害は、理不尽な仕打ちに耐えかねた末の選択であり、視聴者に強い衝撃を与えました。
つづく