あらすじ
第二十七話では、爾晴が魏瓔珞と傅恒の関係を壊すため、皇后に魏瓔珞を皇帝の側室として送り込み皇后的地位を盤石にするよう提案するも、魏瓔珞は断固拒否し、生涯皇后に仕えると誓います。このことで爾晴は魏瓔珞への嫉妬をさらに募らせます。一方、魏瓔珞は爾晴の企みを知り、分に過ぎた望みを抱かないよう厳しく警告します。
また、魏瓔珞は雷雨の天候を利用して裕太妃を陥れる計略を巡らせ、裕太妃が瓔寧を迫害した事実を皆の前で暴露し、結果として裕太妃は雷に打たれて命を落とします。まるで天罰を受けたかのように。皇后は魏瓔珞の行動に気づきますが、彼女を守るため、辛者庫へ送ります。皇帝はこの件に魏瓔珞が関わっていると疑い、長春宮へ皇后を問い詰めますが、皇后は魏瓔珞が既に辛者庫へ送られたと答えます。
この話は、魏瓔珞の知勇兼備の才能と、復讐のためにはどんな犠牲も厭わない強い決意を描いています。
ネタバレ
瓔珞と傅恒を別れさせようと、爾晴は皇后に瓔珞を皇帝に差し出すよう進言する。皇后の地位を盤石にするためだと言う。皇后は瓔珞にその話を持ちかけるが、瓔珞は驚き、断固拒否する。皇后と寵愛を争いたくない、生涯皇后に仕えたいと訴える瓔珞の忠誠心に皇后は感動し、良縁を見つけてやると約束する。この様子を見て、爾晴の嫉妬はさらに深まる。
爾晴の企みを知った瓔珞は、彼女を問い詰める。爾晴は無実を装うが、瓔珞は皇后の妊娠中に皇帝に近づくなと警告する。爾晴は内心動揺するも、平静を装う。
嫻妃は純妃を訪ね、彼女の部屋に皇后の肖像画が飾られていることに気づく。二人の関係に興味を持った嫻妃は、侍女から純妃が皇帝の寵愛を求めず皇后にだけ親しいと聞かされ、純妃が何か企んでいるのではないかと疑い始める。純妃を操るための弱みを探ろうと考える。
宮中で近々雷雨があると聞いた瓔珞は、姉・瓔寧の復讐を実行に移す機会だと考える。太監に皇帝の寵愛を受けるよう勧められるも、きっぱりと拒絶する。傅恒は瓔珞に愛を告白し、結婚を申し込むが、復讐計画のせいで傅恒を巻き込みたくない瓔珞は、その申し出を断る。傅恒は諦めてその場を去る。
宮中では雷雨への備えが進められる中、瓔珞は寿康宮の避雷針を密かに壊す。雷雨が激しくなった時、瓔珞は寿康宮に押し入り、裕太妃を激しく問い詰め、瓔寧を弘昼と共に陥れた事実を暴く。裕太妃は否定するが、瓔珞の挑発に乗り、最後は落雷に打たれて死亡する。普段から信心深い裕太妃の死は、天罰だと人々は噂する。
裕太妃の死が瓔珞と関係していると知った皇后は、瓔珞の身を案じ、彼女を宮廷から追放する。瓔珞は皇后の出産まで残りたいと懇願するが、安全のため皇后は聞き入れず、瓔珞は宮廷を去る。去り際に、明玉に皇后の世話を頼む。
裕太妃の死を知った皇帝は、瓔珞の仕業だと疑い、長春宮へ行き皇后を問い詰める。皇后は瓔珞を辛者庫に送ったことを認め、皇帝は瓔珞を許さないと告げる。
第27話の感想
第27話は、瓔珞の復讐心と、それを取り巻く人間模様が複雑に絡み合い、息もつかせぬ展開でした。姉の無念を晴らすため、危険を顧みず行動する瓔珞の強い意誌には圧倒されます。しかし、その復讐は、裕太妃の死という悲劇を生み、瓔珞自身も宮廷を追われる結果となりました。
特に印象的だったのは、雷雨のシーンです。闇い空、激しい雷鳴の中、瓔珞が寿康宮に飛び込み、裕太妃を糾弾する場面は、緊迫感に満ち溢えていました。瓔珞の怒り、裕太妃の恐怖、そして天罰のような落雷。この一連の描写は、まさにドラマチックで、視聴者の心に深く刻まれるでしょう。
また、このエピソードでは、それぞれの思惑が交錯する様子も描かれています。瓔珞と傅恒の切ない恋、爾晴の陰謀、嫻妃の探究心。これらの要素が絡み合い、物語はより一層深みを増しています。特に、純妃の真意がまだ明かされていないため、今後の展開が非常に気になります。
つづく