あらすじ
瓔珞は持ち前の機転で高貴妃の疑いを晴らし、宮中での様々な悪意ある策略にも巧みに対処した。口にした食べ物を利用して自身の潔白を証明する一方で、玲瓏の裏切りを暴き、高貴妃から貰った食べ物を全て玲瓏に食べさせることで、二人の仲をさらに悪化させた。
錦繍からの濡れ衣についても、瓔珞は鮮やかに身の潔白を証明し、自身を守っただけでなく、錦繍と方姑姑にも相応の罰を与えた。錦繍は奴婢に落とされ、方姑姑は宮中から追放された。
瓔珞はこの機会を利用し、方姑姑から姉の瓔寧に関する情報を聞き出そうとした。方姑姑は瓔寧の死の真相は知らなかったものの、瓔寧の持ち物を盗んだことは認めた。
姉の死の真相を突き止めようと、瓔珞は決意を新たにした。たとえそこに大きな秘密が隠されていようとも、彼女は真実を追求することを諦めなかった。
ネタバレ
魏瓔珞は高貴妃からもらった食べ物を手に、監視されていると気づき、わざと門の前で食べ続け、監視役がいなくなってから吐き出した。嘉嬪はこの行動に気づき、瓔珞を警戒し始める。
宮女部屋では、吉祥が瓔珞の帰りを心配する中、錦繍は瓔珞が密会していると噂を広める。二人は言い争うが、瓔珞が戻り事態は収まる。瓔珞は玲瓏の裏切りを皆の前で暴露し、許しを乞う玲瓏に高貴妃からもらった食べ物を全て食べさせ、自分が味わった苦しみを体験させた。玲瓏の瓔珞への憎しみは更に深まる。
姉の死の真相を探るため、瓔珞は方姑姑の部屋で手がかりを探すが、見つかりそうになりながらも上手くかわす。錦繍は瓔珞と侍衛の密通の噂を広め続け、張嬷嬷は瓔珞に注意するよう忠告する。瓔珞は陶器工房に興味を持つ。玲瓏に唆された錦繍は瓔珞を尾行し、夜に外出しているところを目撃、方姑姑に密告する。全ては玲瓏の計画通りだった。
玲瓏は表向き瓔珞をかばうが、方姑姑に追及され、仕方なく瓔珞の恋人の名を明かすふりをする。瓔珞は慶锡にこっそり何かを渡すが、通りかかった傅恒には見つからなかった。錦繍は傅恒に瓔珞を密告するが証拠は見つからない。方姑姑は錦繍に不満を抱き、自ら動くことにする。その後、瓔珞は魚介の匂いに敏感になり、吐き気を催し、腰も太くなったように見える。玲瓏は瓔珞が妊娠したのではないかと疑い、得意げになる。
錦繍は瓔珞の著替え中に膨らんだ腹部を見て妊娠を確信し、方姑姑に報告する。方姑姑は瓔珞に恨みを抱いており、呉公公に瓔珞の妊娠を報告する。呉公公は瓔珞によい印象を持っていたため、公正に事を処理しようと決める。瓔珞は機転を利かせ、誣告の罪を問うとどうなるかを聞き、潔白を証明するために検査を受けることに同意する。
検査の結果、瓔珞は妊娠しておらず、錦繍は取り乱し検査が不正だと主張する。瓔珞によい印象を持っていた呉公公は、誣告者を罰することに決める。錦繍と方姑姑は事態の悪化を悟り、責任逃れのため言い争いを始める。呉公公は瓔珞に二人の処遇を決めさせる。二人は許しを乞うが、瓔珞は公正な処罰を求め、錦繍は辛者庫に、方姑姑は追放されることになる。
瓔珞は追放される方姑姑に、陶土で妊娠を偽装し、真相を暴くための策略だったことを明かす。方姑姑は瓔珞を憎み、瓔寧と同じくらい悪い女だと罵る。瓔珞は方姑姑が宮女を虐待していた事実を暴露すると脅し、瓔寧の情報を得ようとする。方姑姑は瓔寧の金品を盗んだことは認めるが、死については何も知らず、大きな醜聞が隠されているとだけ話す。瓔珞は方姑姑の部屋で瓔寧の荷物を発見する。方姑姑は重大な事件に関わることなので、これ以上追及しないよう警告する。
第5話の感想
第5話は、瓔珞の知略と行動力が際立つ回でした。高貴妃からの食べ物を使った監視役への牽製、玲瓏への仕返し、そして妊娠偽装による逆転劇と、息つく暇もない展開に目が離せませんでした。
特に印象的だったのは、陶土を使って妊娠を偽装したところです。これは単なる復讐劇ではなく、宮中での生き残りをかけた戦略的な行動と言えるでしょう。相手の心理を読み、巧みに罠を仕掛ける瓔珞の頭の回転の速さには感嘆させられます。
一方、玲瓏や錦繍、方姑姑といった悪役たちの描写も秀逸でした。それぞれの思惑が絡み合い、瓔珞への嫉妬や憎悪が彼女たちを破滅へと導いていく様子は、人間の醜さを浮き彫りにしています。特に玲瓏の、瓔珞への複雑な感情は見ていて痛々しく、今後の展開が気になるところです。
瓔珞の復讐劇は痛快ですが、同時に宮中という特殊な環境の恐ろしさも感じさせられます。権力争い、陰謀、裏切りが渦巻く中で、瓔珞はどのように生き抜いていくのでしょうか。今後の展開に期待が高まります。
つづく