あらすじ
第五十話は、瓔珞闇殺未遂事件の調査結果を海蘭察が皇帝に報告する場面から始まります。容疑者はいるものの、真犯人を特定するには至らず、皇帝は一旦この件を保留とすることにします。
続いて、皇帝は純妃が瓔珞を陥れることで利益を得ようとしていた企みを暴きます。しかし、厳しい処分は下すことなく、警告を与えるにとどめました。純妃は愉貴人に瓔珞の問題を解決するよう命じます。愉貴人は自身と息子を守るため、瓔珞に許しを請います。瓔珞は第五皇子のことを考え、これ以上追及しないことに同意します。
一方、二番目の皇后は、汚職の疑いで投獄された父のために奔走します。彼女は父の潔白を信じ、皇帝に再審を願い出ます。民衆の怒りを鎮めるため、二番目の皇后的の父を処刑すべきだという太后の進言を受け、皇帝は苦悩します。二番目の皇后への同情と国の安定の間で揺れ動く皇帝は、すぐには決断を下せません。二番目の皇后は父の無実を信じ、一晩中外で跪き続け、公正な裁きが下されることを祈りました。
ネタバレ
瓔珞襲撃事件について、海蘭察は乾隆帝に報告するも、真犯人は見つからず、容疑者たちは釈放された。乾隆帝は純妃のもとを訪れ、彼女の喜びぶりから事件の黒幕だと見抜く。純妃は弁明するも、瓔珞の傲慢さを非難するばかり。乾隆帝はそれ以上追求せず、警告だけにとどめた。
乾隆帝が去ると、純妃は愉貴人に証拠隠滅を命じ、第五皇子の安全を盾にする。追い詰められた愉貴人は瓔珞に和解を求める。瓔珞は、かつて自分を救った皇后への裏切りを責めるが、愉貴人は保身のために仕方なかったと告白し、命乞いをする。瓔珞は第五皇子のことを思い、追求をやめることに同意。愉貴人は瓔珞を守ると約束し、第五皇子の将来のために行動を起こすことを誓う。
一方、二番目の皇后は父のために衣服を縫っていたところ、父の深夜の面会要請を拒絶する。しかし、父が汚職容疑で捕らえられたと知り、乾隆帝に真相究明を懇願する。乾隆帝は二番目の皇后的必死の訴えに心を動かされ、公正な裁きを約束する。
太后は二番目の皇后の父の件を知り、民心を鎮めるため、乾隆帝に大義滅親を勧める。しかし、乾隆帝は無実の人を犠牲にすることを拒み、真実を明らかにしようと決意する。
二番目の皇后は父の命乞いのため、一晩中宮門の外で跪き続ける。乾隆帝もまた、悩み抜いた末、圧力に屈せず事実に基づいて判断することを決める。弘昼も二番目の皇后の父の潔白を証明しようと尽力する。それぞれの運命をかけた長い夜が明け、裁きの時を待つ。
第50話の感想
第50話は、それぞれの登場人物の思惑が複雑に絡み合い、緊張感が続く展開でした。瓔珞への襲撃事件の黒幕が純妃であることは視聴者には明らかでしたが、乾隆帝が純妃を直接問い詰めるシーンは、緊迫感がありました。純妃の悪辣さと、それでもなお皇帝に愛されているという事実が、彼女の歪んだ性格を際立たせています。
一方、追い詰められた愉貴人の苦悩も描かれていました。保身のために皇后を裏切った罪悪感と、純妃からの圧力に挟まれ、苦渋の決断を迫られる彼女の姿は、見ていて辛いものがありました。瓔珞との対峙シーンでは、彼女の弱さと狡猾さが同時に表現されており、複雑な感情を抱かせます。瓔珞が第五皇子のために愉貴人を許す場面は、彼女の優しさと冷静な判断力が垣間見える印象的なシーンでした。
二番目の皇后とその父の物語は、今回の事件とは別の軸で展開されますが、こちらも見応えがありました。家族思いの二番目の皇后が、父の汚職疑惑に直面し、乾隆帝に助けを求める姿は、彼女の純粋さと正義感を改めて感じさせます。乾隆帝、太后、弘昼といった人物もそれぞれの立場でこの事件に関わり、物語はさらに複雑な様相を呈していきます。
つづく