凱旋した傅恒ふこうは、皇帝に洋銃を献上し、張廷玉ちょうていぎょくの訃報を伝える。皇帝は張廷玉ちょうていぎょくの功績を認め、太廟への祀りを許可する。傅恒ふこうは皇帝の情の深さを感じ取る。皇帝は傅恒ふこう円明えんめい園に行った理由を尋ね、魏瓔珞ぎえいらくに会ったことを知ると沈黙する。その後、福康安ふくこうあんを皇子の学友に任命し、富察家への配慮を示す。

魏瓔珞ぎえいらくが宮に戻ったと知り、皇帝は延禧えんき宮を訪れる。明玉めいぎょくから、魏瓔珞ぎえいらくが血経を写し続け体調を崩していると聞き、皇帝は心を痛める。魏瓔珞ぎえいらくは信仰のためだと譲らず、皇帝は延禧えんき宮に泊まることにする。表向きは魏瓔珞ぎえいらくの体面のためだが、実際は彼女への気遣いである。夜、魏瓔珞ぎえいらくは皇帝の機嫌を取る。皇帝は避子湯を使った件を問いただし、魏瓔珞ぎえいらくは出産への恐怖を告白する。母の死を目の当たりにした彼女は、女性の人生が子産だけではないと訴える。皇帝は魏瓔珞ぎえいらくの真意を理解し、二人は和解する。

翌朝、皇帝は早々に順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきを見舞う。明玉めいぎょくは落胆するが、魏瓔珞ぎえいらくは冷静だ。妃嬪たちの冷たい視線の中、魏瓔珞ぎえいらく皇后こうごうに挨拶をする。皇后こうごうは現状に満足げで、何かを企んでいる様子。順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきの元を訪れた魏瓔珞ぎえいらくは、皇帝が彫った玉佩ぎょくはいを見て、皇帝の寵愛の深さを知る。侍女は魏瓔珞ぎえいらくを警戒するよう忠告するが、順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺき魏瓔珞ぎえいらくの優しさを感じている。

和安公主わあんこうしゅの命日が近づき、魏瓔珞ぎえいらく袁春望えんしゅんぼうに祭祀の準備を指示する。皇后こうごうの賛同を得て、ラマ僧を招く elaborate な儀式を行う。皇后こうごうは小仏花を使うよう助言し、太后たいこう順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきを紹介する機会をそれとなく示唆する。これは順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきを陥れるための罠だと気づいた魏瓔珞ぎえいらくだが、順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきへの友情から彼女を救う決意をする。

祭祀当日、妃嬪たちが集まる中、順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきが一人で焼香をしていると、霊堂で火災が発生する。太后たいこう和安公主わあんこうしゅの魂の安寧を心配し、祈祷師に意見を求める。皇后こうごうの指示を受けた祈祷師は、順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきが災いの元凶だと非難する。太后たいこうは激怒するが、順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきは毅然と仮論する。太后たいこう順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきの顔の痣と生年月日に気づき、和安公主わあんこうしゅの生まれ変わりではないかと疑い始める。

太度の変化に戸惑う魏瓔珞ぎえいらくに、太后たいこう和安公主わあんこうしゅに再会するためにつけた印の話を明かす。順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきの印と生年月日が一緻するため、太后たいこうは確信を深める。全ては魏瓔珞ぎえいらくの計画通りだった。彼女は順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきを守るため、太后たいこうにこの考えを抱かせたのだ。しかし、魏瓔珞ぎえいらくは冷静さを装い、太后たいこうに迷信に囚われないよう忠告する。

第59話の感想

第59話は、魏瓔珞ぎえいらくのしたたかさと慈悲深さが際立つエピソードでした。皇帝との関係修復、順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきへの配慮、そして二番目の皇后こうごうの策略への対処、と様々な局面での彼女の立ち回りは見事でした。

皇帝との関係では、血経を写経することで皇帝の同情を誘い、同時に自分の意思の強さを示しました。避子湯を使った真意を明かす場面では、彼女の脆さと芯の強さが垣間見え、皇帝の心を動かしました。表面上は皇帝に寄り添いつつも、自分の信念は曲げない彼女の姿勢は、まさに"逆襲の王妃"の真骨頂と言えるでしょう。

一方、順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきへの対応は、魏瓔珞ぎえいらくの意外な一面を見せてくれました。皇帝の寵愛を受ける順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺきに対し、嫉妬心や警戒心を抱くこともなく、むしろ危機から救おうとする優しさは、彼女の複雑な人間性を表しています。二番目の皇后こうごうの策略を見抜き、順嬪じゅんひん、沉璧ちんぺき和安公主わあんこうしゅの生まれ変わりだと信じ込ませる巧妙な計略は、彼女の知略の高さを改めて証明しました。

つづく