沈香の夢:後編~燃え尽きぬ愛~

ストーリー

上古の力を持つ蓮の花の精霊、顔淡がんたんは、双子の姉と共に人間へと姿を変えます。しかし、それは彼女にとって大きな試練、愛の劫の始まりでした。彼女は心を半分捧げることで愛する應淵君の真心を得ようとしますが、結局800年もの長い歳月を彼を忘れようとすることに費やします。

顔淡がんたんを見守り、彼女の物語に寄り添ってきた九鰭の魚は、彼女を探し求め、仙界を捨てて妖へと姿を変えます。そして、余墨よぼく山主として、新たな人生を歩み始めた顔淡がんたんの心の支えとなります。二人は铘闌山えいらんざんで穏やかな日々を過ごしますが、力をつけようと「日行一善」を続ける中で、前世で愛した應淵君、現世では妖退治の天師である唐周とうしゅうと再会し、対立しながらも共に困難を乗り越えていくことになります。

唐周とうしゅうと共に古代の神器を探す旅の中で、顔淡がんたんは様々な謎に遭遇します。そして、すべての神器が揃い、帝君が元の地位に戻った時、彼女はついに自分の本当の居場所を見つけます。

=>沈香の夢:前編~蓮の花芳る時~

各話あらすじ(全21話)

  • 19 - 21
  • 16 - 18
  • 13 - 15
  • 10 - 12
  • 7 - 9
  • 4 - 6
  • 1 - 3

21話(最終回)

第21話は、玄夜げんや応淵おうえんに修羅族の血脈を利用して三界を覆す計画を持ちかけるも、応淵おうえんの強い仮対に遭う場面から始まります。応淵おうえん玄夜げんやとの対話を通して、玄夜げんやに自身の過ちを悟らせ、最終的に母である染青と和解へと導きます。

しかし、桓欽かんきん応淵おうえんの体内に流れる修羅の血脈が三界に災いをもたらすことを恐れ、仙魔大戦を再開し、応淵おうえんに戦いを挑みます。激しい戦いの末、応淵おうえん顔淡がんたん余墨よぼくの三人は力を合わせ、桓欽かんきんを打ち破ります。

勝利を祝おうとしたその時、修羅の亡霊軍が三界への攻撃を開始します。三界の平和を守るため、応淵おうえんは自らを犠牲にし、元神を使って結界を築くことを決意します。顔淡がんたんは必死に止めようとしますが、応淵おうえんは決意を貫き、ついに姿を消します。

深い悲しみに暮れる顔淡がんたんは、自らの元神を破壊して応淵おうえんの後を追おうとさえしますが、葉いません。応淵おうえんの犠牲により、三界は再び静寂と平和を取り戻します。

20話

第20話は、桓欽かんきんの暴走を阻止するため、応淵おうえんが司沐を囮に用いる場面から始まります。司沐は応淵おうえんの三大神器奪還計画を桓欽かんきんに漏らした後、自爆して果てました。神器の主となるのは容易ではなく、応淵おうえん余墨よぼく顔淡がんたんの協力を得て、仙気を回復させるための結陣の儀式を準備します。冷疆は修羅族の神力を用いて桓欽かんきんに対抗するよう進言しますが、応淵おうえんはそれを拒否します。一方、朝瀾ちょうらん余墨よぼく顔淡がんたんへの想いを伝えるよう促します。応淵おうえん顔淡がんたんは過去の秘密や後悔を語り合い、互いの絆を深めます。

翌日、三人は結陣の儀式を開始します。桓欽かんきんはそれを阻止しようとしますが、顔淡がんたんが応戦し時間を稼ぎます。ついに応淵おうえん桓欽かんきんは激しく戦い、冷疆は応淵おうえんを助けるために自らを犠牲にします。そして、帝尊の元神が解放され、復活への道を歩み始めます。

19話

第19話は、桓欽かんきんが陶紫炁を利用して仙魔大戦を引き起こし、陶紫炁が桓欽かんきんのために命を落とすという悲劇を描いています。柳維揚りゅういようは深い悲しみに暮れ、桓欽かんきんは復讐を誓い、応淵おうえんたちと激しい戦いを繰り広げます。結果、桓欽かんきんは片腕を失いますが、柳維揚りゅういよう桓欽かんきんの逃亡を阻止しようと、命を顧みず戦いに加わります。

応淵おうえんは一時的に天界の政務を執り、桓欽かんきんの残党を粛清し、司沐を人間界へ追放します。亡くなった英雄たちを弔うため、応淵おうえんは葬儀を執り行い、顔淡がんたんはこの愛憎劇を記録に残そうと決意します。

一方、桓欽かんきんは陶紫炁の仇を討つべく、自らの仙霊を修復することに専念します。月瑶仙君と火徳かとく元帥は、桓欽かんきんが再び天界に脅威をもたらすことを懸念し、追捕計画を立てます。司沐は桓欽かんきんの魔力が大幅に衰えていることを知り、応淵おうえんに三大神器を集めて桓欽かんきんを完全に倒すよう進言します。

18話

第18話は、余墨よぼく応淵おうえん顔淡がんたん桓欽かんきんに対抗するための一連の行動を描いています。応淵おうえんは山境を巻き込んだことを深く悔やみ、顔淡がんたんは花びらで滋養スープを煎じて彼を労わりました。応淵おうえん顔淡がんたんに愛を告白しますが、顔淡がんたんは事態の深刻さを鑑みて拒絶します。応淵おうえんは帝君の座を退き、顔淡がんたんと余生を共に過ごしたいと願いますが、顔淡がんたんは二人の関係はもはや元には戻らないと考えています。

応淵おうえんは神器を使って仙力を取り戻し、桓欽かんきんとの決戦に備えます。三人は陶紫炁を問い詰め、彼女の首筋の傷跡が魔族の追跡術「比鄰訣」によるものだと気付きます。応淵おうえんたちは柳維揚りゅういようを無事に救出し、柳維揚りゅういようは陶紫炁を許すことを選びます。そして皆は、柳維揚りゅういよう桓欽かんきんの罪を証言させることに決めます。

桓欽かんきんが開いた宴席で、応淵おうえんたちは姿を現します。柳維揚りゅういようは傀儡術を用いて桓欽かんきんの正体を暴きます。桓欽かんきんは弁解も虚しく、罪を認めます。

最後に、桓欽かんきんは乾坤引を使って多くの仙人の仙霊を吸い取ろうとします。応淵おうえんは天兵を率いて仙人たちを守り、柳維揚りゅういよう余墨よぼく応淵おうえんと共に桓欽かんきんに立ち向かいます。陶紫炁は桓欽かんきんへの情から、彼が氷漬けにされるのを助けてしまいます。

17話

第17話は、桓欽かんきんに操られている顔淡がんたんを救うため、応淵おうえんの奮闘を描いています。彼はまず、陶紫炁の身上的に仕込まれた追息香を解き、天兵の追跡をかわしました。そして、菡萏の真気を頼りに天界を捜索し、顔淡がんたんの幻影を見つけ出します。顔淡がんたんは捕らえられている間も、碁盤にわざと間違った手を打ち、応淵おうえんに居場所を知らせる機転を利かせます。ついに応淵おうえんは夜忘川にて顔淡がんたんを救出することに成功します。

しかし、桓欽かんきんは夜忘川の妖の命を盾に、応淵おうえんに仙霊を差し出すよう迫ります。絶体絶命の窮地に陥りますが、応淵おうえん顔淡がんたんは力を合わせ、桓欽かんきんに立ち向かいます。激しい戦いの末、二人は步離鎖を用いて桓欽かんきんを捕らえ、応淵おうえんがとどめを刺します。

一方、火徳かとく元帥は北天門にて天界の衆仙を集め、桓欽かんきんの悪事を暴きます。追い詰められた桓欽かんきんは、応淵おうえんの冤罪について再審議することを承諾します。最後は顔淡がんたんが步離鎖を解き、桓欽かんきんは敗走。応淵おうえんは衆仙の支持を取り戻し、名誉を回復するのでした。

16話

第16話は、玄夜げんやが染青との愛を取り戻そうと幾度も歴史を変えようと試みるも、結局は悲劇を回避できない物語です。玄夜げんやが染青と初めて出会った時から、彼女を強いて皇后にしたこと、そして染青が自ら命を絶つまでの、二人の愛憎劇が全編を通して描かれています。

染青は玄夜げんやの真の目的を知った後、息子である応淵おうえんを産み落とすだけでなく、彼の修羅族の血筋を隠蔽し、天界の神仙の恋愛を禁じる天規を製定しました。そしてついに、玄夜げんやと染青は戦場で対峙します。染青は応淵おうえんの存在を玄夜げんやに告げた後、彼を刺殺し、自らも後を追うように自害します。

両親の物語を知った応淵おうえんは、母の遺誌を守り、冷疆から修羅の力を解放するようにとの提案を拒否します。

その他にも、陶紫炁の身分に関する疑念、顔淡がんたんの逮捕、桓欽かんきんの計画といった出来事も描かれています。

15話

第15話は、帝尊が配下を遣わし、顔淡がんたん応淵おうえんを探させる場面から始まります。同時に、冷疆は帝尊に対し、応淵おうえんが修羅族の少主であるという事実を隠蔽していたことを問い詰め、両者は対立します。帝尊は修羅族の復興を目論み、応淵おうえんを利用しようとしますが、冷疆は乾坤引を完成させたとしても、応淵おうえんには敵わないと警告します。

一方、顔淡がんたん余墨よぼく応淵おうえんの三人は天界に潜入し、桓欽かんきんの遺体を調べます。そこで桓欽かんきんが傀儡術を使い、帝尊に成りすましていたこと、そして本当の帝尊は既に殺害されていたことが判明します。応淵おうえんは真相を明らかにするため、帝尊を蘇生させることを決意します。

蘇生した帝尊は、応淵おうえんの母である染青と玄夜げんやの過去を語ります。二人の出会い、結婚、そして最終的な決裂に至るまでの過程が明かされます。玄夜げんやは修羅族を支配するという野望のため、染青の愛情を利用して神器を盗み、二人の運命は悲劇へと向かいます。玄夜げんやは修羅族の尊主となった後も戦いを続け、最終的には染青を自らの手で殺めてしまいます。深い苦悩に苛まれた玄夜げんやは、二人の運命を書き換えることを誓います。

14話

第14話は、顔淡がんたん応淵おうえんが怨刃の刑に処され、筆舌に尽くしがたい苦痛に苛まれる様子を描いています。二人は互いを支え合いながら、極限の苦しみの中、ついに応淵おうえんは怨刃を用いて天門を打ち破り、顔淡がんたんを連れて脱出します。しかし、帝尊の追撃は執拗で、応淵おうえんは帝尊との戦闘の末、気を失ってしまいます。芷昔しせきは身を挺して二人を守り、命を落とします。その後、余墨よぼくは皆を率いて南海へと避難しますが、道中、顔淡がんたん芷昔しせきの死を悼み、深く悲しみます。南海では、顔淡がんたん余墨よぼく、そして応淵おうえんが今後の対策を協議し、現在の帝尊は桓欽かんきんが成り代わって天界を掌握しているのではないかと疑念を抱きます。同時に、顔淡がんたんは陶紫炁の身分にも疑念を抱き、彼女が内通者ではないかと考えます。この話は、顔淡がんたん応淵おうえんの深い愛情と、困難に立ち向かう不屈の精神を描いています。

13話

第13話は、応淵おうえん桓欽かんきんの仙霊が消滅したことを発見し、何者かに殺害されたと考えたことから始まります。その後、天界に異例の九度の鍾の音が高らかに響き渡り、重大な事件の発生を予兆しました。

応淵おうえんは帝尊に凌霄殿へ呼び出され、多くの仙人の疑念と非難に晒されます。特に下界へ降りた真の目的と顔淡がんたんとの関係について、厳しい追及を受けました。顔淡がんたん芷昔しせきと名を変え、凌霄殿へ潜入し応淵おうえんを助けようとします。

帝尊の詰問に対し、応淵おうえん顔淡がんたんに好意を抱いていることを認めつつも、未だ果たすべき重要な任務があると主張します。そして、録鳴ろくめいが残した鮫の涙の玉を証拠として提示し、帝尊が録鳴ろくめいを殺害し、仙界を掌握しようと企んでいた陰謀を暴きました。

帝尊は陶紫炁たちを使って応淵おうえんに濡れ衣を著せようと画策しますが、応淵おうえんの清廉潔白を覆すことはできませんでした。しかし、帝尊はなおも応淵おうえんに謀仮の罪を著せ、天刑台での刑罰を命じ、火徳かとく元帥と月瑶仙君の仙籍を剝奪しました。

太幽星君たいゆうせいくん顔淡がんたんを人質に取られた応淵おうえんは、大局を鑑みて降伏することを選びました。

12話

第12話では、柳維揚りゅういよう余墨よぼくからの急報を受け铘闌山えいらんざんへ向かう途中、帝尊に捕らえられた陶紫炁と遭遇します。帝尊は万魔の眼を要求し、柳維揚りゅういようはそれを渡した後に殺されてしまいます。

一方、顔淡がんたん録鳴ろくめいの遺品を整理していた際に、芷昔しせきが用意した嫁入り衣装と手紙を見つけ、余墨よぼくが自分のために大きな犠牲を払っていたことを知ります。顔淡がんたん芷昔しせきに扮して妙法閣へ向かい、芷昔しせきと再会し、彼女と応淵おうえん録鳴ろくめいの死の真相を調べていることを明かします。応淵おうえんは帝尊と酒を酌み交わしながら、特に帯への態度から、帝尊の異変に気付きます。

顔淡がんたん応淵おうえん録鳴ろくめいの部屋と布星亭を調べ、九曜連珠を利用した帝尊の修練の秘密に迫り、計都星君けいとせいくんと帝尊の繋がりに疑念を抱きます。その過程で二人の関係は深まり、帝尊の正体と陰謀が徐々に明らかになっていきます。

11話

第11話では、顔淡がんたんが應淵に帝君の職務を全うさせるため、人間界に留まり家族を守ると決意する一方、應淵は仙力を使って山間の繁栄を取り戻し、顔淡がんたんと再び縁を結ぶことを望む気持ちを伝えました。

應淵は天信観の火事の真相を調査するため天界に戻り、その間、太幽星君たいゆうせいくんは謎の人物にこのことを報告します。顔淡がんたんは山間で菡萏の霊力を使って小妖の治療を行い、録鳴ろくめいの失踪を知ると北海へ探しに行くことを決めます。

北海で顔淡がんたんは應淵と再会し、二人は共に瑠璃瀑へ手がかりを探しに向かいます。そこで録鳴ろくめいが既に死んでいることを発見し、顔淡がんたんは鮫珠鏡を通して録鳴ろくめいが殺害された真相を目の当たりにし、帝尊が黒幕ではないかと疑いを抱きます。應淵は帝尊がそのようなことをするとは信じられませんが、顔淡がんたんと共に調査を続けることに同意します。

二人は蔵書閣で九曜連珠現象を発生させ、乾坤引を精製する秘密を発見します。その後、彼らは棺を開けて遺体を調べ、北溟ほくめい仙君の仙霊が盗まれていることを確認し、真相を解明する決意をさらに固めます。應淵は仲間を率いて懸心崖けんしんがいへ向かい、次の行動に備えます。

10話

第10話は、芷昔しせきが帝尊の任務を無事に終え、天界に戻り、その功績により多大な褒美を受け、位も上がったことを描いています。帝尊は顔淡がんたん応淵おうえんの恋仲に興味を示し、芷昔しせき応淵おうえんを守るため、顔淡がんたんはもう彼への想いを断ち切ったと嘘をつきます。しかし、帝尊は二人の再会を画策しているようです。

一方、応淵おうえん顔淡がんたんの回復を知り、下界の様子を気にかけ、謎の人物の手がかりを探していましたが、文通が妨害されている可能性に気づきます。天信観で火事が発生し、応淵おうえんは背後に陰謀が潜んでいるのではないかと疑念を抱きます。

そんな中、応淵おうえん苟誕ごうた居の日記を読み、顔淡がんたんが自分のために命を懸けたことを知り、深く心を打たれます。

そしてついに、応淵おうえん顔淡がんたんの誕生日を祝うため彼女のもとを訪れます。しかし、顔淡がんたんは冷淡な態度で応じ、きっぱりと彼との縁を切ることを告げます。そして、応淵おうえんには九重天に戻り、自らの責務を果たすべきだと諭します。

9話

第9話では、重傷で昏睡する唐周とうしゅうを救うため、顔淡がんたんは残りの半分の菡萏の心を捧げ、自らの霊力を使い果たし、最後は応淵おうえんの腕の中で息を引き取ります。応淵おうえんは記憶と仙力を取り戻した後、顔淡がんたんが二度も自分のために心を剜り出したことを知り、悲しみに暮れます。芷昔しせき顔淡がんたんの恩に報いるため、危険を冒して自らの半分の心を剜り出し、顔淡がんたんを救おうとします。同時に、冷疆は謎の人物に応淵おうえんの状況を報告し、謎の人物は冷疆に当初の計画を続行するよう命じます。天界に戻った応淵おうえんは、帝尊に謎の人物のことを報告し、仙籍を捨てて顔淡がんたんと余生を共に過ごす決意を表明します。芷昔しせきは天界からの召集令を受け、天界に戻る前に余墨よぼく顔淡がんたんの世話を頼みます。さらに、録鳴ろくめい応淵おうえんに五日後が顔淡がんたんの誕生日であり、夜に菡萏の花が咲く時であることを伝えます。

8話

第8話は、地止神器が铘闌山えいらんざんに現れたという知らせが天界の注目を集めたことから始まります。謎の人物は、神器が応淵おうえんの手に渡れば争いが起きることを懸念し、泠疆に下界へ行き応淵おうえんを始末するよう命じ、必要であれば殺すことも許可しました。一方、芷昔しせきは自ら誌願して地止を取り戻すため下界へ降り、そこで枯石掌の毒により瀕死の状態にある唐周とうしゅうと出会います。そこで顔淡がんたんは、自らの残りの心臓を犠牲にして唐周とうしゅうを救う決意をします。

下界で芷昔しせきと再会した顔淡がんたんは、姉を許し、共に地止を探し始めます。芷昔しせき唐周とうしゅうを安全な場所へ誘導しようと計略を巡らせますが、唐周とうしゅうに見破られてしまいます。最終的に、顔淡がんたん芷昔しせきの束縛を振り切り、唐周とうしゅうと共に困難に立ち向かうことを決意します。彼女は自らを犠牲にすることで、唐周とうしゅうに「死」を経験させ、地止の承認を得て枯石掌の毒を解くことに成功します。

7話

第7話では、顔淡がんたん紫麟しりんの正体を暴く場面が描かれています。彼は天界の神亀であり、仙霊を持つ身でした。紫麟しりん琳琅りんろうとの結婚の条件として仙霊を提供しようとしますが、狐族の長老は伝統を理由にそれを拒否します。しかし、琳琅りんろうの懸命な説得と子炎しえんの助力により、長老はついに結婚を承諾。さらに、かつて唐周とうしゅうが狐族に救いの手を差し伸べた恩義に報いるため、流水の宴の慣習を免除し、琳琅りんろうに一族秘伝の宝典を贈ります。顔淡がんたんはこの宝典を頼りに唐周とうしゅうの治療法を探し始めます。一方、剣霊は唐周とうしゅうに永夜功を伝授し、彼の修為を高めます。それと同時に、紫麟しりん琳琅りんろうの仲は急速に進展し、紫麟しりんは独特な方法で愛を表現、二人の絆はより一層深まっていきます。琳琅りんろう紫麟しりんの婚礼当日、衰弱した唐周とうしゅうは最後の力を振り絞り、二人に特別な祝福を贈ります。しかし、過剰な仙力の消耗により、彼はそのまま意識を失ってしまいます。この行動は、顔淡がんたんへの深い愛情を物語るものでした。

6話

第6話は、紫麟しりん琳琅りんろうの愛の物語と、彼らが捕らわれる事件を中心に描かれています。紫麟しりんは自らの劣等感から琳琅りんろうに釣り合わないと思い悩んでいましたが、琳琅りんろうの真心のこもった愛情表現に、彼は深い幸福を感じます。

一方、顔淡がんたん唐周とうしゅうの仲も進展を見せ、唐周とうしゅう顔淡がんたんこそ自分が守りたい存在だと気付きます。しかし、顔淡がんたんは二人の未来に希望を持てずにいました。また、余墨よぼく顔淡がんたんが自分の傷跡を治すために月光を集めていたことを知り、深く感動します。

そんな中、唐周とうしゅう琳琅りんろう紫麟しりんの交換を要求する知らせを受け、神器を持って鳳泉穀へ向かうことになります。様々な困難を乗り越え、余墨よぼくたちは紫麟しりん琳琅りんろうの侍女を救出しますが、本当の琳琅りんろうは見つかりません。

再び姿を現した謎の人物は、唐周とうしゅうに神器を渡すよう迫り、彼に呪いをかけます。余墨よぼく唐周とうしゅう铘闌山えいらんざんへ送り治療を受けさせることを決意し、同時に謎の人物がもたらす脅威への対策を講じ始めます。

5話

第5話は、凌霄派りょうしょうはが直面する一連の試練と内部対立を描いています。

まず、謝老爷の娘に猫妖が言い寄ったことから、凌霄派りょうしょうは弟子の秦綺と道遠どうえんは妖怪退治の最中に意見の食い違いを見せます。道遠どうえんの軽率な行動が退治計画を台無しにしてしまいます。この事態を知った唐周とうしゅうは、当初は関与を避けていましたが、道遠どうえんが怪我を負ったことで彼と協力して猫妖を撃退し、秦綺と道遠どうえんにわだかまりを捨て、共に敵に立ち向かうよう諭します。

一方、顔淡がんたんは妖怪退治に協力するため策を提案し、最終的に猫妖は無事に捕らえられ、凌霄派りょうしょうはの名誉は回復します。

また、唐周とうしゅう顔淡がんたんの仲もさらに進展します。唐周とうしゅうは夢の中で顔淡がんたんの身に危険が及ぶのを見て心配しますが、彼女を守ると決意します。

最後に、秦綺と道遠どうえん凌霄派りょうしょうはへ戻る準備をし、顔淡がんたんは彼らに旅の食料を用意します。唐周とうしゅうも兄弟弟子たちと別れを告げます。

4話

第4話では、唐周とうしゅう顔淡がんたんに迷惑をかけまいと彼女に別れを告げますが、余墨よぼく唐周とうしゅう顔淡がんたんを引き留めようとしているのだと勘違いし、二人の間に誤解が生じます。その後、唐周とうしゅう顔淡がんたん余墨よぼくの三人は協力して、凌霄派りょうしょうは掌門しょうもんである蒼鴻そうこうが小妖を使って丹药を精製しているという悪事を暴きます。捕らわれていた丹蜀たんしょくを救出し、蒼鴻そうこうと激しい戦いを繰り広げ、ついに彼を打ち負かします。しかし、蒼鴻そうこうは自爆して果て、唐周とうしゅうは激しい戦闘で力を使い果たし、意識を失ってしまいます。顔淡がんたん余墨よぼく唐周とうしゅうを看病し、心の傷を乗り越え、新たな人生の目標を見つけるよう励まします。二人の支えもあり、唐周とうしゅうは徐々に立ち直り、もう捉妖師を続けるのはやめようと決意し、仙衣を修復するための神器を探す旅に出ます。また、顔淡がんたん凌霄派りょうしょうはがやり残した猫妖退治の任務を引き継ぐことを約束します。

3話

第3話は上元節の賑わいの中、紫麟しりん琳琅りんろうは祭りを満喫していました。一方、顔淡がんたん余墨よぼく子炎しえんの錦鯉放流を手伝っていました。顔淡がんたん唐周とうしゅうが流した水燈籠に目を留めます。燈籠に書かれた言葉から、唐周とうしゅうが彼女の笑顔を願っていることに気付きます。唐周とうしゅう凌霄派りょうしょうは掌門しょうもんから恋情を咎められますが、諦めることを拒みます。顔淡がんたん余墨よぼくの治療薬を探すため奔走しますが、丹蜀たんしょくと共に凌霄派りょうしょうはの首席弟子である道遠どうえんに捕らえられてしまいます。時を同じくして、铘闌山えいらんざんの小妖たちが次々と姿を消す事件が発生、紫麟しりん琳琅りんろうの調査で、凌霄派りょうしょうはの仕業であることが判明します。顔淡がんたん丹蜀たんしょくが捕らわれたことを知った余墨よぼくは、二人を救うため凌霄派りょうしょうはへと向かいます。そして、余墨よぼくの助力もあり、唐周とうしゅう顔淡がんたんを連れて凌霄派りょうしょうはの追っ手を振り切り、逃走に成功するのでした。

2話

第2話は主に、顔淡がんたんが気分が優れず酒で憂さを晴らしていたこと、そして余墨よぼくがもうすぐ顔淡がんたんと別れなければならないため悲しみの涙を流していたことを描いています。皆が余墨よぼくを見つけ出した後、余墨よぼく顔淡がんたんを铘阑山に帰るよう、そして丹蜀たんしょくの誕生日会に参加するよう誘い、顔淡がんたんは承諾します。宴会の後、顔淡がんたんは立ち去ろうとしますが、余墨よぼくは再び引き止めますが葉わず、大切な異眼いえん顔淡がんたんに贈ります。顔淡がんたんは川に飛び込んで異眼いえんを探し出し、余墨よぼくへの想いの深さを示します。唐周とうしゅう顔淡がんたんの身を案じますが、止められて水中に飛び込むことはできませんでした。その後、顔淡がんたんは師弟に玉珀氷蟾の毒で襲われ、余墨よぼくたちは力を合わせて治療に当たります。唐周とうしゅうは危険を冒して熔炎を手に入れ、顔淡がんたんの寒さを追い払い解毒します。回復した顔淡がんたん神霄宮しんしょうきゅうに残り小妖を守ると決め、余墨よぼくと共に小妖の失踪事件を調査する計画を立てます。大晦日の夜、皆で年越しをします。翌日、紫麟しりん余墨よぼくは小妖の失踪に唐周とうしゅうが関わっているという手がかりを見つけ、余墨よぼく唐周とうしゅうを問い詰めます。唐周とうしゅうは否定し調査することを約束しますが、余墨よぼく唐周とうしゅうに一時的に立ち去るよう求めます。

1話

第1話は、応淵おうえんが七曜神玉など三神器を見つけ、仙霊を修復して仙班に復帰しようとする物語です。一方、唐周とうしゅう柳維揚りゅういようの助けを借り、三神器を体内に取り込み、病状は少し良くなりました。唐周とうしゅうは思い切って顔淡がんたんに気持ちを伝えようとしますが、過去の傷が癒えない顔淡がんたん唐周とうしゅうの好意を拒絶し、きっぱりと去ってしまいます。深く傷ついた唐周とうしゅうは、再び法環の発作に襲われます。余墨よぼく唐周とうしゅうを慰める一方で、顔淡がんたんの心の中で自分が応淵おうえんに及ばない存在であることを悟ります。夜、顔淡がんたんは酒で悲しみを紛らわそうとし、唐周とうしゅうは外でひたすら待ち続け、苦しみに耐えます。余墨よぼく顔淡がんたんに寄り添い、かつて応淵おうえんが彼女を守った事実を明かします。最後に、顔淡がんたんは翌日余墨よぼくと別れることを決め、二人は夜通し酒を酌み交わし、互いの悩みを忘れようとします。

全21話ネタバレ

キャスト、登場人物

沈香の夢:後編~燃え尽きぬ愛~

顔淡(がんたん)
楊紫(ヤン・ズー)

沈香の夢:後編~燃え尽きぬ愛~

応淵(おうえん)
成毅(チョン・イー)

沈香の夢:後編~燃え尽きぬ愛~

玄夜(げんや)
成毅(チョン・イー)

沈香の夢:後編~燃え尽きぬ愛~

余墨(よぼく)
張睿(チャン·ルイ)