あらすじ
第2話は主に、顔淡が気分が優れず酒で憂さを晴らしていたこと、そして余墨がもうすぐ顔淡と別れなければならないため悲しみの涙を流していたことを描いています。皆が余墨を見つけ出した後、余墨は顔淡を铘阑山に帰るよう、そして丹蜀の誕生日会に参加するよう誘い、顔淡は承諾します。宴会の後、顔淡は立ち去ろうとしますが、余墨は再び引き止めますが葉わず、大切な異眼を顔淡に贈ります。顔淡は川に飛び込んで異眼を探し出し、余墨への想いの深さを示します。唐周は顔淡の身を案じますが、止められて水中に飛び込むことはできませんでした。その後、顔淡は師弟に玉珀氷蟾の毒で襲われ、余墨たちは力を合わせて治療に当たります。唐周は危険を冒して熔炎を手に入れ、顔淡の寒さを追い払い解毒します。回復した顔淡は神霄宮に残り小妖を守ると決め、余墨と共に小妖の失踪事件を調査する計画を立てます。大晦日の夜、皆で年越しをします。翌日、紫麟と余墨は小妖の失踪に唐周が関わっているという手がかりを見つけ、余墨は唐周を問い詰めます。唐周は否定し調査することを約束しますが、余墨は唐周に一時的に立ち去るよう求めます。
ネタバレ
顔淡は物足りなさを感じ、茶楼で芝居を見に行くが、上の空で酒に溺れる。一方、余墨は手作りの卵チャーハンを食べながら、顔淡との別れを思い涙する。そこへ紫麟、琳琅、子炎、丹蜀、百霊たちが現れ、余墨との再会を喜ぶ。
夜遅く帰宅した顔淡を、步離鎖のせいで近寄れない唐周は遠くから見つめる。翌日、余墨たちは顔淡を訪ね、铘阑山へ戻るよう説得し、丹蜀の誕生日祝いに誘う。顔淡は誘いを受け、丹蜀のために長寿麺を手作りする。百霊が赤い紙で皆の価顔絵を切り絵にして丹蜀にプレゼントすると、顔淡は唐周と切り絵を作った日々を思い出し、複雑な気持ちになりながらも笑顔を繕う。その様子を余墨は見逃さない。
誕生日会後、顔淡は急いで港へ向かい、後を追う余墨は引き留めようとするが、顔淡の決意は固い。余墨は護身用にと異眼を顔淡に渡すが、その大切さを知る顔淡は受け取らず、余墨は怒って異眼を川に投げ捨てる。顔淡は迷わず川に飛び込み、唐周は助けようとするが、秦綺と彼女の弟弟子に阻まれる。結局、顔淡は異眼を見つけ無事に戻り、唐周は安堵する。
秦綺は唐周の法環の異変に気づき、彼が顔淡に恋心を抱いていると推測する。凌霄派に戻るよう命じられた唐周は、顔淡の安全を確保してから戻ると言い、秦綺の説得にも耳を貸さない。
その時、弟弟子が顔淡を襲い、玉珀氷蟾の毒を浴びせる。この毒は妖怪には緻命的だが、人間への影響は少ない。唐周は弟弟子を厳しく罰し、解毒剤を入手する。余墨は顔淡を家に連れ帰り、一晩中看病する。柳維揚は顔淡の体内の寒気が増していることを診断し、霊力を送って寒気を和らげる。玉珀氷蟾の毒の深刻さを知った余墨は、毒を自分に transfer しようとするが、皆がその危険を負おうとする。最終的に余墨は大量の炭火を用意させ、氷漬けになった顔淡の体を溶かし、解毒を試みる。
百霊は陶紫炁を連れてくる。彼女は暖炉を用意していたが、それでは不十分で、曲句山の無涯洞にある熔炎が必要だと提案する。唐周は危険を顧みず無涯洞に入り、熔炎を持ち帰る。唐周は熔炎を密かに神霄宮の外に置き、余墨はそれを使って顔淡を温める。顔淡の妖元は徐々に回復し、ついに目を覚ます。熔炎の出所を尋ねる顔淡に、余墨は紫麟たちが外で見つけたと言い、知らないふりをする。
回復した顔淡は、余墨が自分のために内息を傷つけたことを知り感謝する。蓮の葉が解毒剤に含まれているため服用を拒む余墨に、顔淡はただの蓮の葉だと説明し、余墨は解毒剤を飲む。顔淡は神霄宮に残り、小妖たちを守り、余墨の支えとなることを決意する。その知らせを聞いた唐周は安堵する。
顔淡と余墨は铘阑山へ戻ることを話し合うが、最近小妖が行方不明になっているため、調査してから戻ることにする。小妖が消えた町へ調査に行くことを提案した顔淡は、柳維揚に別れを告げる際、陶紫炁が牽絲箋で連絡しているところを目撃する。顔淡はそれを指摘し、陶紫炁は亡くなった家族への手紙だと説明する。柳維揚は神霄宮と外界の連絡方法を明かし、神霄宮を解散し、尽欢坊を拂霜に任せることを決める。大晦日の夜、皆で集まり、夜空に咲く花火を見ながら、それぞれの願い事を胸に秘める。
翌日、紫麟と余墨は行方不明の小妖を探し続ける。紫麟は戦闘の跡に残された布切れを見つけ、余墨はそれが唐周の天師服と同じだと気づき、唐周を疑い始める。余墨は小妖の誘拐への関与を唐周に問いただすが、唐周は否定し、調査すると約束する。余墨は顔淡に会う前に立ち去るよう忠告し、唐周は仕方なく去っていく。
第2話の感想
第2話は、切なくも温かいエピソードでした。顔淡と余墨、そして唐周、それぞれの想いが交錯し、胸が締め付けられるような展開が続きました。
特に印象的だったのは、余墨の深い愛情です。顔淡のために手作り料理を作り、別れを惜しみ涙する姿、そして危険を顧みず彼女の命を救おうとする献身的な行動には、心を打たれました。異眼を川に投げ捨てたシーンは、彼の焦りと深い愛情をよく表していると感じました。顔淡もまた、余墨の優しさに感謝し、彼を支えたいという気持ちを表しており、二人の絆の深さが伝わってきました。
一方、唐周は步離鎖のせいで顔淡に近づくことができず、遠くから見守ることしかできないもどかしさが描かれていました。それでも、顔淡の安全を第一に考え、陰ながら彼女を守る姿は、彼なりの愛情表現と言えるでしょう。熔炎を届け、顔淡を救ったのも彼でした。三人の複雑な関係性が、この物語の大きな魅力の一つとなっています。
つづく