あらすじ
第6話は、紫麟と琳琅の愛の物語と、彼らが捕らわれる事件を中心に描かれています。紫麟は自らの劣等感から琳琅に釣り合わないと思い悩んでいましたが、琳琅の真心のこもった愛情表現に、彼は深い幸福を感じます。
一方、顔淡と唐周の仲も進展を見せ、唐周は顔淡こそ自分が守りたい存在だと気付きます。しかし、顔淡は二人の未来に希望を持てずにいました。また、余墨は顔淡が自分の傷跡を治すために月光を集めていたことを知り、深く感動します。
そんな中、唐周は琳琅と紫麟の交換を要求する知らせを受け、神器を持って鳳泉穀へ向かうことになります。様々な困難を乗り越え、余墨たちは紫麟と琳琅の侍女を救出しますが、本当の琳琅は見つかりません。
再び姿を現した謎の人物は、唐周に神器を渡すよう迫り、彼に呪いをかけます。余墨は唐周を铘闌山へ送り治療を受けさせることを決意し、同時に謎の人物がもたらす脅威への対策を講じ始めます。
ネタバレ
紫麟は琳琅を深く愛しているものの、狐族の姫である彼女には釣り合わないと思い悩んでいた。琳琅はそんなことは気にせず、思わず紫麟にキスをする。喜ぶ紫麟だったが、突如現れた黒装束の一団に琳琅と共に捕らわれてしまう。
一方、顔淡は唐周の傷の手当てをし、今後の注意点を伝える。如意酒を飲んだ後の唐周の決断を聞きたい顔淡。唐周はついに、自分が一番守りたいのは顔淡だと気付く。しかし、顔淡は二人の未来はないと考え、ただ唐周が仙衣を修復するための四大神器を見つけ、九重天に戻れるよう手助けしたいと思っている。唐周が如意酒の作り方を学びたいと申し出るも、顔淡は材料と製法が複雑だと理由をつけて断る。
深夜、顔淡が一人で花露を集めているのを見つけた余墨。彼はそれが唐周のためだと思い込む。翌朝、顔淡から薬膏を受け取った余墨は、実は自分の傷跡を消すための月光を集めていたのだと知り、深く感動する。そこに百霊が現れ、琳琅と紫麟の失踪を告げる。同時に、東海龍宮の無影獣から唐周に連絡が入り、神器と琳琅、紫麟を鳳泉穀で交換するよう要求される。さもなくば、二人に危険が及び、山境にも災いが降りかかるという。
なぜ唐周が神器を持っていることを外部の人間が知っているのか、顔淡は疑問を抱く。余墨は、以前北溟仙君たちを魔相に誘い込んだ謎の人物の仕業ではないかと推測する。その人物は強大な力を持っており、天界と関係があるようだ。唐周は、謎の人物が山境に直接攻めてこないのは、天界を刺激したくないからだと分析する。顔淡は神器を渡すことに仮対し、三界の混乱を招くことを懸念する。子炎が現れ、琳琅を探す手伝いを申し出て、余墨に鳳泉穀へ連れて行ってほしいと頼む。余墨はそれを承諾する。
屋上で話していた顔淡と唐周。唐周は顔淡が気づかないうちに彼女の眉毛を抜き、顔淡が幸せになり、そして自分のことを好きになってくれるようにと願う。顔淡は二人が一緒になるのは不可能だと考え、唐周は歴劫を終えれば九重天へ戻ると言う。唐周が自分のせいで苦しむことのないよう、顔淡は何としても唐周の使命達成を助けると誓う。
余墨は子炎を連れて鳳泉穀へ向かい、紫麟と琳琅に扮した侍衛をあっさり救出する。子炎は異変に気付き、侍衛が本物の琳琅ではないことに気付く。謎の人物が現れ、唐周はその人物が以前自分を襲った者ではなく、その上司であると法力で見抜く。謎の人物は神器を渡さなければ友人を殺すと脅迫する。顔淡の助けを借りて謎の人物に抵抗する唐周。謎の人物は北溟仙君の姿に変身し、神器を渡すよう迫る。唐周は仕方なく神器を渡し、同時に謎の人物に同命呪をかけ、二人の運命を繋げる。それに気付いた謎の人物は唐周を殺そうとするが、駆けつけた余墨に阻まれ、七日後に命を奪いに来ると言い残して去っていく。
顔淡は唐周の仙力を回復させようとするが、彼の掌に黒い紋があるのを発見する。余墨はそれが謎の人物の仕業だと推測する。唐周を治療するため、余墨は彼を铘闌山の温泉へ連れて行くことを決める。出発前、余墨は土地公に帝尊へ状況を報告するよう頼み、七日以内に謎の人物を天界へ連れ帰り調査すると約束する。土地公は情報が遮断されることを心配するが、余墨は必ず真相を明らかにすると保証する。
温泉で療養中、紫麟と唐周が出会う。紫麟は気分が悪くなり、余墨は二人が天界で何かあったのではないかと推測する。余墨と唐周は柳維揚の言葉を思い出し、陶紫炁が謎の人物と関係があるのではないかと疑い、柳維揚と陶紫炁を铘闌山に招き、密かに陶紫炁を観察する計画を立てる。
顔淡は古籍を調べ、唐周を救う方法を探すが、成果は得られない。狐族の長が訪ねてきて、余墨と琳琅、そして顔淡と子炎の結婚を要求する。顔淡は長を説得しようと試みるが、そこに紫麟が現れ、琳琅は紫麟以外とは結婚しないと主張する。長は琳琅と紫麟の結婚を認めず、死を以て脅す。顔淡は長を止め、紫麟の本当の身分を明かそうとする。
第6話の感想
第6話は、様々な感情が交錯する展開で、見ているこちらもハラハラドキドキさせられました。紫麟と琳琅の愛の進展は微笑ましいものでしたが、すぐに黒装束の一団に捕らわれてしまい、波乱の幕開けとなりました。唐周と顔淡の関係も大きな変化を見せています。唐周はついに自分の本当の気持ちに気づき、顔淡を守りたいと強く願うようになります。しかし、顔淡は二人の未来に希望を持てず、唐周の使命達成を最優先に考えている様子が切ないです。
一方、余墨の顔淡への深い想いと献身的な行動には胸を打たれます。月光を集めて薬膏を作る姿は、彼の優しさと一途さを物語っています。また、琳琅と紫麟の失踪、そして謎の人物の出現と、物語は急展開を迎えます。神器をめぐる争いは、三界を巻き込む大きな事件へと発展していく予感がします。唐周が神器を渡してしまうシーンは衝撃的でした。同命呪をかけることで、自らの命を危険にさらしながらも、仲間を守ろうとする彼の強い意誌を感じました。
そして、铘闌山での療養シーンでは、紫麟と唐周の間に何か因縁があることが示唆され、今後の展開がますます気になります。陶紫炁の関与も疑われており、謎が深まるばかりです。最後に、狐族の長の登場により、顔淡と子炎、琳琅と紫麟の結婚問題が浮上します。それぞれの想いが交錯し、複雑な状況に陥っていく様子に、今後の展開から目が離せません。
つづく