ストーリー
はるか昔、貴重な薬効を持つ蓮の花の精霊、顔淡とその双子の姉、芷昔は、天界の宴で人間の姿へと変化を遂げます。そこで顔淡は運命の相手、応淵と出会い、恋に落ちてしまいます。しかし、その恋は試練の始まりでした。彼女は自らの心を半分捧げることで応淵の真心を得ようとしますが、その代償として800年もの歳月を費やし、彼を忘れなければならなくなります。
顔淡の物語を見守り続けてきた古の精霊、九鰭は、彼女への想いを募らせ、自らを彼女の物語の一部へと変え、彼女を探し求めます。やがて人間の姿を得た九鰭は、余墨山主となり、顔淡の新たな人生を支える大きな存在となります。二人は铘闌山に静かな暮らしを築きます。
顔淡の願いを叶えるため、余墨は彼女と共に人間界を旅し、「一日一善」を実践していきます。しかし、悪人を罰する中で、妖怪退治の天師、唐周と対立し、様々な困難に巻き込まれていきます。こうして、顔淡と唐周は知恵比べをしながらも、共に苦難を乗り越えていくことになります。
顔淡と余墨は、唐周が探し求める4つの古代神器の手がかりを探す中で、次々と謎めいた出来事に遭遇していきます。二人の人間界での冒険は、様々な陰謀と危険に満ちた、波乱万丈の旅路となるのです。
各話あらすじ(全38話)
- 35 - 38
- 33 - 36
- 29 - 32
- 25 - 28
- 21 - 24
- 17 - 20
- 13 - 16
- 9 - 12
- 5 - 8
- 1 - 4
38話(最終回)
第38話は、柳維揚が尸骨の山で紫雁簪を見つけ、陶紫炁を蘇生させることに成功した物語です。皆の協力によって陶紫炁は息を吹き返し、柳維揚は過去の誤解を解きます。仙魔大戦の結果を知った陶紫炁は深い悲しみに暮れます。
一方、唐周の法環が再び異変を起こし、彼が顔淡に本当の愛情を抱いていることが明らかになります。二人は幾度かの心の揺らぎを経て、ついに互いの想いを確かめ合い、情熱的に口づけを交わします。顔淡は唐周との記憶を取り戻しますが、唐周はまだ記憶を失ったままです。顔淡は唐周を救うため、自らの心臓の血を惜しみなく使い、その結果、心臓は半分しか残っていません。
また、陶紫炁は仙魔大戦での自分の過ちを悔い、柳維揚に自分を解放してくれるよう頼みます。顔淡は夜忘川で乙藏と出会い、応淵の真実の一部を知り、過去を乗り越え、自分の幸せを追求することを決意します。
唐周の命が危険にさらされる中、一行は最後の神器を探す旅に出ます。目的は唐周の命を救い、仙魔大戦にまつわる更なる秘密を解き明かすことです。
37話
第37話は、唐周が目覚めると顔淡が自分の体を探っているのを見つけ、蓮の花びらを探していることに気づきます。彼は顔淡が自分を置いて去ろうとしているのだと勘違いし、悲しみに暮れます。しかし、実はこれは柳維揚の策略でした。彼は茶に薬を混ぜて唐周と余墨を操り、神器の楮墨を盗み出していたのです。
一方、顔淡は唐周への想いが募り、執筆に集中できません。そんな中、柳維揚の正体が邪神・玄襄であることを知ります。玄襄は楮墨を使って愛する陶紫炁を蘇らせようとしていました。
柳維揚は唐周たちに、自分と陶紫炁の愛の物語、そして仙魔大戦の真実を語ります。陶紫炁を蘇らせるため、柳維揚は共生共死の法陣を設け、唐周、顔淡、余墨は陶紫炁の遺骸を探す手助けをすることになります。
この一連の出来事を通して、唐周と顔淡の想いはさらに深まっていくのでした。
36話
第36話は主に余墨、柳維揚、顔淡、唐周のやり取りを中心に展開します。
余墨と柳維揚は協力して黒装束の男に立ち向かいますが、その男は強大な力を持っており、最後は自爆して法器を柳維揚の体内に埋め込みました。これがきっかけで、柳維揚は記憶を取り戻します。記憶が戻ったことで苦悩する柳維揚と、余墨たちとの関係は複雑なものになっていきます。
顔淡と唐周は、余墨の蛇毒を解毒し、柳維揚の秘密を探るため、様々な行動を起こします。土地公から情報を得ようとするのもその一つです。
一方、蛍灯は自らの力を強めるため、花精族を傷つけることも厭いません。
そして最後に、謎を解き明かすため、顔淡は茶に薬を入れ、余墨と唐周を眠らせます。この出来事が、今後の物語の展開に伏線を張ることになります。
35話
第35話は、顔淡が唐周、余墨と共に肖棄殺害事件の手がかりである梅の簪を調査する様子を描いています。ついに、拂霜が神霄宮のメンバーであることを突き止め、その正体を確認します。その後、三人は拂霜の後を追って神霄宮の宮主、柳維揚が作り出した幻境へと足を踏み入れます。柳維揚は唐周に理塵を使って魔相の入り口に充満する瘴気を除去し、記憶を取り戻すよう依頼し、両者は合意に至ります。魔相の中では、顔淡は夢を見、唐周たちと共に九尾の蛇と戦い、最終的に神器の楮墨を手に入れます。この過程で、顔淡の唐周への想いはより複雑になり、一方、余墨と琳琅の恋模様にも進展が見られます。
34話
第三十四話は、唐周、余墨、顔淡の三人が神霄宮の秘密を探るため、歓楽街「尽歓坊」に潜入する様子を描いています。顔淡は男装して潜り込み、富豪の肖棄が踊り子の拂霜に言い寄っているところを目撃します。そこに柳維揚が颯爽と現れ、拂霜を救います。肖棄を取り調べた余墨と唐周は、神霄宮の不正行為と構成員の特徴を掴みます。一方、顔淡は柳維揚が拂霜を傷つけたと思い込み、罰を与えてしまいますが、後に誤解だと気づきます。三人は調査を進め、尽歓坊と神霄宮の繋がりを発見します。顔淡と柳維揚は囲碁を打ちながら親交を深めます。唐周は冷水での修行が祟って風邪をひき、顔淡は彼が拂霜に贈り物をするのだと勘違いして怒ってしまいます。この回では、神霄宮の秘密がさらに明らかになると同時に、登場人物たちの複雑な感情の絡み合いも描かれています。
33話
第33話は、主に余墨が逆鱗を朝瀾に返し、朝瀾の四海龍尊即位の大典で彼に冠を授ける様子を描いています。朝瀾は、余墨が顔淡に密かに想いを寄せているものの、彼女を驚かせてしまうことを恐れて告白できずにいることを明かします。大典の後、余墨は朝瀾に別れを告げます。一方、録鳴は天界に戻り、芷昔は罪悪感から顔淡に会うのをためらいます。その後、唐周、顔淡、そして余墨は蛍灯に悪意を感じ、彼女を鶴心門まで尾行することにします。道中、蛍灯は師姉を殺害して力を得た事実を暴露し、顔淡を殺そうと企てます。激しい戦いの末、唐周は蛍灯を捕らえます。顔淡は自衛の術を学ぶことを提案し、端午の節句には食べ物が喉に詰まった子供、小杺を助けます。しかし、老婆が唐周の理塵を盗み、三人はこれが罠だと気づき、手がかりを求めて朱翠山へ向かうことを決意します。
32話
第三十二話は、顔淡と余墨が敖宣の暗殺計画を企てる場面から始まります。しかし、蛍灯が事前に敖宣に計画を漏らしてしまうのです。敖宣と朝瀾の婚礼当日、顔淡と余墨は計画通りに事を進めますが、敖宣は既に警戒していました。機転を利かせた顔淡は、朝瀾の婚礼衣装に着替えるという奇策を用いて、敖宣の罠を回避することに成功します。そして最後は、唐周の加勢もあり、彼らは敖宣を打ち破ることができました。
一方、蛍灯は裴洛との関係を疑われ尋問を受けますが、決定的な証拠はありませんでした。そこで唐周は、蛍灯の真意を探るため、美男計を用いて試してみますが、逆に蛍灯から告白されてしまいます。困惑した唐周は、最終的に彼女に忘痴咒をかけました。
その後、朝瀾は民衆を慰め、これからの平和を約束します。そして余墨は、創世大戦の真相を探るべく、引き続き調査を続けていくのでした。
31話
第三十一話は、敖宣が唐周たちに抱く不満をきっかけに巻き起こる一連の騒動を描いています。余墨と唐周が協力して敖宣とその配下たちに立ち向かう場面や、敖宣が朝瀾を人質に取り余墨を脅迫する場面などが描かれています。
この騒動の中で、余墨が九鰭族の末裔であることが明らかになり、彼の祖先の歴史についての議論が巻き起こると同時に、四海が混乱に陥る可能性も示唆されます。朝衍は、余墨がこの身分を利用して他の海域の支持を集め、敖宣に対抗することを提案します。熟考の末、余墨は自ら西海と北海へ赴き、同盟を結ぶことを決意します。
一方、薬草を採集していた顔淡は崖から転落しそうになりますが、唐周に助けられます。蛍灯は唐周の救命の恩に報いるため、心を込めて食事を用意し、顔淡にも気遣いを示します。
そして最後に、余墨が三海の軍隊を率いて反乱を起こそうとする中、顔淡は南海の問題を解決するための新たな考えを提案します。
30話
第30話は、霊貝族が東海龍王・敖宣に凌風弓を献上し、余墨の追捕を強化しようとする場面から始まります。余墨を守るため、朝瀾は自らを犠牲にし、敖宣との結婚を承諾しますが、心の中では依然として余墨を案じています。
一方、余墨、顔淡、唐周、蛍灯は師門へ戻る道中、顔淡は脚本を書いたり、料理を作ったりするなどして皆の関係を和ませ、余墨と唐周の和解にも成功。「日行一善」というグループを結成します。
そんな中、東海龍王が崩御。敖宣は権力固めのため朝瀾との結婚を急ぎます。そこに南海龍王・朝衍が現れ、余墨に朝瀾との婚約履行を求めます。
最終的に、余墨、顔淡、唐周一行は朝衍と共に南海へ戻りますが、敖宣の妨害に遭います。敖宣は南海を乗っ取ろうと企み、朝瀾を強引に連れ去ろうとするのでした。
29話
第二十九話は、唐周、顔淡、余墨たちが裴洛の秘密を暴く過程を描いています。蛍灯は合歓露を使って唐周を陥れようとしますが、唐周は見破り難を逃れます。余墨は裴洛が密かに修行をしているのではないかと疑い、裴洛の秘密の修練場を見つけ出します。唐周と顔淡は酒蔵を調べている際に襲撃を受け、殺害された女性が妖の仕業ではないことに気づきます。追跡符を使い、彼らは裴洛を見つけ、長生丹を得るために殺人を犯し、絳辰に罪をなすりつけていた事実を暴きます。裴洛の悪事が露見すると、余墨は異眼の力を收回し、裴洛は急速に老化し、自らの行いを悔やみます。裴洛と絳辰の物語は、彼が絳辰を裏切っていたことを明らかにします。最終的に、裴洛は深い悲しみに暮れながら息を引き取ります。
唐周、余墨、顔淡は理塵を見つけ、蛍灯を救出します。蛍灯は理塵を唐周に譲ることを決め、その条件として唐周に師門まで送り返してくれるよう頼みます。余墨は異眼の力を使って顔淡の人形の姿を元に戻し、三人は蛍灯を師門まで送り届け、顔淡が絳辰との約束を果たせるよう協力することにします。
28話
第二十八話は、主に余墨と唐周が顔淡を見つけ出し、治療へと連れて行く過程と、宮中の悪妖の真相を究明しようと奔走する様子を描いています。顔淡は毒に侵されていましたが、余墨と唐周の言い争いを止め、この出来事を記録に残すと申し出ます。
三人はその後、王宮へ向かい、捉妖師たちに囲まれた絳辰を見つけます。絳辰は必死に抵抗しますが、毒が深く、ついに力尽き、無念のうちに息を引き取ります。顔淡と唐周は真犯人は別にいるのではないかと疑い、宮中の曇花が異様に繁茂していることに気づき、妖術が使われているのではないかと考えます。
余墨は絳辰の部屋で封印された木箱を見つけ、裴洛からそれは絳辰の形見だと聞かされます。裴洛は余墨に、絳辰が自分の病を治してくれた時の話を語り、彼女が妖だと知っていながらも深く愛していたことを告白します。余墨は、行方不明になっていた異眼が裴洛にあることを発見し、取り戻すための行動に出ることを決意します。
27話
第二十七話は、顔淡が唐周と丹蜀たちを救い出すため、凌霄派への“襲撃”を企てる場面から始まります。彼女は放火や虎妖たちとの連携による混乱に乗じて、唐周の功績を認めさせ、罪を償わせることに成功します。しかし、その最中、虎妖は大師兄を襲おうとし、唐周が間一髪で阻止する場面もありました。
この一件を通して、顔淡と唐周の絆はさらに深まり、唐周の顔淡への想いはますます明らかになっていきます。しかし、凌霄派の未来のため、唐周は掌門から法環を受け取り、情を断ち切って修道に専念することを誓います。
一方、余墨は顔淡を探して王都へやって来ます。そこで唐周と鉢合わせ、激しい言い争いになりますが、顔淡の仲裁により、ひとまず事態は収束します。
また、裴洛は絳辰の目を使って復活し、安都王となります。しかし、絳辰に対しては冷酷な態度を取り続け、ついに絳辰は裴洛の本性を暴き、彼のもとを去っていきます。
そして、この話の中で、顔淡は蛍灯の待ち伏せに遭い、菡萏の姿に戻ってしまうのです。
26話
第二十六話は、顔淡と唐周のやり取りを中心に、二人の間に芽生える微妙な感情の変化を描いています。
顔淡は唐周の厳しい指導に不満を抱いていましたが、唐周は彼女の本当の身分を守るため、大師兄が彼女に近づくのを何度も阻止していました。顔淡は、自分が失くした沈花簪を唐周が持っていることに気づき、誤解が解けた後、二人の関係はより複雑なものへと変化していきます。唐周は顔淡に禁言の術をかけ、彼女が眠っている間にいたずらをして、顔に模様を描いてしまいます。
その後、妖魔退治の場で親友の丹蜀を助けようとした顔淡が危険に陥った時、唐周は間一髪で駆けつけ彼女を救います。大師兄は顔淡に求婚しますが、唐周はそれを阻止します。一方、唐周は小妖を密かに逃がしたことで掌門から罰を受けます。
さらに、顔淡と丹蜀を救うため、余墨は東海龍王の軍勢と衝突し、最後は朝瀾に救出されます。
この話はまた、唐周と剣の精霊・録鳴の過去、そして彼が夢に現れる女性への好奇心を抱いていることも明らかにしています。
25話
第二十五話は、主に唐周と顔淡が娘娘廟の秘密を深く探る様子を描いています。二人は沈湘君の本当の身分と、その背後にある一族の悲劇を発見します。沈湘君は表では狂ったふりをしていますが、実際は復讐のために生きており、父親の沈老爷が母親と姉を殺したと訴えます。しかし、沈湘君の真の目的が露呈すると、彼女は唐周と顔淡を襲いますが、最終的に唐周に阻止され、処刑されます。
この過程で、顔淡と唐周の関係はさらに深まります。同時に、唐周は仙衣の修復を通して新たな手がかりを得る一方、顔淡は唐周の傷跡と特別な状態を偶然に発見します。
さらに、二人は凌霄派に戻り掌門の寿宴に参加します。顔淡は唐周の生い立ちと凌霄派の掟について知り、これが今後の物語の展開へと繋がっていきます。
24話
第二十四話は、顔淡と唐周たちが娘娘の墓を探検する物語です。墓の中では、貴妃の怨霊が生み出した迷魂陣に遭遇し、斉牛、靳紅綿、秦明陽たちは幻覚に陥り、互いに攻撃し始めます。
唐周と顔淡は陣の影響を受けず、協力して脱出路を探し、コウモリの助けを借りてようやく生門を見つけ、脱出に成功します。
さらに、彼らは沈家の秘密も発見します。沈湘君は邪気に取り憑かれているようで、沈老爷は夜な夜な夢遊病のように亡き妻のための儀式を行っている様子です。
沈家の問題解決に尽力する中で、唐周は沈老爷から持ちかけられた縁談を断ります。この物語は、困難に勇敢に立ち向かう彼らの精神と、人間の貪欲さや身勝手さへの反省を描いています。
23話
第二十三話は、顔淡と余墨の交流、そして顔淡が悪徳商人・周善人に勇敢に立ち向かう様子を描いています。顔淡は漁師の娘たちの境遇に同情し、周善人をおちょくるような策略を巡らせます。その過程で唐周に誤解され捕らえられてしまいますが、持ち前の機転で窮地を脱します。一方、顔淡の失踪に気付いた余墨は、紫麟たちと協力して捜索を開始します。幾多の困難を乗り越え、顔淡と唐周は一時的な和解に至り、共に娘娘廟の謎を解き明かすため、青石鎮へ向かうことを決意します。このエピソードは、顔淡の知恵と勇気を際立たせると同時に、彼女と他の登場人物たちの関係性を深めるものとなっています。
22話
第二十二話は、琳琅が余墨との対決に敗れ、これが顔淡と余墨の仕組んだ計略で、琳琅に余墨への想いを諦めさせるためだと悟るところから始まります。紫麟は好機と見て琳琅に求婚しますが、琳琅は顔淡の救命の恩に報いるため、それを断ります。
一方、唐周は妖魔退治の最中に重傷を負い、録鳴が現れて救助しますが、自身の仙力が不足しているため唐周を完全に治癒することができず、仙衣を修復するために四大神器を探すよう唐周に告げます。
余墨は狐族で反乱が起きたことを知り、各族の力を結集して救援に向かいます。紫麟は救援活動で勇敢に戦いますが、それでも狐族の長老からの信頼を得ることはできません。
顔淡は花精族を守るため、唐周と駆け引きをし、最終的に花精族を安全な場所へ避難させることに成功します。
紫麟は琳琅に贈り物をしますが拒否されます。しかし、偶然舞い上がった蝶を見て琳琅は喜びます。顔淡は自分の過ちを償うため、自ら進んで料理を作る役目を引き受けます。
21話
第二十一話は、主に紫麟が余墨とその想い人を迎えるため、丹精込めて铘闌山を飾り付け、歓迎の儀式を準備する様子を描いています。しかし、余墨は一人で、しかも負傷して帰ってきます。彼は異眼を失ったことで深く落ち込んでいました。
その後、花精族の長が友好の証として八人の花妖を送り届けます。紫麟は余墨の代わりに花妖を選びますが、その最中に顔淡と出会います。顔淡は余墨に見破られ、さらに彼の助けもあって铘闌山に留まることになり、二人の関係は徐々に深まっていきます。顔淡は紫麟の正体が亀の妖怪だと気づき、からかうのでした。
铘闌山での顔淡の行動は、次第に他の種族の不満を招きますが、余墨は彼女を懸命に守ります。
そんな中、三尾雪狐族の琳琅が弟弟子である子炎の呪毒を解くため、铘闌山にやって来ます。これがきっかけで様々な出来事が起こりますが、最終的に余墨は顔淡が自分の妻であると明言し、琳琅から彼女を守るのでした。
20話
第二十話は、顔淡が歓喜戯班の新作「梨園会」で大成功を収める様子を描いています。同時に、蛍灯の罪が暴かれ、彼女は仙籍を剥奪され人間界へ落とされることになります。しかし、この裏には芷昔の綿密な計画があったのです。芷昔は蛍灯への復讐を果たすと共に、顔淡が花妖に姿を変えたという知らせを受け、激しく動揺します。
一方、創作に行き詰まった顔淡は、人間界の感情を体験することで新たなインスピレーションを得ようと決意します。顔淡を探すため、余墨はあらゆる手段を尽くします。また、顔淡の身を案じた絳辰は、彼女に信物として腕輪を渡し、花隠山へ向かうよう指示します。
花隠山に着いた顔淡は、そこで行われていた美人コンテストに参加し、紫藤という女性の付き添い侍女になります。余墨と紫麟は顔淡の捜索を続け、絳辰は余墨に顔淡探しへの協力を約束するのと同時に、裴洛の治療を依頼します。
そして最後に、応淵は唐周と名を変え、凌霄派に入門し降妖師となります。その頃、余墨は再び顔淡とすれ違ってしまうのでした。
19話
第十九話は、余墨と囚蜥の戦い、そして応淵が仙魔大戦の真相を探るべく下界へ向かう物語です。
余墨は囚蜥を打ち破り、紫麟の義兄弟の申し出を断りますが、紫麟をはじめとする妖怪たちの協力を得て、顔淡を探す旅を続けます。
一方、応淵は帝尊の許しを得て、記憶と仙力を保持したまま下界へと降り立ちます。芷昔は応淵を救うため自分の心臓を捧げ、仙人へと昇格しますが、応淵からの詰問を受け、心に深い恨みを募らせます。
顔淡は思いがけず下界に辿り著き、役者を装って生活を始めますが、そこで彼女を捕らえようとする捉妖師と遭遇します。
さらに、蛍灯と芷昔の間にも確執が生じ、芷昔は応淵の腰帯に特別なものを仕込んだことを蛍灯に明かします。それは蛍灯への復讐でした。
18話
第18話は、主に顔淡が夢蝶の再出現によって疑念を抱き、応淵との間に誤解が生じて落胆し、一人で夜忘川へ向かう決意をする様子を描いています。道中、冥王に無理やり連れ去られそうになった顔淡を、応淵が間一髪で助け出し、冥王と衝突、最後は冥王を制圧します。顔淡を守るため、応淵は一時的に彼女の聴覚を奪い、眠意丹を使って辛い記憶を忘れさせ、夜忘川へと送ります。一方、応淵は仙魔大戦に関する秘密の手がかりを見つけますが、冥王が口封じされたため、調査は難航します。また、顔淡を探していた余墨は危険に遭遇しますが、紫麟に助けられ、二人で敖宣の追跡から逃れます。傷を負った余墨は、囚蜥温泉で治療を受けます。南海龍王は朝瀾を連れて東海龍宮へ求婚に訪れますが、朝瀾は余墨の「死」の知らせを聞き、怒って立ち去ります。
17話
第十七話は、主に顔淡が前世の記憶を忘れられず、八百年もの間努力を重ねても夜忘川を渡ることができず、灰飛煙滅の危機に瀕している様子を描いています。録鳴はこの危機に気づき、焦って応淵に助けを求めます。一方、芷昔は応淵を目覚めさせるため、自らの霊力を使い果たして負傷してしまいます。目を覚ました応淵は、帝尊の妨害にも屈せず、顔淡を救うことを決意します。そしてついに、乙藏の姿で現れた応淵は、顔淡を説得して客棧へ連れ戻し、再び川を渡る手助けをすることを約束します。
それと時を同じくして、敖宣は朝瀾と余墨の関係を疑い、怒りに燃えて余墨への復讐を決意します。また、蛍灯は冥王と手を組み、顔淡の転生を阻止しようと企みます。顔淡を守るため、応淵は蓮の花の香りが漂う空間を作り出し、彼女が無事川を渡れるよう尽力します。
16話
第十六話は、夜忘川に戻って乙藏を探す顔淡と、彼女を救うために重傷を負い、仙力が尽き果て生死の境を彷徨う応淵の姿を描いています。帝尊は応淵に仙力を送り込み、二度と俗世に関わってはならないと警告します。目を覚ました応淵は、危険を顧みず焚元炉から顔淡が修繕した混元玉帯を取り戻し、帝君の座を退き、苟誕居で罪を償うことを決意します。余墨は応淵が苟誕居にいるのではないかと疑いますが、録鳴に止められます。録鳴は応淵が顔淡のために植えた蓮の実を見せ、二人は下界へ顔淡を探しに行くことを決めます。芷昔は顔淡が残した品々を見て罪悪感を抱き、彼女の行方を探ろうとします。応淵と芷昔は二人とも、渡川者の名簿に注目しています。一方、余墨と朝瀾は婚礼の機会を利用して天界から脱出します。朝瀾は自らの幸せを犠牲にして余墨が結界を開くのを助け、余墨は傷を負いながらも顔淡を探すため下界へと降りていきます。
15話
第十五話は、身分を隠した応淵が天牢にいる顔淡を見舞う場面から始まります。彼女のやつれた姿に心を痛め、必ず守ると誓います。その後、余墨が顔淡を助けに来ますが、彼女は無実を証明したいと、逃げることを拒みます。
三日後、応淵は顔淡を天刑台へ連れて行きます。蛍灯の反対を押し切り、無橋へと向かいます。無橋の上で、応淵の冷酷な言葉に絶望した顔淡は、橋から身を投げます。応淵もすぐ後を追います。駆けつけた余墨たちは、顔淡と応淵が橋から落ちたことを知り、余墨は顔淡が生きていると信じ、必ず見つけ出すと誓います。
応淵に助けられた顔淡は、彼との会話の中で、芷昔をかばった真相を明かします。しかし、顔淡の仙霊は砕け散ってしまい、天界に戻ることはできません。
最後は、夜叉乙藏の案内で、顔淡は忘川に入り、記憶を消して人間となる道を選びます。一方、応淵は情罰を受け、帝尊によって顔淡の記憶を消されてしまいます。応淵は私情を捨て、三界の平和を守るために職務に専念することを誓います。
14話
第十四話は、芷昔が顔淡への嫉妬から罠を仕掛け、濡れ衣を着せて天牢に送ってしまう物語です。芷昔の本来の目的は顔淡を衍虚天宮から追い出すことでしたが、蛍灯が芷昔から手に入れた菡萏の根を使って顔淡が芷昔を毒殺しようとしたと誣告し、事態はより深刻なものとなってしまいました。天牢の中で、芷昔は顔淡に謝罪しますが、顔淡は既に深く傷ついていました。一方、応淵は調査を進め、顔淡の無実を確信します。そして、火德元帥に貴重な棋譜や兵法書を差し出し、顔淡の罪を赦免する天書と交換することを願い出ます。同時に、余墨と朝瀾も協力して顔淡の救出を試みます。ついに朝瀾は喚心鈴を使い結界を破り、救出の準備を整えます。しかし、蛍灯は水面下で更に陰謀を企て、応淵と顔淡の仲を完全に引き裂こうと画策するのでした。
13話
第十三話は、敖宣が余墨との諍いから攻撃を仕掛けたところから始まります。余墨は九鰭族の技で自身を守りましたが、顔淡は真相を隠すため、余墨に雪霊芝を服用させたように見せかけました。朝瀾は余墨の正体に気づき、敖宣もまたその事実に驚きを隠せません。
一方、芷昔は顔淡と余墨の親密な様子に嫉妬し、応淵に告げ口し、自分も技を学びたいと申し出ます。顔淡は応淵と芷昔の関係を誤解し、落胆します。帝尊は断情線を用いて応淵と芷昔の間に恋愛感情がないことを証明しますが、顔淡は応淵への想いを断ち切ることができず、酒に溺れます。そして、芷昔の姿に変身して応淵に近づこうとしますが、相手にされません。芷昔はそんな顔淡を救おうと決意します。
そんな中、蛍灯が顔淡と芷昔に毒を盛ったと誣告します。帝尊は応淵にこの件の調査を命じ、結果、顔淡は濡れ衣を着せられ火刑に処されることになってしまいます。
12話
第12話では、天雷の酷刑によって重傷を負い昏睡状態に陥った顔淡が、余墨の治療によって意識を取り戻す様子が描かれています。一方、芷昔は応淵に疑念を抱かせないため、自ら負傷したかのように見せかけ、自分の半分の心臓を使って応淵を救ったと主張します。応淵は芷昔の行動に疑問を抱きながらも、最終的には彼女の言葉を信じます。目を覚ました顔淡は真実を知りますが、芷昔を守るため、彼女の嘘を暴くことなく、同時に応淵への想いを断ち切ることを決意します。
また、余墨の身分が疑われ、敖宣たちは彼の正体を明らかにするよう要求します。顔淡は余墨に雪霊芝を与えて回復を助け、朝瀾は余墨と出会い好意を抱きます。一方、敖宣は余墨に勝負を挑みます。
11話
第11話は、応淵と顔淡の深い愛情物語を描いています。応淵は顔淡に愛を告白しプロポーズ、二人は結婚後、幸せな日々を送ります。顔淡は息子・苟诞を授かりますが、応淵は無妄の炎の再発により苦しみ、顔淡を守るため、彼女を無理やり遠ざけます。顔淡は応淵を救うため、自らの心臓を抉り薬を練ります。芷昔はこのことを知り、顔淡が伏玄鼎を手に入れるのを手伝い、彼女の歩離鐲を修復することを約束します。蛍灯は芷昔に危害を加えようとし、芷昔は応淵を奪ったのは顔淡だと明かし、激怒した蛍灯は地涯へ向かいます。顔淡が天罰に遭う時、余墨が駆けつけ彼女を救い、蛍灯の更なる行動を阻止します。芷昔は計画が露呈することを恐れ、応淵に助けを求めることを決意します。この話は、顔淡の応淵への深い愛と、愛のために払った大きな犠牲を描いています。
10話
第10話では、火毒に侵された応淵を救うため、顔淡が氷浴による解毒を試みます。彼女は自身の菡萏真気を用いて応淵の回復を助け、その過程で二人の想いは徐々に深まっていきます。
応淵は身体の衰弱から度々苦しみに襲われますが、顔淡は献身的に看病するだけでなく、居心地の良い環境を整えたり、誕生日を共に過ごしたりと、あらゆる方法で彼の苦痛を和らげようとします。
応淵の病を治すため、顔淡は様々な方法を模索します。四葉菡萏の心臓を利用する方法も考えますが、応淵の強い反対に遭います。それでも諦めず、彼女は録鳴に助けを求め、応淵の夢の中に入り、彼を慰め、支えようとします。
この回で、二人の感情は、互いを気遣う気持ちから深い愛情へと発展し、生死を超えた絆が描かれています。
9話
第九話は、気分がすぐれない顔淡が仙亀を天界から連れ出そうと計画するところから始まります。その過程で様々なトラブルに見舞われ、思いがけず地涯に辿り着きます。そこで彼女は、罰を受けて贖罪中の応淵を発見します。彼は火毒に侵され、命が危ない状態でした。顔淡は応淵を励まし、助けの手を差し伸べ、自らを犠牲にしてでも彼を救おうとします。
一方、余墨は顔淡のために陰ながら尽力しますが、自分の気持ちを表に出すことなく秘めています。そんな中、東海龍王の来訪は敖宣と朝瀾に新たな修練方法をもたらすだけでなく、間接的に顔淡と余墨の協力を促すことになります。二人は応淵を救う方法を探る中で、四葉菡萏心が火毒を治す効果を持つことを突き止めます。顔淡は自らの心を使って応淵を救う決意をし、愛への強い執着と自己犠牲の精神を見せるのでした。
8話
第八話は、体内深く火毒に侵された応淵が、失明し仙霊と神魂を失い、隠遁して療傷に専念する様子を描いています。顔淡は、阻攔を恐れず応淵を探し続け、彼が残した痕跡を見つけると、静かに祈りを捧げ、帰りを待つことを誓います。応淵が既に天界を去った可能性があることを知っても、顔淡は諦めず真相を探ろうとします。
その過程で、顔淡は余墨と共に重傷を負った北溟仙君を救助し、北溟仙君が臨終の際に余墨と感動的な再会を果たす場面に立ち会います。顔淡は瑶池の宴の機会を利用して、余墨と小仙亀を助けようと奔走する一方、自身の才能も発揮します。宴の最中、火徳元帥は天界の仙たちの冷淡な態度に不満を抱き、帝尊の怒りを買ってしまいますが、顔淡は機転を利かせてこの危機を回避し、帝尊の賞賛を得て、芷昔に代わり下界へ劫を経験することになります。
最後に、芷昔の誤解と蛍灯の挑発を受けた顔淡は、戸惑いと疑問を抱えるのでした。
7話
第七話では、帝尊が天兵天将を結集し六界の反乱に立ち向かう様子が描かれます。出陣前の激励会で帝尊は兵士たちを鼓舞し、顔淡たちは戦士たちの無事を祈りました。
一方、結界の弱点に気づいた応淵は、自ら魔界へ赴き調査に乗り出します。そこで邪神・玄襄が神殿の巨柱を破壊し、九重天を水没させようと企んでいることを発見します。
同じ頃、神殿で祈りを捧げていた顔淡、録鳴、余墨は、巨柱の揺らぎを感じます。三人は力を合わせ、巨柱を守ろうと奮闘します。
前線では、応淵率いる天兵天将が玄襄を打ち破りますが、応淵は傷を負い毒に侵されてしまいます。巨柱を守った顔淡は霊力を使い果たし、芷昔は彼女に冷淡な態度を取ります。
戦友の犠牲に深く心を痛めた応淵は、火毒の再発により昏睡状態に陥ります。帝尊は、応淵が修行のため下界へ行ったと公表します。
戦後、仙界と神界は合併して天界となり、魔界の残党は忘川へと追放され、妖界は人間界に溶け込み、新たな三界の秩序が形成されました。
6話
第六話では、糸璇の物語を知った顔淡が自身の恋愛の運命を案じる様子が描かれています。応淵は天条を守ると言いながらも、顔淡への態度は徐々に軟化し、夜には顔淡を訪ねて天条の整理を手伝います。一方、顔淡は芷昔の誤解や蛍灯の挑発にも、持ち前の優しさで接します。過去の傷に苦しむ余墨は、酒に溺れてしまいますが、顔淡は彼を慰め、そばにいることを約束します。応淵は体内の魔力の苦しみを乗り越え、帝尊の助けを得ます。ある仙亀の願いを叶えるため、顔淡は危険を顧みず行動しますが、応淵の助けもあって無事に危機を脱します。二人の関係はさらに深まり、顔淡は応淵の傷の手当てをし、芝居に誘います。最後は、魔族の脅威に立ち向かうため、応淵が出陣を決意し、顔淡は彼の凱旋を祈ります。
5話
第五話では、応淵と顔淡のやり取り、そして火徳元帥との知恵比べが描かれています。応淵は顔淡が書いた戯曲「創世英雄伝」から、九鰭族の滅亡に関する情報を知りますが、彼自身詳しいことは知りません。一方、勝利に沸く火徳元帥は応淵に挑戦状を叩きつけ、兵法書を要求します。応淵は病気を装い、顔淡に協力を頼み、最終的に兵法書と引き換えに火徳元帥を退かせます。この過程で、顔淡は応淵が兵法書を棋譜の中に隠していた秘密に気付きます。
その後、応淵は顔淡と共に鯤に乗り、星空の海を遊覧します。顔淡は友達に贈るために星を集めます。旅の途中、二人は魔族の密偵に襲われますが、応淵は危機を無事に切り抜けます。その後、帝尊は応淵に対し、顔淡の気持ちの変化がもたらす影響について注意を促し、顔淡には霊枢筆を贈りますが、彼女はそれを使うことができません。
最後に、応淵は顔淡に、過去に自分が糸璇を処刑した真実を打ち明け、心の苦しみを吐露します。
4話
第四話では、蛍灯が顔淡への嫉妬から度々彼女を陥れる様子が描かれています。まずは玉帯事件をきっかけに顔淡と対立し、披香殿での稽古中に諍いを起こし、ついには顔淡に手を出してしまうのです。
一方、姉の芷昔を守るため、顔淡は危険な任務――破損した七つの法器を遣云宮へ運び処分する――に自ら志願します。その任務の最中、彦池仙君が紫薇瓶を使って悪事を企んでいることに気づき、危ういところで応淵の助けを得て、彦池仙君の陰謀を阻止することに成功します。
任務を終えた顔淡は、嘲笑された芷昔を慰め、諦めないよう励まします。そして最後は、顔淡と応淵が夜空の下で共に願い事をし、二人の間に芽生え始めた絆が感じられる場面で幕を閉じます。
3話
第三話では、余墨を救うため、顔淡は仙階の高い人物を探し助けを求めます。最終的に計都星君が手を差し伸べ、余墨の治療に協力することになりました。顔淡は余墨に全力で彼を守ると約束し、証として彼の腕に菡萏の花を刻みました。
一方、応淵は計都星君と協力し、魔族のスパイを調査していました。二人は魔族が残した手がかりを発見し、更なる行動計画を立てます。
顔淡は応淵に対抗するため、仙亀に鍼を打ったり、応淵の茶に薬を混ぜたり、彼の衣服を盗んだりなど、様々な方法を試みますが、いずれも失敗に終わります。顔淡が自分に近づかないよう、応淵は彼女に歩離鐲をはめました。
また、爍驊長老は仙界を攻めるため兵力を集結させていましたが、邪神玄襄とは意見が合わず、両者は激しく対立していました。
顔淡は応淵を避けながら、打開策を探ろうとしますが、天条に触れてしまい行動が制限されてしまいます。
2話
第二話は、混元玉帯が毀されてしまった責任を勇敢にも引き受けた顔淡が、仙侍長の付き添いで応淵に事情を説明する場面から始まります。
一方、魔族内部では内乱が勃発。霑夷長老が妙法閣の前任掌事・糸璇と結託し、九重天の強力な法器を盗み出します。しかし、応淵が間一髪で介入。自らが修羅族の末裔であることを明かし、仮乱を鎮圧します。
糸璇は霑夷との共謀により死刑を宣告されますが、応淵の助命嘆願も虚しく、悔い改めることなく処刑されます。
混元玉帯の件で応淵から罰を受けた顔淡でしたが、持ち前の知恵で複雑な碁局を解き、応淵に認められます。
その後、顔淡は「創世英雄伝」を執筆し、新たに知り合った小魚精の余墨と共に崑崙神樹の秘密を探る旅に出ます。地涯にて危険な目に遭いますが、余墨は勇敢にも顔淡を守り抜くのでした。
1話
第一話は、顔淡が碧水寒潭に身を投げる絶望的な場面から始まります。物語はそこから五百年前へと遡り、上古の遺族が残した二輪の四葉菡萏が仙界の注目の的となっていた時代を描きます。
瑶池の盛宴で、魔族の長老・爍驊が引き起こした騒動を、応淵が鎮めます。そして、二輪の菡萏を二人の少女、芷昔と顔淡へと変化させ、仙界に残ることを許しました。
三百年後、芷昔は妙法閣の副掌事へと昇進しますが、顔淡は未だ普通の仙侍に過ぎません。顔淡は録鳴と密かに賭けをし、接星大典で鮫珠鏡を使って星の様子を覗こうとしますが、失敗に終わります。
一方、芷昔は蛍灯仙子の陰謀を暴き、応淵の信頼を得て、集めた星光を顔淡に贈ります。顔淡は北溟仙君の助けを借りて、仙亀がひっくり返る事件を解決し、さらに、釈雲が龍族を密かに世話している秘密を偶然発見します。
最後に、顔淡は法術の修行中に、芷昔が応淵に贈ろうとしていた混元玉帯の宝石を誤って割ってしまい、芷昔をひどく慌てさせるのでした。
全38話ネタバレ
キャスト、登場人物
顔淡(がんたん)
楊紫(ヤン・ズー)
応淵(おうえん)
成毅(チョン・イー)
唐周(とうしゅう)
成毅(チョン・イー)
余墨(よぼく)
張睿(チャン·ルイ)