あらすじ

第二十六話は、顔淡がんたん唐周とうしゅうのやり取りを中心に、二人の間に芽生える微妙な感情の変化を描いています。

顔淡がんたん唐周とうしゅうの厳しい指導に不満を抱いていましたが、唐周とうしゅうは彼女の本当の身分を守るため、大師兄だいしけいが彼女に近づくのを何度も阻止していました。顔淡がんたんは、自分が失くした沈花簪を唐周とうしゅうが持っていることに気づき、誤解が解けた後、二人の関係はより複雑なものへと変化していきます。唐周とうしゅう顔淡がんたんに禁言の術をかけ、彼女が眠っている間にいたずらをして、顔に模様を描いてしまいます。

その後、妖魔退治の場で親友の丹蜀たんしょくを助けようとした顔淡がんたんが危険に陥った時、唐周とうしゅうは間一髪で駆けつけ彼女を救います。大師兄だいしけい顔淡がんたんに求婚しますが、唐周とうしゅうはそれを阻止します。一方、唐周とうしゅうは小妖を密かに逃がしたことで掌門しょうもんから罰を受けます。

さらに、顔淡がんたん丹蜀たんしょくを救うため、余墨よぼく東海龍王とうかいりゅうおうの軍勢と衝突し、最後は朝瀾ちょうらんに救出されます。

この話はまた、唐周とうしゅうと剣の精霊・録鳴ろくめいの過去、そして彼が夢に現れる女性への好奇心を抱いていることも明らかにしています。

ネタバレ

唐周とうしゅう顔淡がんたんに修行をさせようとしますが、大師兄だいしけいは彼女を気遣い、一緒に修行を申し出ます。しかし、唐周とうしゅうはそれを許しません。

突然の雷雨で、顔淡がんたんが幹していた古書が濡れてしまいます。妖力を使おうとする彼女を、唐周とうしゅうは正体バレを恐れて止めます。大師兄だいしけいからの蟹取りの誘いを断った顔淡がんたんは、濡れた書物の整理を手伝います。去り際に大師兄だいしけい唐周とうしゅうに釘を刺しますが、唐周とうしゅう顔淡がんたんとの関係は兄妹だと説明します。

顔淡がんたん唐周とうしゅうが持っていた簪が、自分が失くした沉花簪だと気づきます。唐周とうしゅうの師匠が以前彼女に因縁をつけてきた張本人だと分かり、怒った顔淡がんたんは師匠の悪行を世間に公表すると息巻きます。唐周とうしゅうは彼女に禁語の呪いをかけ、薬材を挽かせます。その後、罪悪感から簪を返します。顔淡がんたんは睡眠の呪文を見つけ、唐周とうしゅうに試しますが、彼は演技でした。逆に顔淡がんたんに呪文をかけ、彼女の顔に亀の絵を描いてしまいます。

秦綺が唐周とうしゅうを夜警に誘いますが、それは仲間との集まりの口実でした。呪いが解けた顔淡がんたんは、顔の絵に気づき激怒します。

焚火を囲み、皆で怪談を始めます。顔淡がんたん唐周とうしゅうにも話を促し、彼はわざと彼女に近づき脅かします。驚いた顔淡がんたんは思わず唐周とうしゅうに口づけしてしまい、顔を赤らめて逃げ出します。

余墨よぼく紫麟しりん顔淡がんたんを探し、捉妖陣を見つけますが、手掛かりは得られません。余墨よぼく顔淡がんたん凌霄派りょうしょうはにいると確信し、铘闌山えいらんざんの妖怪と共に凌霄派りょうしょうはへ向かいます。

余墨よぼくは降妖堂で捕らわれた小妖を見つけますが、敖宣ごうせんに襲撃され負傷します。それでも脱出した余墨よぼくは、後に朝瀾ちょうらんに助けられます。東海龍王とうかいりゅうおう敖宣ごうせん余墨よぼくの処刑を命じます。

唐周とうしゅう顔淡がんたんに大量のクルミを剝かせ、部屋に呪符を仕掛けます。大師兄だいしけい顔淡がんたんにプロポーズしますが、彼女は八字を理由に断り、呪符解除を頼みます。

顔淡がんたんは降妖堂で丹蜀たんしょくを見つけ、余墨よぼくが彼女を探していることを聞きます。妖怪たちを助けようとする顔淡がんたんは罠に掛かりますが、唐周とうしゅうに助けられます。

大師兄だいしけい顔淡がんたんに八字を聞きに来ますが、唐周とうしゅうは二人の結婚に仮対します。唐周とうしゅう大師兄だいしけいに降妖堂の調査を依頼し、顔淡がんたんの行動を製限します。

掌門しょうもんの誕生日、唐周とうしゅうは後継者に指名されますが、大師兄だいしけいは小妖解放の件を暴露します。掌門しょうもん唐周とうしゅうを罰し、顔淡がんたんは彼を庇いますが、追い払われます。

剣霊の録鳴ろくめい唐周とうしゅうを訪ね、天界での過去を仄めかし、仙衣の修復を促します。

第26話の感想

第26話は、コメディとシリアスが絶妙に絡み合い、見ていて飽きさせない展開でした。特に、唐周とうしゅう顔淡がんたんのやり取りは微笑ましい仮面、二人の間の複雑な感情も垣間見え、今後の展開がますます気になります。

顔淡がんたんの可愛らしさは相変わらずで、唐周とうしゅうに呪いをかけられて顔に亀の絵を描かれるシーンは爆笑ものでした。真面目な修行シーンとコミカルなシーンのギャップが、彼女のキャラクターの魅力をさらに引き立てています。一方、唐周とうしゅうは一見冷淡に見えますが、顔淡がんたんへの想いが少しずつ溢れ出ているように感じます。禁語の呪いをかけた後、簪を返すところに彼の優しさが見え隠れします。

大師兄だいしけい顔淡がんたんへの真っ直ぐな愛情表現も印象的でした。唐周とうしゅうへのライバル心もむき出しで、二人の関係に今後どう影響していくのか注目です。

つづく