あらすじ
第三話では、余墨を救うため、顔淡は仙階の高い人物を探し助けを求めます。最終的に計都星君が手を差し伸べ、余墨の治療に協力することになりました。顔淡は余墨に全力で彼を守ると約束し、証として彼の腕に菡萏の花を刻みました。
一方、応淵は計都星君と協力し、魔族のスパイを調査していました。二人は魔族が残した手がかりを発見し、更なる行動計画を立てます。
顔淡は応淵に対抗するため、仙亀に鍼を打ったり、応淵の茶に薬を混ぜたり、彼の衣服を盗んだりなど、様々な方法を試みますが、いずれも失敗に終わります。顔淡が自分に近づかないよう、応淵は彼女に歩離鐲をはめました。
また、爍驊長老は仙界を攻めるため兵力を集結させていましたが、邪神玄襄とは意見が合わず、両者は激しく対立していました。
顔淡は応淵を避けながら、打開策を探ろうとしますが、天条に触れてしまい行動が制限されてしまいます。
ネタバレ
録鳴の知らせを受け、顔淡は余墨を救うため、仙階の高い人物を探しに向かいます。そこで計都星君に遭遇し、彼の助けにより余墨は一命を取り留めます。四大帝君に次ぐ法力の持ち主でありながら謙虚な計都星君に、顔淡は感銘を受けます。
顔淡は余墨の腕に菡萏の花を刻み、彼を守ることを誓います。二人は榮辱を共にすることを約束し、余墨の心は温かさで満たされます。一方、糸璇が生前、魔族の霑夷と結託し、上古の法器を盗み、魔族のスパイを九重天に潜入させていたことが発覚します。スパイが地涯に出入りしていたことを突き止めた応淵は、帝尊に地涯の破壊を願い出ます。応淵は計都星君と共に地涯へ赴き、昭聖帝君の神器「理塵」で浄化を行います。計都星君が出口を封鎖しようとすると、応淵は罠として利用するため、それを止めます。
応淵と計都星君は、九重天に潜む他のスパイを見つけ出すために行動を開始します。弥勒宮の仙侍に偽装したスパイの存在を突き止めた二人は、天街で彼らを待ち伏せします。応淵は宮壁に刻まれた五弁の梅の中で、一つだけ六弁の梅があることに気づき、余分な花弁を摘み取ります。そこに魔族の文字で書かれた情報を見つけ、上仙の陶紫炁に解読を依頼します。
顔淡は余墨を連れ、太幽閣でこっそりスープを作っていました。彼女は余墨に護身術を教えようとしますが、余墨は乗り気ではありません。しかし、顔淡に押し切られ、試しに術を使ったところ、凄まじい威力を発揮してしまいます。騒ぎを聞きつけた子淮仙君が仙侍と共に現れ、顔淡は余墨を隠します。子淮仙君が入り口に結界を張ったため、二人は閉じ込められてしまいます。顔淡は先に出て謝罪し、後で余墨を助け出すことを決意します。
顔淡は応淵のためにスープを作っていたと嘘をつき、子淮仙君は衍虚天宮へ行き、応淵に謝罪します。何も知らない応淵に対し、顔淡は大袈裟に泣き喚き、応淵の嘘と冷酷さを非難し、子淮仙君に助けを求めます。怯えた子淮仙君は逃げ出してしまいます。顔淡は応淵に謝罪し、罰として法術と碁譜の書き写しを命じられます。余墨は顔淡に早く逃げるように促しますが、顔淡は応淵の正体を暴こうと残ります。
顔淡は仙亀の仙身を直し、応淵の癖を証言させようと企みます。古籍で方法を見つけ、余墨の仮対を押し切り仙亀に針を刺しますが、仙亀は気を失ってしまいます。余墨が仙亀を蘇生させます。翌朝、再びひっくり返された仙亀を見つけ、顔淡は怒り心頭で、応淵に仕返しを誓います。
応淵と計都星君は囲碁を打ちながら、魔族スパイの捕獲方法を話し合っています。顔淡は二人にお茶を出し、応淵の茶碗に薬を仕込みますが、応淵に見破られ、計都星君と茶碗を交換しようとします。慌てた顔淡は同じお茶をもう一杯持ってきます。諦めきれない顔淡は、応淵が温泉に入っている間に服を盗もうとしますが、見つかり、恥をかかされます。その後、混元玉帯を修理した顔淡は、それを応淵に渡します。応淵は顔淡に歩離镯を付けさせ、彼女が近づくと弾き飛ばされるようにします。顔淡は困り果てます。
爍驊長老は十万の兵を集め、さらに兵を集めて仙界に攻め込もうとしますが、邪神玄襄は仮対します。二人は対立し、譲りません。顔淡は応淵を避けようとしますが、応淵は歩離镯を使って彼女を困らせ続けます。困り果てた顔淡は録鳴に相談し、美人計を使うよう助言されますが、それは天条に違仮します。諦めきれない顔淡は応淵を奇襲しようとしますが、逆に取り押さえられてしまいます。
第3話 感想
第3話は、コメディ要素とシリアスな展開が絶妙に絡み合い、見ていて飽きないエピソードでした。特に顔淡のコミカルな奮闘ぶりは、見ていて笑いを誘います。余墨を救うために奔走したり、応淵に仕返しをしようと様々な企みを計画する様子は、彼女の機転と行動力の高さを改めて感じさせます。一方で、魔族のスパイの存在や、爍驊長老の不穏な動きなど、物語の根幹に関わる重要な伏線も散りばめられており、今後の展開への期待が高まります。
顔淡と応淵の関係性も、このエピソードの大きな見どころの一つです。顔淡は応淵に様々な方法で挑みますが、その度に返り討ちに遭い、コミカルなやり取りが繰り広げられます。しかし、二人の間には、互いに意識し合っているような、微妙な空気が漂っているのも事実です。今後、二人の関係がどのように変化していくのか、注目したいところです。
また、計都星君の登場も印象的でした。圧倒的な力を持つにも関わらず、謙虚で温厚な人柄は、顔淡だけでなく、視聴者にも好印象を与えたことでしょう。今後の物語において、彼がどのような役割を果たしていくのか、期待が高まります。
つづく