千紫万華~重紫(ちょうし)に捧ぐ不滅の愛~ 第14話 あらすじ/ネタバレ

重華宮

重華宮内に重苦しい空気が漂う。洛音凡(らくいんはん)は怒りを抑えきれずに重紫(ちょうし)を連れて帰ってきたが、重紫(ちょうし)は突然彼を引き寄せ、二人は間近に顔を寄せ合う。この予期せぬ親密さに驚きを隠せない二人だったが、重紫(ちょうし)が沈黙を破り、洛音凡(らくいんはん)の首に腕を回しキスをしようとする。しかし、洛音凡(らくいんはん)は彼女を素早く突き放してしまう。この行動は重紫(ちょうし)体内の噬心毒を刺激し、彼女は激痛に襲われる。洛音凡(らくいんはん)は動揺を隠せないが、複雑な感情を抑え込み、冷たく重紫(ちょうし)に修行に専念するよう告げる。重紫(ちょうし)は涙を堪えながら承諾するが、心は疑問と悲しみでいっぱいだった。

その後

人々は魔剣を浄化する計画を進めていたが、重紫(ちょうし)は何も知らされないままだった。彼女は以前のような平穏な日々を取り戻そうとするが、師匠の態度が冷たくなっていることに気づく。重紫(ちょうし)はかつての師弟関係を取り戻したいと願う。一方、秦珂(しんか)は塵世を断ち切る決意をし、虞度(ぐど)に手紙を託して母に伝える。虞度(ぐど)は秦珂(しんか)の悟りには満足するが、彼が重紫(ちょうし)に想いを寄せていることを知り、洛音凡(らくいんはん)に勝たなければいけないと忠告する。また、司馬妙元(しばみょうげん)は父の無事を心配して下山を願い出るが、閔雲中(ぴんうんちゅう)に修行に集中するよう諭される。

重紫(ちょうし)の葛藤

重紫(ちょうし)は崖に立ち、燕真珠(えんしんじゅ)と成峰(せいほう)の幸せそうな様子を見て羨ましさを感じると同時に落胆する。司馬妙元(しばみょうげん)は閔雲中(ぴんうんちゅう)の言葉に影響を受け、重紫(ちょうし)を罰しようとするが、卓昊(たくこう)に止められる。卓昊(たくこう)は重紫(ちょうし)が洛音凡(らくいんはん)を想っていることを知りながらも告白するが、断られてしまう。彼は落胆し、洛音凡(らくいんはん)の心には蒼生しかいないことを悟り、重紫(ちょうし)に執著を捨てるよう説得する。怒りに駆られた卓昊(たくこう)は洛音凡(らくいんはん)と対峙し、剣を向けるが、あっさりと返り討ちに遭う。彼は自分の弱さを痛感し、洛音凡(らくいんはん)を超えることを誓う。

人間界の動乱

人間界では司馬家が没落し、秦珂(しんか)と司馬妙元(しばみょうげん)は家族の因縁によって確執が生じる。秦珂(しんか)は司馬妙元(しばみょうげん)に過去を捨てて一緒に修仙の道を歩むよう説得する。一方、重紫(ちょうし)は魔剣の秘密を知り、洛音凡(らくいんはん)を問い詰める。洛音凡(らくいんはん)は六界の安寧のためにすべてを語った。重紫(ちょうし)は師匠の苦衷を理解するが、楚不復(そふふく)の犠牲に心を痛める。

魔族の動き

洛音凡(らくいんはん)は魔剣の浄化前に変事が起きることを防ぐため、重華宮の外に結界を張り、重紫(ちょうし)に外出を禁じる。重紫(ちょうし)は洛音凡(らくいんはん)が自分にも同じように接するのかと問うが、彼は沈黙する。重紫(ちょうし)は涙ながらに彼を見送り、重華宮はさらに寂しい雰囲気に包まれる。一方、魔族は蠢動し、天之邪(あまのじゃく)と黒袍の女は洛音凡(らくいんはん)をおびき出す計画を立てる。魔族の大軍が南華(なんか)を襲撃し、閔雲中(ぴんうんちゅう)たちは必死に抵抗する。重紫(ちょうし)は禁を破って六界碑に駆けつけ、同門の惨状と燕真珠(えんしんじゅ)の負傷を目の当たりにする。彼女は魔剣のもとへ向かうが、司馬妙元(しばみょうげん)の様子がおかしいことに気づく。司馬妙元(しばみょうげん)は重紫(ちょうし)が浄化陣を破壊したと非難する。重紫(ちょうし)が窮地に陥った時、虚天蛇(きょてんしゃ)が命を賭して彼女を守り、灰燼と化す。その頃、洛音凡(らくいんはん)たちが到著し、誤解と危機が交錯する嵐が巻き起こる。

重紫(ちょうし)の運命

司馬妙元(しばみょうげん)は目を覚ますと、重紫が毒を盛って無方珠を破壊したと非難する。重紫は弁解のしようがなく、怒りと絶望から魔気が溢れ出す。周囲の人々は驚き、魔尊逆輪(ぎゃくりん)の影を見る。重紫の運命は不可逆的な方向へと向かっているように見える。洛音凡(らくいんはん)は剣を構え、愛、憎しみ、責任、犠牲を巡る戦いが始まる。

第14話の感想

第14話は、重紫と洛音凡(らくいんはん)の関係が大きく動き、物語が大きく展開する重要なエピソードでした。重紫が洛音凡(らくいんはん)にキスをしようとしたシーンは、二人の関係に変化の兆しを感じさせ、期待が高まりました。しかし、洛音凡(らくいんはん)が重紫を突き放したことで、二人の間に大きな溝ができてしまったように感じました。

また、魔族の動きが活発になり、人間界にも大きな影響を与え始めました。秦珂(しんか)と司馬妙元(しばみょうげん)の確執や、魔族の南華(なんか)襲撃など、物語は緊迫した展開を迎えています。

重紫は、魔剣の秘密を知り、洛音凡(らくいんはん)を問い詰めるシーンで、師匠への信頼が揺らぎ始めているように感じました。そして、虚天蛇(きょてんしゃ)が命を賭して重紫を守ったシーンは、感動的でした。

つづく