千紫万華~重紫(ちょうし)に捧ぐ不滅の愛~ 第18話 あらすじ/ネタバレ

洛音凡(らくいんはん)と重紫(ちょうし)の甘いひととき

洛音凡(らくいんはん)は重紫(ちょうし)を盤海鎮の熙春楼に連れ出し、二人で茶と点心を楽しみながら美酒を酌み交わした。重紫(ちょうし)は周りの景色に覚えがあるような気がしたが、記憶の糸を掴むことはできなかった。洛音凡(らくいんはん)は微笑みを浮かべて、優しい眼差しで見つめていた。

酒を飲みすぎた重紫(ちょうし)は酔いが回り、洛音凡(らくいんはん)の袖を掴んで「師匠、行かないで」と幼い頃に父親を失う恐怖を思い出したかのように呟いた。洛音凡(らくいんはん)は重紫(ちょうし)の願いを受け入れ、永遠に守ることを約束した。

重紫(ちょうし)の想いを込めた贈り物

翌日、重紫(ちょうし)は洛音凡(らくいんはん)に心を込めた手作りの点心をプレゼントした。しかし、洛音凡(らくいんはん)はそれらの点心にありふれた名前を付けてしまい、重紫(ちょうし)は少し落胆した。

そこに秦珂(しんか)が突然現れ、洛音凡(らくいんはん)が重紫(ちょうし)と同じ名前を弟子に付けたことに対して不満を表明した。洛音凡(らくいんはん)は不快感を示し、将碁を口実に秦珂(しんか)を追い出した。

星璨法杖との出会い

その後、重紫(ちょうし)は洛音凡(らくいんはん)に何故自分に特別なのかと尋ねたが、洛音凡(らくいんはん)は曖昧な返答をして、慕玉(ぼぎょく)と共に法器庫に連れて行き、自分に合った武器を選ぶように言った。

法器庫には様々な法器が並んでいたが、重紫(ちょうし)は自分に合うものが見つからなかった。慕玉(ぼぎょく)は「今はまだ時ではないのかもしれない」と慰めた。

その時、洛音凡(らくいんはん)が星璨法杖を自ら取り出した。法杖は重紫(ちょうし)と不思議な繋がりがあり、瞬時に彼女のものになった。重紫(ちょうし)は凡人なので、法杖を扱うのはぎこちなく滑稽だったが、洛音凡(らくいんはん)は辛抱強く指導してくれた。二人は近距離で接することで、お互いの心に波紋が広がっていった。洛音凡(らくいんはん)は、彼女を二度と傷つけないように守ると決意した。

蛟王(ぎょおう)の脅威と陰水仙(いんすいせん)の秘密任務

一方、河洛の地では妖族の蛟王(ぎょおう)が暴れ、人々は苦しんでいた。魔族の陰水仙(いんすいせん)は亡月(ぼうげつ)からの命令を受け、蛟王(ぎょおう)を降伏させて魔族の力を強化する必要があった。彼女は雪凌(せつりょう)が眠っている間に巧妙に法術を使って姿を消し、秘密任務を遂行し続けた。

実は、蛟王(ぎょおう)はかつて逆輪(ぎゃくりん)の配下であったが、逆輪(ぎゃくりん)の敗北と共に人間界に逃れてきた小勢力の一つだった。青華宮と南華(なんか)派は手を組み、洛音凡(らくいんはん)を隊長とする精鋭部隊を率いて蛟王(ぎょおう)を討伐し、六界の安寧を取り戻すことを決意した。

重紫(ちょうし)の決意と秦珂(しんか)の協力

洛音凡(らくいんはん)は重紫(ちょうし)のことが心配で、霊力の詰まった点心を送ったが、重紫(ちょうし)はそれを普通の軽食として食べてしまった。燕真珠(えんしんじゅ)はそれを知って、洛音凡(らくいんはん)の重紫(ちょうし)への寵愛を羨ましく思いながらも感慨深げだった。

偶然にも、重紫(ちょうし)は自分と同じ名前の師姉の悲劇を知った。彼女は残念に思ったが、師匠に非はないと考えた。彼女は部屋に残された遺品を黙々と整理しながら、複雑な気持ちになった。

洛音凡(らくいんはん)が下山して妖を退治する予定だと知った重紫(ちょうし)は、自分も行きたいと申し出たが、閔雲中(ぴんうんちゅう)に止められてしまった。司馬妙元(しばみょうげん)の冷やかしに対して、重紫(ちょうし)は星璨法杖を盾に仮撃し、雪辱を果たした。

最終的に、重紫(ちょうし)は密かに下山部隊に紛れ込み、師匠と共に戦う決意をした。秦珂(しんか)は彼女の行動に気付いたが、黙って見逃し、この冒険の旅に温かさと支えを与えた。

夜幕の訪れと友情の芽生え

夜が訪れ、重紫(ちょうし)は修炼中に洛音凡(らくいんはん)から護身用の巾著袋を受け取り、師匠の無償の愛情を感じて心が温まった。秦珂(しんか)は庭で思いに耽っていたが、重紫(ちょうし)の突然の訪問で静寂が破られた。二人は妖王伝説から武道の試合まで様々な話をし、いつの間にか友情が芽生えていった。

これらの出来事は、これから訪れるであろう困難な挑戦に備えるための、堅固な感情の基盤となった。

第18話の感想

第18話は、洛音凡(らくいんはん)と重紫の甘いひとときや、重紫の成長、そして新たな展開が盛りだくさんの回でした。

洛音凡(らくいんはん)と重紫のやりとりは、見ていて微笑ましく、二人の絆が深まっている様子が伝わってきました。洛音凡(らくいんはん)の重紫への愛情は、言葉だけでなく行動にも表れていて、とても素敵でした。

重紫は、洛音凡(らくいんはん)の指導のもと、著実に成長している様子が描かれていました。星璨法杖を手に入れたことで、彼女の力もさらに開花していくでしょう。

また、秦珂(しんか)と重紫の友情も芽生え始め、今後の展開が楽しみになりました。

一方で、蛟王(ぎょおう)の脅威や陰水仙(いんすいせん)の秘密任務など、今後の展開を予感させる要素も登場しました。六界の安寧を取り戻すため、洛音凡(らくいんはん)と重紫はどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。

つづく