千紫万華~重紫(ちょうし)に捧ぐ不滅の愛~ 第23話 あらすじ/ネタバレ

夜も更け、重紫(ちょうし)は一人山に座り、思いにふける。洛音凡(らくいんはん)と卓雲姫(くもひめ)の幸せそうな様子が脳裏に浮かび、胸が締め付けられる。燕真珠(えんしんじゅ)はそんな重紫(ちょうし)を慰め、真の愛はあらゆる境界を超越する、身分や立場は世俗の枷鎖に過ぎないと語る。

慕玉(ぼぎょく)は重紫(ちょうし)の苦しみを見て、洛音凡(らくいんはん)に私的に忠告する。洛音凡(らくいんはん)は二人の女性を苦しめないよう、自分の感情を正しく処理する必要があると。しかし、この会話は偶然にも聴雪(ちょうせつ)に聞かれてしまう。聴雪(ちょうせつ)は悪だくみを考え、洛音凡(らくいんはん)が雲姫(くもひめ)と婚礼を準備しており、重紫(ちょうし)を玉晨峰に送ろうとしているという噂を重紫(ちょうし)に流す。

重紫(ちょうし)は半信半疑ながらも動揺を隠せず、洛音凡(らくいんはん)に真実を確かめるため山を下りる。青華宮から届いた聘礼は、重紫(ちょうし)の心を完全に打ち砕いた。洛音凡(らくいんはん)が雲姫(くもひめ)を娶ろうとしていると誤解した重紫(ちょうし)は、洛音凡(らくいんはん)の負担にならないよう玉晨峰に行くことを決意する。

洛音凡(らくいんはん)は重紫(ちょうし)の決断を知り、怒りと悲しみが入り混じる。彼は嗜心毒の発作に苦しむも、耐え忍び、重紫(ちょうし)の去る背中を見つめる。

玉晨峰での重紫(ちょうし)は、慕玉(ぼぎょく)らに気遣われるも、洛音凡(らくいんはん)を想い続ける。洛音凡(らくいんはん)も重紫を気にかけており、慕玉(ぼぎょく)に果物と修理された玉簪を託す。玉簪を身につける重紫は、師匠がそばにいるように感じ、洛音凡(らくいんはん)にふさわしい存在になるため、より強くなることを誓う。

一方、闵素秋(びんそしゅう)は卓昊(たくこう)への想いが冷たくあしらわれ、南華(なんか)派への帰還を理由に卓昊(たくこう)の気を引こうとする。卓耀(たくよう)は娘を憐れみ、卓昊(たくこう)との縁談を進め、両派の関係を安定させようと考える。閔雲中(ぴんうんちゅう)は賛成し、盛大に嫁がせると約束する。

雲姫(くもひめ)は洛音凡(らくいんはん)が嗜心毒に苦しんでいることを知り、重紫への想いを断ち切ることが彼を救う唯一の方法だと考える。そこで、重紫が夢の中で洛音凡に裏切られる体験をさせることで、彼女に自発的に諦めさせようとする。

悪夢から目覚めた重紫に、雲姫(くもひめ)は去るように説得するが、重紫は拒否し、洛音凡に真実を確かめる。洛音凡は婚約を否定し、重紫と抱き合うが、彼女を守るため、記憶を消してしまう。

燕真珠(えんしんじゅ)は洛音凡に出会い、雲姫(くもひめ)との結婚について問いただすが、洛音凡は何も答えず立ち去る。記憶が空白となった重紫は、誰かが雲姫を殺すように命じたことだけを覚えている。内心では抵抗するものの、意識が薄れ、雲姫のもとへ向かい、衝動的に緻命傷を負わせる。この出来事は、今後の複雑な感情の葛藤の序章となる。

第23話の感想

第23話は、重紫と洛音凡の複雑な関係がさらに深まる重要なエピソードでした。重紫は洛音凡と卓雲姫の仲睦まじい様子を見て、苦悩と嫉妬にさいなまれます。慕玉(ぼぎょく)や燕真珠(えんしんじゅ)の言葉に慰められながらも、心の傷は癒えません。

一方、洛音凡は嗜心毒に苦しみながらも、重紫への想いを断ち切ることができません。雲姫の策略により、重紫は夢の中で洛音凡に裏切られる体験をし、心を深く傷つけられます。

そして、記憶を失った重紫は、雲姫を殺害するという衝撃的な行動に出ます。この事件は、今後の物語に大きな影響を与えるでしょう。

つづく