千紫万華~重紫(ちょうし)に捧ぐ不滅の愛~ 第26話 あらすじ/ネタバレ
洛音凡(らくいんはん)は重紫(ちょうし)の体内の煞気を消すため、彼女を再び氷牢に封印する決断を下しました。闵雲中(びんうんちゅう)も彼の決意を支持します。洛音凡(らくいんはん)は重紫(ちょうし)の五脏六腑、十二経脈を封じ、彼女を無痛無悲の夢境に閉じ込めました。
しかし、運命は残酷です。洛音凡(らくいんはん)の警戒にもかかわらず、聴雪(ちょうせつ)は玉虚子(ぎょくきょし)を騙して氷牢に侵入し、禁製を解除します。そして洛音凡(らくいんはん)の姿に変身して重紫(ちょうし)を目覚めさせます。その後、聴雪(ちょうせつ)は重紫(ちょうし)を容赦なく拷問します。洛音凡(らくいんはん)は何も知らず、重紫(ちょうし)と同じ苦しみを受け入れるために解毒剤を捨てて修行に入ります。
重紫(ちょうし)は氷牢で3年間を過ごします。鎖仙鏈が彼女の琵琶骨を縛り付け、彼女は絶望の淵に立たされます。世界は氷雪に覆われ、時間は無意味なものとなり、想いは贅沢品となりました。卓昊(たくこう)は秦珂(しんか)から重紫(ちょうし)の消息を聞き、抑えきれない感情が再び湧き上がります。秦珂(しんか)は洛音凡(らくいんはん)のやり方に不満を持ちながらも、自分の無力さを責め、重紫(ちょうし)に会うことをためらいます。
一方、陰水仙(いんすいせん)は雪凌(せつりょう)のために命を懸けて尽くしますが、雪凌(せつりょう)は彼女の正体を知りません。引心魔(いんしんま)の提醒で、陰水仙(いんすいせん)は正道に戻ることを決意します。燕真珠(えんしんじゅ)は護法の地位に戻り、天之邪(あまのじゃく)と手を組んで魔剣を盗み、亡月(ぼうげつ)に献上します。同時に、彼女は重紫(ちょうし)を救出することを望んでいます。
月喬(げつきょう)は復讐の炎を燃やし続け、司馬妙元(しばみょうげん)を唆して重紫(ちょうし)に復讐させようとします。司馬妙元(しばみょうげん)は秦珂(しんか)の冷淡さと闵雲中(びんうんちゅう)の罰に恨みを抱き、月喬(げつきょう)と手を組み、氷牢に侵入します。変わり果てた重紫(ちょうし)の姿を見て、司馬妙元(しばみょうげん)は快感を覚えますが、彼女の嘲笑は重紫の鋭い視線と誓いで返されます。
月喬(げつきょう)が重紫に攻撃しようとした瞬間、重紫は奇跡的に煞気を集め、氷の錐を月喬(げつきょう)に突き刺し、彼を消滅させます。司馬妙元(しばみょうげん)は恐怖に駆られ逃げようとしますが、燕真珠(えんしんじゅ)に阻止され、腕を切り落とされます。そして、血まみれになりながら自刎し、空虚な脅威を残します。
燕真珠(えんしんじゅ)は衰弱した重紫を抱きしめ、涙を流します。彼女は過去の行いを悔い、重紫にすべてを告白します。亡月(ぼうげつ)が現れ、彼の言葉は重紫の記憶と力を呼び覚まします。そして、彼女は真の自分を取り戻す時が来たことを悟ります。氷牢の中で、救済と覚醒の序章が静かに幕を開けます。
第26話感想
第26話は、重紫と洛音凡(らくいんはん)の愛と苦悩が描かれた、切なくも希望に満ちたエピソードでした。洛音凡(らくいんはん)の重紫を救うための決断は、彼自身の苦悩と葛藤を表しており、見ていて胸が締め付けられました。また、聴雪(ちょうせつ)の狡猾さや月喬(げつきょう)の復讐心など、様々な思惑が交錯し、物語をより複雑なものにしていました。
特に印象に残ったのは、重紫が氷牢の中で過ごした3年間です。彼女は絶望と孤独の中で、それでも希望を捨てずに耐え忍びました。そして、亡月(ぼうげつ)の言葉によって、真の自分を取り戻す決意をします。このシーンは、重紫の強さと成長を象徴するものでした。
また、燕真珠(えんしんじゅ)の葛藤も描かれていました。彼女は過去に重紫を裏切ったことを悔いており、彼女を救うために尽力します。そして、重紫に真実を告白するシーンは、彼女の人間的な弱さと優しさを表していました。
つづく