千紫万華~重紫(ちょうし)に捧ぐ不滅の愛~ 第32話 あらすじ/ネタバレ
物語が進むにつれて、陰水仙(いんすいせん)の雪凌(せつりょう)への愛情はますます抑えられなくなります。彼女は何度も勇気を振り絞って雪凌(せつりょう)に気持ちを伝えようとしますが、彼の無頓著な態度に傷ついてしまいます。
一方、冷万裏(れいばんり)は努力の末、ついに天山派首席弟子となります。彼はすぐに雪凌(せつりょう)に陰水仙(いんすいせん)への想いを伝え、彼女を妻に迎えたいと願います。しかし、冷静な師匠である雪凌(せつりょう)は、陰水仙(いんすいせん)に自分の気持ちを押し付けることなく、冷万裏(れいばんり)的想いを聞いてほしいと提案します。陰水仙(いんすいせん)は迷わず冷万りを拒否します。彼女の心には雪凌(せつりょう)しかおらず、彼の返事がなくても諦めることはありません。
去ろうとする陰水仙(いんすいせん)に、雪凌(せつりょう)はついに自分の気持ちを抑えきれず、彼女を引き止めます。その言葉は春の風のように、陰水仙(いんすいせん)の心を揺さぶり、彼女は興奮のあまり雪凌(せつりょう)の唇にキスをしてしまいます。
この様子を闇闇から見ていた冷万裏(れいばんり)は、心を痛めます。彼は酒に溺れ、梅林で陰水仙(いんすいせん)が青石板に刻んだ情詩を発見します。その瞬間、彼は2人の秘密を悟ります。
怒りに駆られた冷万裏(れいばんり)は、玉虚子(ぎょくきょし)に雪凌(せつりょう)と陰水仙(いんすいせん)の不倫を暴露します。しかし、魔族の大軍が迫り、天山派が危機に瀕しているため、玉虚子(ぎょくきょし)は門規に違仮していることを知りながらも、対処する余裕がありませんでした。
門派の中心人物である雪凌(せつりょう)は、魔族との戦いの重責を担っており、事態を収拾するために、苦渋の決断で陰水仙(いんすいせん)を門下から追放します。
一方、逆輪(ぎゃくりん)は天魔の体となり、力を増します。雪凌(せつりょう)は迫り来る戦いに備えて落梅吟を練習しますが、不注意で経脈を傷つけてしまい、戦いが困難になることを予感させます。
天山派は孤立無援で、形勢は不利です。雪凌(せつりょう)は幻晴石を使って、最終的には身を犠牲にして魂を散らします。
雪凌(せつりょう)の死を知った陰水仙(いんすいせん)は、心を失いますが、亡月(ぼうげつ)に復活の方法があることを知ります。愛する雪凌(せつりょう)のために、彼女は正道を捨て、魔族の護法となり、夢姬(ゆめひめ)の助けを借りて雪凌(せつりょう)の遺体を盗みます。
雪凌(せつりょう)は不壊の体を得ていましたが、復活の過程でミスがあり、生まれ変わったものの凡人となり、記憶を失います。陰水仙(いんすいせん)は諦めず、修行のすべてを費やして霊珠を作り、彼の命を繋ぎ、そばで静かに見守ります。
時が経ち、雪凌(せつりょう)は徐々に記憶を取り戻し始めますが、師弟から夫婦になったという複雑な感情に困惑し、苦悩します。彼はそのような変化を受け入れることができず、陰水仙(いんすいせん)が自分を救うために魔道に堕ちたことを知りたくありません。そこで、彼は1人で考え直すために旅に出ます。
陰水仙は重紫(ちょうし)を見つけ、2人の女性は互いに慰め合います。重紫(ちょうし)も陰水仙に導かれ、洛音凡(らくいんはん)への自分の気持ちと向き合うようになります。
洛音凡(らくいんはん)は重紫(ちょうし)と一緒になるために、仙門首座と南華(なんか)護教の座を捨て、境心術の修行に専念し、感情の束縛から解放されようとします。彼の決意は仙門全体を驚かせましたが、真の愛を追求する決意を固めました。しかし、重紫(ちょうし)と幸せに暮らそうとした矢先、噬心毒に侵され、命の危機に陥ります。
亡月(ぼうげつ)は冷ややかに这一切を見守ります。彼は重紫(ちょうし)と洛音凡(らくいんはん)の縁が波乱万丈であることを知っていますが、それも運命の定めだと信じています。彼は、多くの試練を乗り越えた後にこそ、重紫(ちょうし)は自分の本当の望みを理解できると信じています。
この愛の渦の中で、重紫(ちょうし)と洛音凡(らくいんはん)、陰水仙と雪凌(せつりょう)は、それぞれ自分の愛のために戦い続けます。結果は如何に、彼らは後悔はありません。
第32話の感想
第32話は、複雑な感情が交錯する、ドラマチックな展開が満載でした。陰水仙の雪凌(せつりょう)への一途な愛、冷万裏(れいばんり)的切ない片思い、そして雪凌(せつりょう)の苦悩と犠牲。それぞれのキャラクターが自分の信念に沿って行動し、その結果、物語は大きく動き始めました。
特に印象に残ったのは、雪凌(せつりょう)が陰水仙を門下から追放するシーンです。門派を守るために、自分の気持ちを押し殺して決断する雪凌(せつりょう)の姿には、胸が締め付けられました。また、陰水仙が雪凌(せつりょう)を救うために魔道に堕ちる決意をするシーンも、彼女の強い意誌を感じさせるものでした。
第32話では、洛音凡(らくいんはん)と重紫(ちょうし)の恋の行方も大きく進展しました。洛音凡(らくいんはん)は重紫(ちょうし)のために仙門首座の座を捨て、境心術の修行に専念する決意をします。しかし、噬心毒に侵されてしまい、命の危機に陥るという衝撃的な展開となりました。
つづく