千紫万華~重紫(ちょうし)に捧ぐ不滅の愛~ 第6話 あらすじ/ネタバレ
浩瀚な法器の世界の中で、星璨法杖は目立たないながらも、自然に正気を宿すことで独自の地位を築いています。それは主人を選び、邪な心を持つ者を拒みます。洛音凡(らくいんはん)は重紫(ちょうし)の内に潜む邪気を熟知しており、利剣を捨て、代わりに法杖を持たせることで、彼女が心性をバランスさせ、鋭さを減らし、抑製と善意を育むことを期待しました。
法杖を手に入れて以来、重紫(ちょうし)は努力を怠らず、御剣術を向上させるだけでなく、法術の学習でも大きな進歩を遂げました。しかし、彼女の成長は師匠である虞度(ぐど)を不安にさせ、彼女の魔性を製御できないのではないかと心配しました。そこで洛音凡(らくいんはん)は、重紫(ちょうし)が誤って魔道に堕ちるのを防ぐため、鏡心之術を修練することを決意しました。
修炼の合間、重紫(ちょうし)は洛音凡(らくいんはん)のために糕点を作ろうとしましたが、手先は不器用でも、その心意は十分に伝わりました。師弟の日常は温かさと笑い声に満ち、二人の気持ちはいつの間にか芽生えていました。
一方、宮可然(きゅうかぜん)は崑崙に幽閉され、逆輪(ぎゃくりん)の剣は依然として楚不復(そふふく)の手にありました。洛音凡(らくいんはん)はそれを知り、魔剣を奪い返すため、単身で崑崙に向かう決意をしました。出発前に、彼は貴重な霊台印を重紫(ちょうし)に授けました。それは自衛の武器であるだけでなく、弟子への深い愛情と期待の表れでもありました。
帛書がゆっくりと広げられると、重紫(ちょうし)はそれが白衣の兄が自分に与えた護身印であることに驚きました。過去の記憶が蘇り、白衣の兄は魔剣を護送中に犠牲になった仙門の弟子の一人だったのではないかと気づき、複雑な思いに駆られました。洛音凡(らくいんはん)はそれに気づき、再び紫竹峰の第三の掟を忘れないように、憎しみで目を曇らせ、心魔(しんま)を生み出してはならないと忠告しました。
洛音凡(らくいんはん)は崑崙に到著し、宮可然(きゅうかぜん)と対峙しましたが、楚不復(そふふく)の行方はわかりませんでした。掌教は怒り、宮可然(きゅうかぜん)を仙門への背信行為で非難しましたが、宮可然(きゅうかぜん)は皮肉を込めて仙門内部の偽善と不公正を暴露しました。洛音凡(らくいんはん)は宮可然(きゅうかぜん)の主張に賛同する部分もありましたが、それでも原則を堅持し、彼女を過度に逼迫することはしませんでした。
その時、楚不復(そふふく)が現れ、宮可然(きゅうかぜん)を救い出し、掌教を含む中毒した弟子たちを残していきました。洛音凡(らくいんはん)は弟子たちを率いて追跡し、英州へと向かいました。
一方、燕真珠(えんしんじゅ)は重紫(ちょうし)に秦珂(しんか)の隊列に混じって崑崙に向かい、恋の苦しみを解消することを提案しました。慕玉(ぼぎょく)の助けで、重紫(ちょうし)は無事に隊列に加わりました。旅の途中、卓昊(たくこう)の重紫(ちょうし)への熱心さは秦珂(しんか)にプレッシャーを与え、二人の間には闇雲が立ち込めました。燕真珠(えんしんじゅ)は傍観者として、静かにその様子を観察していました。
宿屋の夜、秦珂(しんか)は卓昊(たくこう)が重紫(ちょうし)に迷惑をかけないように、自分と一緒に泊まろうと提案しました。翌日、一行は外出しましたが、秦珂(しんか)と卓昊(たくこう)が重紫(ちょうし)に様々な好意を示したことで、司馬妙元(しばみょうげん)は嫉妬心を抱きました。小さな餛飩の宴は、3人の微妙な関係によって火薬の匂いが漂っていました。
第6話の感想
第6話は、重紫(ちょうし)と洛音凡(らくいんはん)の師弟関係がさらに深まる回でした。重紫(ちょうし)は法杖を手に入れてから、御剣術や法術の学習に励み、大きく成長しました。洛音凡(らくいんはん)はそんな重紫(ちょうし)を温かく見守り、鏡心之術を修練することで、彼女の魔性を製御しようとします。
また、洛音凡(らくいんはん)は重紫(ちょうし)のために霊台印を授け、自分の命を懸けて彼女を守ろうとする姿が印象的でした。重紫(ちょうし)も洛音凡(らくいんはん)の心意を受け取り、ますます彼への信頼を深めていきます。
一方、宮可然(きゅうかぜん)は崑崙に幽閉され、楚不復(そふふく)は逆輪(ぎゃくりん)の剣を手にしたまま姿を消しました。洛音凡(らくいんはん)は魔剣を奪い返すため、単身で崑崙に向かいます。
旅の途中、重紫(ちょうし)は秦珂(しんか)の隊列に混じって崑崙に向かいます。そこで卓昊(たくこう)と出会い、二人は惹かれ合っていきます。しかし、秦珂(しんか)も重紫(ちょうし)に好意を抱いており、三角関係が勃発します。
つづく