千紫万華~重紫(ちょうし)に捧ぐ不滅の愛~ 第7話 あらすじ/ネタバレ

朝焼けと共に、弟子たちはそれぞれ旅立ちの準備を始める。しかし、重紫(ちょうし)は忘れられたかのように客栈で一人、師匠である洛音凡(らくいんはん)の帰りを待っていた。洛音凡(らくいんはん)は愛弟子が勝手に下山したことを知り、驚きと不吉な予感に駆られる。彼は全てを投げ出し、重紫(ちょうし)に会うために昼夜兼行で駆けつける。

一方、退屈な時間を過ごす重紫(ちょうし)の前に秦珂(しんか)が現れ、霊気を修炼できるという秘境「水信台」へと誘う。しかし、そこで楚不復(そふふく)と宮可然(きゅうかぜん)に出くわしてしまう。仙門の鞭刑を受けた宮可然(きゅうかぜん)は、楚不復(そふふく)の駆け落ちの誘いを断固として拒否し、二人の縁を断ち切る。それを目にした重紫(ちょうし)は、信香で助けを求めるが、楚不復(そふふく)に気づかれてしまう。彼の眼差しはかつての優しさはなく、冷淡さと疎遠さが漂う。重紫(ちょうし)は信じられない思いで混乱する。

駆けつけた洛音凡(らくいんはん)は重紫(ちょうし)を守り、楚不復(そふふく)の挑発に怒りを露わにする。楚不復(そふふく)は重紫(ちょうし)の持つ煞気が彼女を定められた運命へと導くと冷笑し、洛音凡(らくいんはん)がどんなに強くても運命から彼女を守り続けることはできないと告げる。そして、宮可然(きゅうかぜん)を連れて去り、重紫(ちょうし)を一人残す。

怒りに燃える洛音凡(らくいんはん)は重紫(ちょうし)に厳しい罰を与え、跪いて仮省することを命じる。慕玉(ぼぎょく)と秦珂(しんか)の懇願も彼の決意を揺るがすことはできない。重紫(ちょうし)の膝は徐々に感覚を失っていくが、身体の痛みよりも師匠の冷たさが心に重くのしかかる。夜が更けても洛音凡(らくいんはん)は近づこうとはしないが、彼の内なる葛藤と苦悩は明らかだ。

翌日、慕玉(ぼぎょく)の訪問がわずかな温もりをもたらす。洛音凡(らくいんはん)は姿を現さないものの、遠くから見守っている。重紫(ちょうし)はついに力尽きて倒れ、目を覚ますと師匠の複雑な表情と謝罪の言葉が待っていた。重紫(ちょうし)は涙を浮かべ、二度と師匠と離れたくないという決意を伝える。

一方、宮可然(きゅうかぜん)は楚不復(そふふく)の魔化に絶望し、仙魔の道は違えると髪を切り、決別を告げる。楚不復(そふふく)は心を痛めながらも、魔丹を取り除く方法を探し、正道に戻ることを決意する。亡月(ぼうげつ)の出現は希望をもたらすものの、重い条件が伴う。

重華宮では、秦珂(しんか)が校則違仮で禁閉となり、慕玉(ぼぎょく)も連座して鞭打たれ、祖師殿で謹慎を命じられる。重紫(ちょうし)は自責の念に駆られ、二人に情けを請おうとするが、燕真珠(えんしんじゅ)に止められる。彼女は糕点を持って秦珂(しんか)を見舞い、勇気を振り絞って祖師殿を訪れ、慕玉(ぼぎょく)に傷薬を渡す。慕玉(ぼぎょく)の優しさと寛容さに、重紫(ちょうし)は言葉にできないほどの感動を覚える。

重紫(ちょうし)は万劫(楚不復(そふふく))の正体に困惑し、燕真珠(えんしんじゅ)の言葉に驚きながらも、彼の運命に同情と疑問を抱く。かつて白衣を翻し、温潤な仙人だった彼が魔の道に進むとは信じられず、背後には何か隠された事情があるのではないかと推測する。

この日、重紫(ちょうし)の心境は不安から確固たる決意へと変化する。彼女はどんな困難が待ち構えていても、師匠と共に立ち向かい、未知の挑戦に立ち向かうことを決意する。

第7話の感想

第7話は、重紫(ちょうし)と洛音凡(らくいんはん)の師弟関係に大きな変化をもたらした重要なエピソードでした。重紫(ちょうし)が勝手に下山したことで怒りを露わにした洛音凡(らくいんはん)は、彼女に厳しい罰を与えます。しかし、その裏には重紫(ちょうし)への深い愛情と、彼女を危険から守りたいという強い思いが隠されていました。

一方、楚不復(そふふく)は魔化が進んでおり、宮可然(きゅうかぜん)との関係も決裂を迎えます。彼の苦悩と葛藤は、視聴者に複雑な感情を抱かせます。

また、秦珂(しんか)と慕玉(ぼぎょく)の友情も描かれ、重紫(ちょうし)を支える仲間の存在が浮き彫りになりました。

つづく