霜花(しもばな)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~ 第12話 あらすじ/ネタバレ

天界の帝后(ていこう)の千秋を祝う盛大な宴が開かれる中、夜神潤玉(じゅんぎょく)は錦覓(きんべき)に自身の出生の秘密を明かす。彼は天后(てんこう)実の子ではなく、既に亡くなった精霊の母を持つ養子だった。潤玉(じゅんぎょく)は天后(てんこう)との関係や、旭鳳(きょくほう)の誕生後に生じた確執を語った。錦覓(きんべき)は彼の行動が天后(てんこう)を怒らせるかもしれないと心配しつつも、宴に同行することを決意する。

南天門では、潤玉(じゅんぎょく)を待つ鄺露(こうろ)が晨露を集めるための水晶瓶を手にしている。潤玉(じゅんぎょく)は彼女の心遣いを称賛し、彼女の出自を知っていることを明かす。晨露を寿礼にするかどうかについては、彼は謎めいたまま去っていく。

退屈していた錦覓(きんべき)は、彦佑(げんゆう)の誘いで天后(てんこう)の寿宴に赴く。南天門で天兵に止められるが、彦佑(げんゆう)は火神(かじん)鳳翎簪を提示して入城を許可される。宴では、彦佑(げんゆう)は各路の神々を錦覓(きんべき)に紹介する。水神(すいじん)を見た錦覓(きんべき)は親近感を覚えるが、彦佑(げんゆう)は水神(すいじん)は傲慢だと評する。錦覓(きんべき)は、この宴が実は旭鳳(きょくほう)の妃選びの場であることを知り、胸がざわつく。

天帝(てんてい)と天后(てんこう)は百官の祝辞を受け、潤玉(じゅんぎょく)は藤条簪を贈って祝福する。天后(てんこう)は簪の由来を尋ね、潤玉(じゅんぎょく)は友人からの贈り物だと答える。旭鳳(きょくほう)はそれが錦覓(きんべき)からのものだと悟り、複雑な心境に陥る。

宴の最中、錦覓(きんべき)は突然変身してしまい、その姿は先花神(せんかしん)・梓芬(しふん)に瓜二つだった。天帝(てんてい)や水神(すいじん)は驚き、月下仙人は機転を利かせて錦覓(きんべき)をその場から連れ出す。天后の気を逸らすため、天帝(てんてい)は穂禾(すいか)に舞を披露させ、旭鳳(きょくほう)の隣に配置する。天后は二人の仲睦まじさを喜び、彼らを「画中仙侶」と称賛する。

無知ゆえに口を滑らせた錦覓(きんべき)は、霊修の話題に触れてしまい、天后の怒りを買う。旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)を庇うが、天后の怒りは収まらない。鳳翎霓裳の力で錦覓(きんべき)は難を逃れるが、天后は雷公(らいこう)電母(でんぼ)に追跡を命じる。旭鳳(きょくほう)と潤玉は錦覓を追いかけ、彦佑(げんゆう)は錦覓を旭鳳に託して姿を消す。

旭鳳は錦覓を花界に送り届けると約束し、二度と会わないことを告げる。しかし、錦覓の心の痛みは癒えない。潤玉が長芳主(ちょうほうしゅ)と海棠(かいたん)芳主(ほうしゅ)と共に現れ、錦覓を連れ去ろうとする。雷公(らいこう)電母(でんぼ)が迫る中、旭鳳は彼らを退かせ、潤玉が錦覓の護送役を引き受ける。芳主(ほうしゅ)の問いに、錦覓は潤玉を「好人」であり、自分の気持ちは彼に向いていると答える。その言葉に驚きを隠せない一同だったが、錦覓の心はますます混乱していく。

第12話の感想

第12話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。潤玉の出生の秘密が明らかになり、錦覓と旭鳳の恋の行方に闇雲が立ち込めてきました。また、天后の怒りを買った錦覓が窮地に陥るなど、ハラハラドキドキの展開が続きました。

特に印象的だったのは、錦覓が自分の気持ちに気づいたシーンです。潤玉への想いを自覚した錦覓は、戸惑いながらも正直に気持ちを伝えました。このシーンは、錦覓の成長を感じさせるものであり、今後の展開がますます気になります。

また、彦佑(げんゆう)の行動にも注目が集まりました。錦覓を助けるために危険を顧みず行動する姿は、彼の優しさと勇気を示しています。彦佑の今後にも期待が高まります。

説明する

雷公(らいこう)と電母(でんぼ)は、中国神話における雷と電気を司る神様です。雷公(らいこう)は、雷を降らせて悪を懲らしめ、正義を守る神様として崇められています。電母(でんぼ)は、電気を操る力を持つ神様として崇められています。

つづく