霜花(しもばな)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~ 第14話 あらすじ/ネタバレ

花界の秘密が明らかになり、錦覓(きんべき)の出生の謎も解き明かされる。芳主(ほうしゅ)たちは錦覓(きんべき)の真実の身元を守ろうとするが、水神(すいじん)の調査によって、錦覓(きんべき)が彼の実の娘であることが判明する。この発見に水神(すいじん)は自責の念に駆られ、4000年の空白の父愛に心を痛める。一方、目を覚ました錦覓(きんべき)は自分が水神(すいじん)の娘、先花神(せんかしん)梓芬(しふん)の遺児であることを知り、驚きと戸惑いを隠せない。

突如其来的真実を受け入れられない錦覓(きんべき)だったが、長芳主(ちょうほうしゅ)と水神(すいじん)の辛抱強い説明によって、遅れてきた親情を受け入れる。しかし、水神(すいじん)が錦覓(きんべき)の体内の ungewöhnliche 火性霊力の源を尋ねると、錦覓(きんべき)は虚無之境で天帝(てんてい)が誤って自分の血筋だと信じ込んで伝授したことを明かす。この言葉に海棠(かいたん)と長芳主(ちょうほうしゅ)は激怒し、天帝(てんてい)が錦覓(きんべき)の殺母の仇人である可能性を指摘する。水神(すいじん)は衝撃を受け、梓芬(しふん)の本当の死因を知らなかったことに複雑な思いを抱く。

海棠(かいたん)はついに誓いを破り、長い間封印されていた過去をすべて打ち明ける。先花神(せんかしん)は錦覓(きんべき)を無事に生み出すために、毕生の修為を使い果たした。彼女の死の夜は、水神(すいじん)と風神(ふうじん)が結婚した日だった。水神(すいじん)はそれを聞いて、自責の念に駆られるが、梓芬(しふん)の死の謎には依然疑問が残る。老胡(ろうこ)がその場に現れ、天帝(てんてい)と先花神(せんかしん)の過去の確執を明かす。天帝(てんてい)は権力のために先花神(せんかしん)を捨て、鳥族の王女と結婚し、その後、先花神(せんかしん)を強奪したことで、彼女は心を閉ざしてしまう。先花神(せんかしん)は錦覓(きんべき)を身ごもったことに気づかずに、忘川に身を投じようとするが、天帝(てんてい)に阻止され、幽閉される。帝后(ていこう)は嫉妬から先花神(せんかしん)を臨淵台から突き落とし、重傷を負わせる。先花神(せんかしん)は水神(すいじん)を守るために水神(すいじん)との関係を断ち、錦覓(きんべき)を一人産んだ後、息を引き取る。

この過去の出来事に、在場の人々は皆驚きを隠せない。特に潤玉(じゅんぎょく)は、錦覓(きんべき)の出生を知って内心喜びを隠せない。4000年前の約束により、錦覓(きんべき)は名目上彼の婚約者となったからだ。しかし、彼は水神(すいじん)がこの結婚を認めないのではないかと心配し、自分の行動が親友の旭鳳(きょくほう)を傷つけるのではないかと恐れている。潤玉(じゅんぎょく)は熟考の末、旭鳳(きょくほう)との友情を犠牲にして、まずは錦覓(きんべき)の件を解決し、その後、埋め合わせをすることを決意する。

一方、天帝(てんてい)は長芳主(ちょうほうしゅ)を呼び出し、錦覓(きんべき)が自分の血筋かどうかを確認しようとするが、長芳主(ちょうほうしゅ)に断固として否定される。天帝(てんてい)は梓芬(しふん)に罪悪感を感じており、花界を補償する機会をずっと探していた。長芳主(ちょうほうしゅ)は天帝(てんてい)に錦覓(きんべき)を守り、天界の争いに巻き込まないように懇願する。天帝(てんてい)は当初の約束を変えず、いずれ錦覓(きんべき)を認めることを約束するが、その裏には陰謀が渦巻いている。

錦覓(きんべき)は一人でお墓参りに行き、会ったことのない母親に恨みと愛著の両方を感じている。長年抱いていた母への憧れは、この時、涙と懐かしさに変わっていく。水神(すいじん)と長芳主(ちょうほうしゅ)の会話の中で、錦覓(きんべき)の体に刻まれたもう一つの禁製が話題になるが、長芳主(ちょうほうしゅ)は「万年情劫」とだけ答えて、陨丹のことは口を閉ざす。

最後に、水神は錦覓(きんべき)を連れて天帝(てんてい)に謁見する。巧妙に仕組まれた芝居が幕を開ける。潤玉(じゅんぎょく)は水神と錦覓(きんべき)が相思相愛であるかのように見せかけ、水神に謝罪し、錦覓(きんべき)に心酔しているため、水神の娘との結婚はできないと告げる。錦覓(きんべき)は事情を理解していないが、周囲の複雑な感情の絡み合いを感じている。愛憎劇の幕が静かに上がる。

第14話の感想

第14話は、衝撃の展開が続く見ごたえのある回でした。花界の秘密が明らかになり、錦覓(きんべき)の出生の謎も解き明かされます。先花神(せんかしん)の死因や錦覓の体内の火性霊力の謎など、物語がさらに複雑に絡み合っていきます。

特に印象的なのは、海棠(かいたん)が誓いを破って過去の真実を明かすシーンです。先花神(せんかしん)の死の真相を知った錦覓と水神の悲しみは深く、視聴者も一緒に胸を痛めました。また、潤玉(じゅんぎょく)が錦覓への想いを明かし、水神との関係に亀裂が入る様子もハラハラドキドキさせられます。

つづく