霜花(しもばな)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~ 第20話 あらすじ/ネタバレ

魔界では、再び混乱が巻き起こっていました。火神(かじん)・旭鳳(きょくほう)は、苦難を乗り越え肉体を取り戻しましたが、魔族には大きな衝撃を与えました。魔族は、旭鳳(きょくほう)がまだ弱っているうちに根絶しようとしますが、ちょうど通りかかった錦覓(きんべき)仙子が仙器で魔族の刃を防ぎ、旭鳳(きょくほう)は一時的に安全を確保します。

一方、滅霊族の残党は依然存在し、固城王(こじょうおう)は、幽冥の怒りを操れる存在が危険であることを懸念していました。魔界では、世子の1人が昏睡状態に陥り、もう1人は意識不明に。固城王(こじょうおう)は、この状況を利用して旭鳳(きょくほう)に罪を著せ、魔族の安全を顧みないとして魔尊(まそん)の怒りを買わせ、旭鳳(きょくほう)に代償を払わせることを企みます。

錦覓(きんべき)は、旭鳳(きょくほう)を最初に見たとき、彼を逃亡者と勘違いしました。しかし、医者として、彼女は彼を治療することを決意します。羌活(きょうかつ)は、錦覓(きんべき)に怪我をしていることに気づき、尋ねますが、錦覓(きんべき)は親を心配させないようにと曖昧に答えるだけでした。夜、錦覓(きんべき)は胸の痛みを感じ、旭鳳(きょくほう)を救うために千年雪参(せんねんせっさん)を盗もうとしますが、羌活(きょうかつ)に見つかってしまいます。羌活(きょうかつ)は、錦覓(きんべき)が熠王(えきおう)の薬を作る宝物を私用したことを叱責しますが、錦覓(きんべき)は医者の道は人を救うことにあると主張し、最終的には薬を使って羌活(きょうかつ)を眠らせ、旭鳳(きょくほう)に薬を投与することに成功します。

雪参を飲んだ旭鳳(きょくほう)は、目を覚ますと自分が女装をしていることに気づき、困惑します。錦覓(きんべき)が様子を見に部屋に入ると、旭鳳(きょくほう)に誤解され、もみ合った結果、旭鳳(きょくほう)は自分が耳が聞こえず、話すこともできないことに気づきます。錦覓(きんべき)は、文字を書いて自分が彼を助けたことを伝え、筆談でコミュニケーションを取ります。2人は会話の中で、旭鳳(きょくほう)が食事に毒を盛られており、このままでは命が危ないことを知ります。

魔尊(まそん)は、旭鳳が生きていることを知り、激怒します。しかし、固城王(こじょうおう)は、これを好機と捉え、滅霊剣で旭鳳を殺すことで、魔界の脅威を取り除き、天界を威嚇できると提案します。魔尊(まそん)は、その計画を受け入れ、固城王(こじょうおう)に密かに実行するよう命じ、卞城王(べんじょうおう)には隠すように指示します。

一方、天帝(てんてい)と天后(てんこう)の側近は、血と肉で作った滅霊の矢を錦覓(きんべき)に渡し、天界の脅威を永遠に排除するよう命じます。

錦覓(きんべき)は、一族の掟を破り、全力を尽くして旭鳳を治療します。2人は、手紙を通して信頼と理解を深めていきます。旭鳳は、涼虢(りょうかく)族との戦いで怪我をしたことを明かし、錦覓(きんべき)は、彼を勇敢な草莽の英雄だと勘違いします。

穂禾(すいか)は、旭鳳を探すために奔走し、羅耶山の戦いで手がかりを得ます。彼女は急いで南平侯(なんぺいこう)府に向かい、父と対策を相談します。

錦覓(きんべき)は、旭鳳の治療を理由に薬草を洗いに行き、疲れて戻ってきます。旭鳳は、彼女の様子を見て自分の寝台で休ませます。旭鳳は、錦覓(きんべき)の正体を知っていますが、あえて明かさず、この穏やかな時間が少しでも長く続くことを願います。

一方、術を操る人物を追っていた鎏英(りゅうえい)は、誤って固城王(こじょうおう)府に入り、その陰謀を知って辛くも逃げ出します。固城王(こじょうおう)は激怒し、鎏英(りゅうえい)を捕らえるために全城を捜索するよう命じます。旭鳳と滅霊族を巡る闇闘が、人間界で静かに幕を開けます。

第20話感想

第20話は、魔界の混乱と運命の出会いが描かれた重要なエピソードでした。旭鳳の復活、錦覓(きんべき)との出会い、そして滅霊族との戦いの始まりなど、見どころ満載の内容でした。

特に印象的だったのは、旭鳳と錦覓(きんべき)の出会いです。最初は誤解から始まった2人ですが、徐々に心を通わせていく様子が丁寧に描かれていました。また、旭鳳が毒によって命の危機に瀕していることが明らかになり、今後の展開が気になります。

滅霊族との戦いは、魔界と天界の命運を左右する重要な戦いになりそうです。鎏英(りゅうえい)が固城王(こじょうおう)府に潜入したことで、この戦いはさらに複雑なものになりそうです。

つづく