霜花(しもばな)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~ 第23話 あらすじ/ネタバレ

錦覓(きんべき)と羌活(きょうかつ)は都城に到著し、すぐに街の美食に魅瞭されます。彦佑(げんゆう)は占い師に扮して錦覓(きんべき)に占いをしようとしますが、錦覓(きんべき)の肖像画を見せてもらい、その功力を証明しようとします。錦覓(きんべき)は肖像画が自分にそっくりなことに驚き、この占い師は本当に世俗を超越した人物かもしれないと考えます。彦佑(げんゆう)は南平侯(なんぺいこう)府の人間に叱責され、これ以上しつこくすることはありませんでした。南平王(なんぺいおう)府の人々は錦覓(きんべき)を茶楼に招き入れ、南平侯(なんぺいこう)は聖医族(せいいざく)の人々の命を人質にして、錦覓(きんべき)に熠王(えきおう)の様子を報告させ、熠王(えきおう)の詳細な病状を伝えさせようとします。

燎原君は錦覓(きんべき)の行方を旭鳳(きょくほう)に知らせます。旭鳳(きょくほう)はこの占い師が非常に怪しい人物だと思い、燎原君に調査を命じます。旭鳳(きょくほう)は江山が安定するまでは彼女を巻き込みたくありませんでしたが、彼女がすでに来てしまった以上、この乱世の中で彼女を守るために全力を尽くすつもりです。

羌活(きょうかつ)は旭鳳(きょくほう)の北苑に王妃が一人もいないことを聞き、錦覓(きんべき)は男性の隠疾が関係しているのではないかと考えます。錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)の脈を診ますが、脈拍は正常なのに、旭鳳(きょくほう)は心と肝臓が不調だと訴えます。錦覓(きんべき)は彼が隠疾を持っていることを確信します。錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)に羌活(きょうかつ)という薬草を試してみることを提案します。これは彼の腎虚に効果があるからです。旭鳳(きょくほう)は怒り、女の子がそんなことを言うのは礼儀に仮していると非難します。彼は山の中で錦覓(きんべき)と交わした手稿を錦覓(きんべき)に渡します。錦覓(きんべき)は鴉鴉が熠王(えきおう)の敵であり、熠王(えきおう)が自分を責めに来たと思い、すぐに跪いて千年雪参(せんねんせっさん)を盗んだ罪を認めます。熠王(えきおう)は錦覓(きんべき)に、自分を助けたことを後悔しているかと尋ねます。錦覓(きんべき)は医者として見殺しにすることはできないと答えます。熠王(えきおう)は錦覓(きんべき)に顔を上げるように言いますが、錦覓(きんべき)はためらいます。熠王(えきおう)は彼女を立たせると、かつての友人が熠王(えきおう)本人であることに気づきます。

潤玉(じゅんぎょく)は月下仙人での出来事を思い出し、落ち著きません。そこで、地上に降りることにしました。潤玉(じゅんぎょく)は花界を訪れ、錦覓(きんべき)を心配していること、錦覓(きんべき)を保護するために地上に降り、彼女の試練に介入したいと表明します。長芳主(ちょうほうしゅ)は潤玉(じゅんぎょく)に、最終的に錦覓(きんべき)と良い結果が出ないことを恐れていないかと尋ねます。潤玉(じゅんぎょく)は、錦覓(きんべき)のために時間を無駄にする覚悟があると答えます。水神(すいじん)は潤玉(じゅんぎょく)の気持ちを知り、地上に降りることは天の掟に仮していると忠告します。潤玉(じゅんぎょく)は、錦覓(きんべき)のためなら天の掟を破っても構わないと答えます。

錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)の病気を診断することができず、南平王(なんぺいおう)に報告することができませんでした。彼女は焦燥に駆られます。錦覓は誰にも相談できず、神々に頼るしかありませんでした。目を覚ますと、本当に潤玉(じゅんぎょく)が現れたのです。以前、潤玉(じゅんぎょく)は帝の命令に背くことができず、元神で夢の中でしか会うことができませんでした。しかし、今は旭鳳(きょくほう)が錦覓を奪うことを恐れて、彼女の前に姿を現したのです。錦覓は潤玉(じゅんぎょく)に再会して喜びます。潤玉(じゅんぎょく)は自分が鹿を放す小さな神様だと嘘をつきます。錦覓は潤玉(じゅんぎょく)を慰め、初めて会った時と同じ言葉をかけます。潤玉(じゅんぎょく)は少し恍惚とします。

鎏英(りゅうえい)は奇鳶 (きえん)の気配を頼りに北苑山荘にやってきました。奇鳶 (きえん)は鎏英(りゅうえい)に気づくとすぐに逃げ出します。鎏英(りゅうえい)は奇鳶 (きえん)を追いかけ、彼のそばに滅霊箭(めいれいせん)があることに気づきます。鎏英(りゅうえい)は奇鳶 (きえん)に、一体誰なのかと問い詰めます。鎏英(りゅうえい)と奇鳶 (きえん)は戦い始めます。鎏英(りゅうえい)は奇鳶 (きえん)の動きが、かつての恋人である暮辞(ぼじ)とそっくりなことに気づきます。

第23話の感想

第23話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。錦覓と旭鳳(きょくほう)の再会、潤玉の地上への降臨、鎏英(りゅうえい)と奇鳶 (きえん)の再会など、見どころ満載の回でした。

特に印象に残ったのは、錦覓と旭鳳(きょくほう)の再会シーンです。錦覓は、かつての友人が熠王(えきおう)本人であることに気づき、驚きと喜びの表情を浮かべていました。一方、旭鳳は、錦覓が自分の病気を治してくれたことに感謝し、彼女への想いを改めて自覚していました。

また、潤玉の地上への降臨も大きな注目を集めました。潤玉は、錦覓を心配するあまり、天の掟を破って地上に降りてきました。彼の錦覓への想いは、切実なものを感じさせられました。

つづく