霜花(しもばな)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~ 第27話 あらすじ/ネタバレ

奇鳶 (きえん)と鎏英(りゅうえい)

奇鳶 (きえん)は密かに立ち去ろうとするが、固城王(こじょうおう)の手下が再び現れ、滅霊箭(めいれいせん)を奪えなかったことに腹を立て、鎏英(りゅうえい)を殺して手柄を立てようとする。激しい戦いで鎏英(りゅうえい)は負傷し、奇鳶 (きえん)は怒り狂い、一人で襲撃者を皆殺しにする。鎏英(りゅうえい)は奇鳶 (きえん)の背中を見つめ、自分が不幸にならない限り、彼の気遣いは得られないのではないかと考える。

彦佑(げんゆう)と旭鳳(きょくほう)

一方、彦佑(げんゆう)は滅霊箭(めいれいせん)を持って北苑山荘にやって来る。旭鳳(きょくほう)は深夜まで書斎で奏折を熱心に読んでいた。彦佑(げんゆう)は重い任務に躊躇し、最終的に細い髪の毛で滅霊箭(めいれいせん)を旭鳳(きょくほう)の頭に弔るす。結果はどうなるかは天意に任せる。

奇鳶 (きえん)と天后(てんこう)

奇鳶 (きえん)は滅霊箭(めいれいせん)を紛失したことを天后(てんこう)に報告すると、天后(てんこう)は激怒し、奇鳶 (きえん)を厳しく責め、彦佑(げんゆう)が黒幕ではないかと疑う。天后(てんこう)は奇鳶 (きえん)に、滅霊箭(めいれいせん)を何としても取り戻すように命じ、そうでなければ自分の心血で作り直して埋め合わせなければならないと言う。奇鳶 (きえん)は鎏英(りゅうえい)と暮らしていた木小屋に戻ると、鎏英(りゅうえい)の姿が見えない。出発しようとした時、鎏英(りゅうえい)が外から帰ってくる。彼は黄銅片を奇鳶 (きえん)に返すが見返りを求めることはなく、自分の過去を話すこともなかった。奇鳶 (きえん)は再び去り、鎏英(りゅうえい)は困惑と不安を抱えたまま一人残される。

彦佑(げんゆう)と恩主(おんしゅ)

小泥鰍(こどじょう)は恩主(おんしゅ)の前で不器用に水霧術を使おうとするが、失敗ばかりで、恩主(おんしゅ)を怒らせてしまう。彦佑(げんゆう)は小泥鰍(こどじょう)をなだめ、退かせ、滅霊箭(めいれいせん)を取れなかったことを恩主(おんしゅ)に打ち明ける。彼は恩主(おんしゅ)に執著を捨て、天命に従い、天后(てんこう)に自業自得を受け入れるように説得しようとする。しかし、恩主(おんしゅ)は長年の苦しみを訴え、天后(てんこう)には血で血を洗う復讐をすると誓う。

秦潼(しんとう)と老夫婦

一方、秦潼(しんとう)は旭鳳(きょくほう)の命で蓮花灯を作る特別な材料を買いに出かけ、道に迷ってしまったところ、年老いた夫婦を助ける。秦潼(しんとう)の善行に感謝した老夫婦は、亡くなる前に老婆婆が印信を秦潼(しんとう)に託し、老爺爺に秦潼(しんとう)を助けてくれるように頼んだ。秦潼(しんとう)は恩返しをしたくないが、印信はまるで霊験あらたかのように何度も自動的に返ってくるため、最終的にはこの予期せぬ贈り物を受け入れるしかない。

南平王(なんぺいおう)府の陰謀

一方、南平王(なんぺいおう)府では、南平王(なんぺいおう)が幕府大会で旭鳳(きょくほう)に退位を迫る陰謀を企てていた。穂禾(すいか)は偶然この計画を知り、南平王(なんぺいおう)を狼子野心と非難するが、逆に幽閉されてしまう。幕府大会では、すべてが計画通りに進んでいたが、錦覓(きんべき)が聖女(せいじょ)として登場すると、突然旭鳳(きょくほう)は健康に問題がないと発表し、本当の理由は食事にあると宣言する。彼女は相克薬膳のリストを示し、黒幕を暴露した。南平王(なんぺいおう)は窮地に陥り、罪を無実の瑞喜(ずいき)になすりつけようとするが、旭鳳(きょくほう)はすでに聖医族(せいいざく)の人々を全員保護しており、南平王(なんぺいおう)の陰謀は完全に暴かれた。穂禾(すいか)は旭鳳(きょくほう)が無事で安心するが、南平王(なんぺいおう)の安否を心配し、真相を確かめようと焦る。

第27話の感想

第27話は、怒涛の展開が続くスリリングなエピソードでした。奇鳶 (きえん)と鎏英(りゅうえい)、彦佑(げんゆう)と旭鳳(きょくほう)、そして南平王(なんぺいおう)府の陰謀と、それぞれの物語が絡み合い、目が離せない内容となっています。

特に印象的だったのは、奇鳶 (きえん)の怒りと鎏英(りゅうえい)の悲しみです。奇鳶 (きえん)は滅霊箭(めいれいせん)を奪われたことに激怒し、襲撃者を皆殺しにするという非情な一面を見せました。一方、鎏英(りゅうえい)は奇鳶 (きえん)の行動を複雑な気持ちで見つめ、自分の不幸だけが彼の関心を引くのではないかと苦悩しています。

また、彦佑(げんゆう)と旭鳳(きょくほう)のやり取りも興味深かったです。彦佑(げんゆう)は滅霊箭(めいれいせん)を奪うことに躊躇し、最終的には天意に任せるという選択をしました。旭鳳(きょくほう)は彦佑(げんゆう)の行動を理解し、彼を責めることはありませんでした。

そして、南平王(なんぺいおう)府の陰謀が暴かれたシーンは、スカッとする展開でした。南平王(なんぺいおう)は自分の野心を満たすため、旭鳳(きょくほう)に退位を迫ろうとしましたが、錦覓(きんべき)の機転によって阻止されました。南平王(なんぺいおう)の悪事が明らかになり、正義が勝利した瞬間は、見ていて気持ちよかったです。

つづく