霜花(しもばな)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~ 第3話 あらすじ/ネタバレ

大殿で天帝(てんてい)の怒り

天宮の大殿で、天帝(てんてい)は夜神潤玉(じゅんぎょく)を厳しく叱責しています。潤玉(じゅんぎょく)は火神(かじん)旭鳳(きょくほう)に危害を加えようとした疑いがあるからです。旭鳳(きょくほう)は落ち著いて、氷の闇殺に遭い、蛮荒の地で危険を乗り越えて脱出した経緯を説明します。彼は傷跡をさらけ出し、自分の潔白を訴えます。天帝(てんてい)は彼の言葉に心を動かされます。錦覓(きんべき)は、自分が助けた烏が神鳥だったことを知り、貴重な機会を利用して霊力を高めようと企みます。

旭鳳(きょくほう)の潔白と帝后(ていこう)の懸念

天帝(てんてい)が潤玉(じゅんぎょく)を問い詰めていると、旭鳳(きょくほう)は疲労を顧みずに駆けつけ、潤玉(じゅんぎょく)の潔白を証明しようとします。彼は自分が策略にはまって崖から落ちたものの、敵軍を製圧して天界の安寧を守ったと説明します。これは彼の責務であり、報酬を求めるものではないと主張します。彼の謙虚さは帝后(ていこう)を怒らせます。帝后(ていこう)は、旭鳳(きょくほう)の謙虚さが将来の帝位継承の障害になると心配しています。

潤玉(じゅんぎょく)の治療と月下仙人の登場

燎原君は旭鳳(きょくほう)の体内の毒を解毒すると、すぐに璇璣宮に向かい、重傷を負った潤玉(じゅんぎょく)の火毒を治療します。潤玉(じゅんぎょく)の傷は重いですが、二人は協力して犯人を突き止めようと決意します。

紫方雲宮では、帝后(ていこう)は旭鳳(きょくほう)と潤玉(じゅんぎょく)が仲良くしていることに不安を感じ、密かに潤玉(じゅんぎょく)の動向を監視するよう命じます。

錦覓(きんべき)は天宮を散策し、神秘的な場所に興味を持ちますが、期待外れだと感じています。そこで、小さな獣に出会い、好奇心からからかいます。すると、その獣は人間に変身し、旭鳳(きょくほう)の叔父である月下仙人であることがわかります。二人は話した後、月下仙人は錦覓(きんべき)を姻縁府に招待します。錦覓(きんべき)は仙人に、大羅金仙を探して友人の肉肉(ひにく)/羌活(きょうかつ)を復活させたいと相談します。月下仙人は彼女に修行を続けるように勧め、錦覓(きんべき)は霊力を蓄えるために残ることを決意します。

姻縁府での出会い

姻縁府で、錦覓(きんべき)は月下仙人のコレクションに興味を持ちます。特に、恋愛に関する手紙に興味を持ちますが、彼女は霊力を高める方法をもっと気にかけています。月下仙人は『天香秘図』をプレゼントして、感情の美しさを理解させようとしますが、錦覓(きんべき)は修行に集中しています。

ある日、錦覓(きんべき)は水辺で静養している潤玉(じゅんぎょく)に出会い、彼の霊獣にからかわれます。彼女は潤玉(じゅんぎょく)が獣を飼っていると思い込み、彼にプレゼントを贈って、もっと一緒にいてほしいと頼みます。この出来事は、二人の関係に温かさと楽しさを加えます。

朱雀卵の危機と旭鳳(きょくほう)の助け

姻縁府では、錦覓(きんべき)は月下仙人の赤い糸を使って花を作り、多くの仙女がそれを求めます。旭鳳(きょくほう)の仙童である瞭聴(りょうちょう)も参加し、朱雀の卵2つと交換します。しかし、朱雀の卵は錦覓(きんべき)の体質に合わず、大惨事になりかけます。幸いなことに、旭鳳(きょくほう)が及時に助け出し、錦覓(きんべき)は命を落とさずに済みましたが、300年の霊力を失ってしまいます。

夜になると、彦佑(げんゆう)は錦覓(きんべき)の危機を感じ取り、火神(かじん)殿に忍び込みます。夢の中で、錦覓(きんべき)は肉肉(ひにく)/羌活(きょうかつ)を失った悲しみに暮れています。旭鳳(きょくほう)はそれを目の当たりにして、複雑な気持ちになります。彼は彦佑(げんゆう)と錦覓(きんべき)の百年の約束を知り、嫉妬を感じます。彼は錦覓(きんべき)の失った霊力を補うことを決意し、彦佑(げんゆう)に錦覓(きんべき)に近づかないように警告します。二人は微妙な感情を抱き始めます。

第3話の感想

第3話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。天帝(てんてい)の怒り、旭鳳の潔白、潤玉(じゅんぎょく)の負傷、錦覓(きんべき)の好奇心、月下仙人の登場など、見どころ満載の内容でした。

特に印象に残ったのは、旭鳳と潤玉の絆の深さです。旭鳳は潤玉を庇うために天帝(てんてい)に直談判し、潤玉も旭鳳の潔白を信じて協力します。二人はライバルでありながら、互いに信頼し合っていることが伝わってきました。

また、錦覓(きんべき)の天真爛漫な性格も魅力的でした。天宮での生活に驚きながらも、好奇心旺盛で、積極的に行動する姿が微笑ましかったです。月下仙人との出会いも、今後の展開に期待を持たせるものでした。

つづく