霜花(しもばな)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~ 第40話 あらすじ/ネタバレ

天帝(てんてい)は、天后(てんこう)荼姚(とよう)への償いとして、帝位を旭鳳(きょくほう)に譲位することを決意します。しかし、その裏には、夫婦の尊厳を守るための苦渋の選択が隠されていました。

一方、鳥族では、穂禾(すいか)の能力不足により、地位が危うくなっています。そこに付け込んだ隠雀(いんじゅ)長老は、魔界と結託し、天界に圧力をかけて旧約の再交渉を企てます。鳥族の動乱に、天帝(てんてい)は事態の再考を余儀なくされます。

天帝(てんてい)は旭鳳(きょくほう)に帝位継承を伝え、鳥族を安定させるための穂禾(すいか)との政略結婚を命じます。しかし、旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)への想いを断ち切れず、結婚に強く仮対します。天帝(てんてい)は旭鳳(きょくほう)の任性を叱責し、兵権を剝奪し、赤霄剣(せきしょうけん)の返還を命じます。

一方、鎏英(りゅうえい)は姿を消した暮辞(ぼじ)を探すため、六界を駆け回っていました。卞城王(べんじょうおう)は、鎏英(りゅうえい)の必死の捜索に心を痛めます。偶然、卞城王(べんじょうおう)は燎原君が残した魔界長老・擎城王(けいせいおう)の私印を見つけ、鎏英(りゅうえい)に新たな希望が生まれます。

鳥族の混乱を収拾するため、潤玉(じゅんぎょく)は特使を翼渺洲に派遣し、黒幕を厳罰に処する穏健策を提案します。天帝(てんてい)は潤玉(じゅんぎょく)の提案を採用し、その冷静さと知謀を高く評価します。そして、旭鳳(きょくほう)から五方門戸の兵馬を潤玉(じゅんぎょく)に託します。

穂禾(すいか)は敗北を認めず、荼姚(とよう)に助けを求めます。毗娑牢獄で、荼姚(とよう)は畢生の修為を穂禾(すいか)に譲り渡します。瑠璃浄火の力を得た穂禾(すいか)は、鳥族の再興を誓います。

一方、潤玉(じゅんぎょく)は水神(すいじん)と対局し、その先見の明で水神(すいじん)の信頼を得ます。そこに旭鳳(きょくほう)が現れ、水神(すいじん)と錦覓(きんべき)に謝罪しようとしますが、水神(すいじん)に拒否されます。潤玉(じゅんぎょく)も旭鳳に立ち去るように促します。

帰路についた旭鳳は、錦覓(きんべき)と偶然出会いますが、依然距離を置かれてしまいます。旭鳳は自分の苦悩を打ち明けますが、錦覓(きんべき)は彼を恨んでいないものの、二人の関係は元には戻れないと告げます。旭鳳は心を痛め、錦覓(きんべき)が潤玉(じゅんぎょく)の妻になることを恐れます。彼は錦覓(きんべき)を引き留めようとしますが、近づくたびに錦覓(きんべき)は胸の痛みを訴えます。二人の間に横たわる言葉にできない苦しみは、深い絶望と葛藤を生み出します。

第40話の感想

第40話は、物語が大きく動き出す重要な回となりました。天帝(てんてい)の決断、鳥族の混乱、旭鳳と錦覓(きんべき)のすれ違いなど、見どころ満載の内容でした。

天帝の決断は、天后(てんこう)への償いと旭鳳への期待の表れでした。しかし、旭鳳の結婚問題や鳥族の動乱など、課題は山積みです。天帝がどのように事態を収拾していくのか、今後の展開が気になります。

鳥族の混乱は、穂禾(すいか)の能力不足と隠雀(いんじゅ)長老の野心が原因でした。魔界とのつながりも明らかになり、事態は複雑さを増しています。潤玉の穏健策が功を奏するのか、それともさらなる混乱が続くのか、注目です。

旭鳳と錦覓(きんべき)のすれ違いは、見ていて切ない気持ちになりました。旭鳳の錦覓(きんべき)への想いは本物ですが、錦覓(きんべき)は過去を忘れられません。二人の関係が修復されるのか、それともこのまま離れてしまうのか、今後の展開が気になります。

つづく